【新日本】上村優也が『G1』前哨戦でクリーンファイトに手応え!ドリラ・モロニーへ「しっかり3カウント獲る」と完全決着予告

新日本プロレスが7月21日、宮城・仙台サンプラザホールで開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第4戦。

翌日に控えた新潟・長岡大会でのBブロック公式戦に向け、共に2勝1敗(勝ち点4)と好位置につける上村優也とドリラ・モロニーがタッグマッチで激突した。

上村は安田優虎、モロニーは永井大貴を引き連れての前哨戦は、互いの実力を底の底まで測り合うような、濃密なレスリングの攻防から幕を開けた。

ゴング直前、モロニーが意外にも自ら握手の手を差し出し、上村がそれに応じる。

荒々しいラフファイトを身上とするモロニーのイメージを覆すような静かな立ち上がりから、両者はグラウンドでの主導権争いを展開。

互いに技を読み合い、アームドラッグや丸め込みの応酬で一歩も引かないクリーンな技術戦を繰り広げ、会場のファンをどよめかせた。

試合は終盤、パートナーの安田が猛攻を仕掛けるが、モロニーは冷静に戦況を見極め、強烈なポップアップ式パワーボムで鎮圧。

すかさずジャンピングトラースキックを顔面に叩き込み、安田から完璧な3カウントを奪取した。

決着直後、上村とモロニーはリング中央で額を突き合わせ、嵐の前の静けさのような視殺戦を展開し、翌日の公式戦への期待感を極限まで高めた。

バックステージに姿を見せたモロニーの口からは、春の『NEW JAPAN CUP』で上村に敗れた深い傷跡と、対戦相手への異常なまでの執着心が語られた。

「もう3か月、いや4か月近くになる。いまだに、その事実を受け止めきれずにいる。俺は上村を頭から叩き落とした……それでも、上村は俺を倒し、俺を敗退させた。人生であそこまで何かにあと一歩まで迫ったことなんてなかったんだ、ユーヤ」

掴みかけていた栄光を奪い去った男に対する感情は、単純な憎しみだけではない。

モロニーは、自らのスタイルを狂わせるほどの上村のカリスマ性を素直に認めている。

「相手が他の誰かだったら、とっくに昔の俺に戻ってる。試合の途中で乱入して、叩きのめしてる。リングの外に転がって、イスを持ち出してる。でも、上村だけは違う。誰もが知ってる。お前はスターだ。特別な存在だ。目からビームを出したり空を飛んだりしない限り、お前以上に“日本のスーパーマン”と呼べる男はいない」

絶対的な光としての「スーパーマン」を前に、暗闇を這ってきた男の心は激しく揺れ動く。

「だから正直、自分でも分からない。負けたことをどう受け止めればいいのか。俺は上村を尊敬してる。それと同時に、殺したいとも思ってる。その二つは紙一重だ。明日、その境界線のどっち側へ踏み出すのか、自分で決める。日の出があれば、必ず日没もある」

尊敬と殺意という相反する感情を抱え、モロニーは長岡のリングで自らの魂の行方を決める覚悟だ。

一方、モロニーのパートナーを務めた永井は、極限状態が続くリーグ戦の裏側を代弁するかのように「出場するみんな、大きいケガなく終わってほしいね」と、静かに選手たちの無事を祈る言葉を残した。

対照的に、前哨戦でモロニーの奥底に眠るレスリング技術を引き出した上村は、余裕と充実感を漂わせながらインタビュースペースに現れた。

「いいっすねえ、ドリラ・モロニー。あの男のスタイルというのは、今まで荒々しいイメージだったけど、ああやってちゃんといいレスリングをする選手が、ね、すごい楽しみっすね」

モロニーが抱える複雑な感情など意に介さず、純粋なプロレスリングの闘いとして長岡決戦を待ち望む。春の辛勝を踏まえ、次こそは完全決着をつけると力強く宣言した。

「春の『NEW JAPAN CUP』で、僕がホントにもう寸前の、ほんのちょっとのところで勝ちましたけど、今回、しっかり3カウント獲りたいと思います。ということで、3、2、1、オッシャー!」

恒例の雄叫びで締めくくった上村。光り輝く日本のスーパーマンか、それとも尊敬と殺意の狭間で狂い咲く野獣か。

Bブロックの行方を左右する両雄の激突は、感情が交錯するドラマチックな名勝負となるに違いない。

<写真提供:新日本プロレス>

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