【新日本】「コイツを使わなきゃよかった」ジェイク・リーが『G1』で自身の策に溺れSANADAにリングアウト負け

新日本プロレスは7月25日 (土)、東京・EBARA WAVE アリーナおおた(大田区総合体育館)で真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第6戦を開催した。

第6試合に組まれたAブロック公式戦は、ジェイク・リー(2勝1敗)とSANADA(1勝2敗)による初のシングルマッチである。

時計の針を3年前の2023年6月に戻せば、両者は『ALL TOGETHER』のリングで、それぞれIWGP世界ヘビー級王者、GHCヘビー級王者としてタッグマッチで遭遇していた。

あれから時を経て、互いに所属や立ち位置を大きく変えた両雄が、真夏の祭典でついに一騎打ちの時を迎えた。

この日、素顔をさらすノーペイントで入場したジェイクは、序盤から狡猾なインサイドワークを見せつける。

SANADAのコスチュームのベルトを巧みに外し、それを利用して右腕をフェンスに縛り付けて徹底的なダメージを与えていった。

しかし、この「ベルト」という小道具が、最後にジェイク自身の首を絞めることとなる。一進一退の攻防からエプロンでのせめぎ合いとなり、ジェイクの蹴りを捕獲したSANADAはマジックスクリューを敢行。

さらにSANADAは、序盤で自身の腕を痛めつけるのに使われたベルトを逆用し、ジェイクをフェンス越しのパラダイスロックで完全に拘束してみせた。

身動きが一切取れなくなったジェイクを尻目に、SANADAは余裕でリングに生還。頭脳戦を制したSANADAがリングアウトで貴重な2勝目を手にした。

会心の勝利にもかかわらず、SANADAは一言も発することなくノーコメントで控室へ直行。

対照的に、手痛い黒星を喫したジェイクは、敗因となった忌まわしきベルトを手にインタビュースペースへ現れ、感情を爆発させた。

「コイツのせいなんだよ、ホントによぉ! 私がいつものようにやればよかったんだ。コイツを使わなきゃよかったって話なんだよ。けど、使っちまった」

相手の小道具を利用して精神的優位に立とうとした自らの策に溺れたことを、激しく後悔するジェイク。

怒りの矛先は、事情を尋ねようとした記者にも向けられる。

「質問を質問で返すんじゃない! バカタレが!」

理不尽な逆ギレを見せたジェイクであったが、冷静さを取り戻すと、かつて最高峰のベルトを持って対峙したSANADAの現在地について、独自の分析を口にした。

「私の中でのSANADAって、まだアレが完成形じゃない。SANAやんだって戻ってきてまだまもないじゃないか。何度も何度も地獄のバカンスを経由してここに戻ってきた人間だ。だから、今日はいいや……今日はいい」

長期欠場からの復帰明けであるSANADAが、まだ本調子ではないことを見抜いているからこその余裕の表れか。

最後は特有の飄々とした態度に戻り、リーグ戦の星取に視線を向けた。

「だって、まだ2敗なんだも~ん! 2敗。こういう時もあるさっていう感じで。ただ次は、私が決めてやるさ」

自らの手でパラダイスロックを極めるジェスチャーを見せながら、次戦への意気込みを語ったジェイク・リー。

勝負の分かれ目となった一本のベルトを巡る攻防は、Aブロックの混戦をさらに深いものへと変えていった。

<写真提供:新日本プロレス>

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