【新日本】「IWGPヘビーのタイトルマッチぐらいのつもりでいくからな」鷹木信悟が『G1』前哨戦で王者・辻陽太へ宣戦布告

新日本プロレスが7月22日、新潟・アオーレ長岡で開催した真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第5戦。

第5試合では、7月25日の東京・大田区総合体育館大会においてAブロック公式戦で激突する辻陽太と鷹木信悟の前哨戦が、Unbound Co.の同門タッグマッチ(辻&永井大貴対鷹木&石森太二)という形で実現した。

ユニットの結束よりも個人の闘争心が上回るのが『G1』の魔力である。

先発を買って出た辻と鷹木は、互いの力量を確かめ合うような重厚なグラウンドの攻防から、激しいショルダータックルや打撃の応酬を展開。

中盤、鷹木のパンピングボンバーを辻がコンプリートショットで切り返せば、鷹木も追走式の打撃で呼応し、辻がニーストライクを叩き込むなど、息もつかせぬスリリングな場面を作り出した。

試合の決着は、ベテランの石森が永井のスパインバスターを巧みに切り返し、鮮やかなラ・ミスティカ式のBone Lockでタップアウトを奪って勝利。

しかし、場内の視線は試合後も激しく睨み合う辻と鷹木に釘付けとなった。

鷹木が首を掻っ切るポーズで挑発すれば、IWGPヘビー級のベルトを肩にかけた辻は不敵な笑みを浮かべて応戦。

頂点を争う者同士の危険な熱が、長岡の夜を焦がした。

バックステージに現れた鷹木は、連戦の疲労など微塵も感じさせないほどの興奮状態にあった。

「アドレナリン出てきたよ。試合開始まで昨日のダメージが身体中にあって動けるかなって思ったけど、陽太を目の前にしたら気合満点だ」

5年前に闘った過去はあるものの、鷹木にとっては「あんなの参考になんねえ。実質、初シングルだ」と位置づける大一番。

互いに1勝2敗と後がない状況下で、王者を狩る野望を剥き出しにする。

「俺は、お前の腰に巻いてる、IWGPヘビーのタイトルマッチぐらいのつもりでいくからな。今のうちに、負けた時の言い訳考えとけよ」

上村や海野といった新世代が台頭する中、鷹木は簡単に世代交代を許すつもりはない。

「同門かもしれないが、いっしょだ。仲間だからこそ、簡単に越ええさせてたまるか」

一方、挑戦を受ける立場の辻は、極限のプレッシャーを楽しむかのように高笑いを響かせた。

「オー、鷹木! 最高だな。こんなに気持ちが滾るのは、ひさびさだよ。同門対決とか関係ねえ。アンタと俺の1対1だ。ハハハハハハハ……」

ユニットの枠を取り払い、一人のプロレスラーとして鷹木を正面から叩き潰す構えだ。

同門対決の渦中に身を置いた石森は、ユニット内に漂う刺激的な空気を歓迎している。

「辻、鷹木の前哨戦、楽しませてもらったよ。次の25日の大田区では、セミファイナルでYuto-Iceの公式リーグ戦。そしてメインで、同門同士の辻、鷹木の公式リーグ戦。目が離せねえな」

自らも高みを目指す石森にとって、このヒリヒリとした環境は「まさしく、神の恵み。そう、グレイスだ」と表現するにふさわしい。

また、先輩たちの規格外の闘いを肌で感じた永井は、自虐を交えながらも泥臭く這い上がる決意を語った。

「やっぱり鷹木さん、そして石森さん、半端ねえな。俺も食らいついて、“金魚のフン”とか言われねえように頑張んねえとな」

ユニット内での立ち位置を自覚しつつも、ただの脇役で終わるつもりはない。

「別に金魚のフンって言われても構わねえけどな。俺は金魚のクソの中でもカテエぞ。踏ん張んねえと、なかなか出ねえタイプのフンだぞ」

独特のユーモアで執念を示した永井。王者としてのプライド、立ちはだかる壁の意地、そしてそれを取り巻く者たちの野心。

Unbound Co.という名の危険な集団は、大田区決戦へ向けてさらにその熱度を増している。

<写真提供:新日本プロレス>

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