【新日本】カラム・ニューマンが『G1』でザック・セイバーJr.の左腕破壊を凌ぎ切り執念の丸め込み勝利!「俺が史上最年少の優勝者になる」
新日本プロレスが7月22日、新潟・アオーレ長岡で開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第5戦。
メインイベントを飾ったBブロック公式戦は、若き野心と老獪な技術が交錯する英国人対決となった。
結果は、カラム・ニューマンがザック・セイバーJr.のタイツを掴む執念のスクールボーイで3カウントを奪取。
なりふり構わぬ手段で金星を手にした若武者が、勝ち点を6へと伸ばした。

試合は序盤から激しい打撃の応酬で幕を開けた。しかし、ザックの真の狙いはカラムが負傷している左腕であった。

鉄柵やエプロンを使った非情な攻撃から、リング上では指折りやハンマーロック、腕固めと、徹底してターゲットを破壊しにかかる。

対するカラムも、自ら左肩のテーピングを剥がし捨ててみせるなど、持ち前の気の強さで応戦。

終盤、MAKE WAYを着地で防いだザックが、左腕へのオーバーヘッドキックからサッカーボールキックを放つも、これを間一髪でかわしたカラムがスクールボーイへ。

タイツを強く握りしめ、レフェリーの死角を突く形で強引にザックの両肩をマットに押さえ込んだのである。

試合直後、タイツを掴まれていたと猛抗議するザックを尻目に、カラムはリング上で不敵なマイクアピールを敢行した。
「俺はお前にタップ負けしなかった。俺は無敗だ。あいつは老いてて、俺は肩を痛めている。俺が優勝できないって声も聞こえるが、クソ食らえ。俺が史上最年少の『G1 CLIMAX』優勝者になる」

さらにバックステージへゼイン・ジェイを伴って現れると、真っ赤に腫れ上がった左腕を見せつけながら、手段を選ばず手にした勝利の味を噛み締めた。
「ザック・セイバーJr.、最高の技巧派レスラー……ウソつけ。俺は片腕を痛めてるのに、アイツは俺をタップアウトさせられなかった。アイツにやられたダメージを見ろ」
そして、カラムの野望は『G1』制覇のさらに先、至宝のベルトへと向かっている。
「『G1』優勝はどうでもいい。俺がやりたいのは、格の違いを見せつけることだけ。そしてツジとまた相対し、2度の、そして再び最年少のIWGPヘビー級王者になるんだ。どうしても取り戻したい。道を空けて、王冠にキスしろ」

一方、不可解な裁定に泣き、痛恨の2敗目を喫したザック。
長岡という地は、自身がかつて『NEW JAPAN CUP』を初制覇し、幾多の激闘を繰り広げた特別な場所である。
「どの会場も好きだけど、特にナガオカは別格だ。この会場が大好きなんだ。ナガオカのみんな、今日は悪かった」
自身にとっての聖地で敗れた悔しさを滲ませつつも、ザックは決して敗因を他者へ転嫁しなかった。
「器の小さい人間なら、この会社のひどいレフェリーのせいにするんだろう。でも俺はもう9年もここにいる。だからレフェリーがポンコツなのは最初からわかってる。誤審にグチグチ文句を言う時間も終わりだ」
タイツを掴まれた事実を認識しながらも、丸め込みを許してしまった己の隙を厳しく責め立てる。
「悪いのは俺だ。あのクソガキの腕をへし折って、脳ミソ半分のままエセックスへ送り返してやるべきだった。タイツを掴んでたんだからな。それでも、丸め込みなんかで俺に勝てるはずがない。そんな状況を許した俺が悪い」
最後は「俺の桃みたいなケツを見るなら、本来はカネを払うべきだ。今日はタダで見せちまった」と、英国人らしいブラックジョークで悔しさを包み隠した。
反則すれすれの執念で勝利をもぎ取ったカラムと、敗れてなお王者の風格を漂わせたザック。
英国出身の2人が長岡の夜に刻んだのは、単なる勝敗の記録を超えた、プロレスラーとしての強烈な生き様であった。
<写真提供:新日本プロレス>













