【全日本】田村男児が苦闘の末に初防衛!「土井成樹のスタイルが伝わった」と語る王者が、ジュニフェス開幕戦の青木優也戦へ視界良好
全日本プロレスが1年ぶりに開催した真夏の神戸大会は、超満員札止めという熱狂に包まれた。2026年7月25日、兵庫・神戸サンボーホールで行われた「サマーアクションシリーズ2026」第4戦。
そのセミファイナルに組まれた世界ジュニアヘビー級選手権試合(60分1本勝負)は、王者の田村男児と挑戦者・”ミスター斉藤”土井成樹による意地と執念が激突する死闘となった。
結果は、田村男児が過酷な防衛戦を制し、初防衛に成功。世界ジュニア王者として、8月に開幕する「ゼンニチJr.フェスティバル(ジュニフェス)」へ乗り込むことが決定した。
両者の因縁は深い。田村男児が6月18日の後楽園大会で王座を奪還した直後、6月24日の新木場大会で”ミスター斉藤”土井成樹が直接勝利を収め、挑戦権をもぎ取った。
さらに時計の針を戻せば、2024年10月の行田大会で当時王者であった”ミスター斉藤”土井成樹に田村男児が敗れており、王者にとっては約2年越しの雪辱戦という重要な側面も持ち合わせていた。

試合は、関西圏で圧倒的な強さを誇る挑戦者のペースで幕を開けた。場外戦へ引きずり込み、日傘を使った凶器攻撃や鉄柱への誤爆を誘って田村男児の右腕を徹底的に破壊していく。
中盤以降も”ミスター斉藤”土井成樹はDOI555から必殺のバカタレスライディングキックへと繋ぎ、あわや王座移動かという場面を幾度となく演出。
しかし、愚直なまでに耐え抜いた王者はカウント2.9で跳ね返し、決して屈することはなかった。最後は強烈なラリアットで挑戦者をねじ伏せ、渾身のラストライドでキャンバスへ沈めて3カウントを奪取。

腕のダメージに苦しみながらも、王者の意地で初防衛の勲章を手にした。

バックステージに戻った田村男児は、激戦の疲労をにじませながらも、ベテラン挑戦者の闘志に最大限の敬意を表した。試合を通じて”ミスター斉藤”土井成樹のスタイルとプロレスに対する熱い気持ちが伝わってきたと振り返り、
「熱い気持ちが何年もキャリアをやり続けても伝わるから、俺ももっともっと頑張る」
と、自らの成長の糧にすることを誓った。王者として迎える過酷な夏に向けても視界は良好である。ジュニフェスでは同ブロックで再び”ミスター斉藤”土井成樹と激突することに加え、開幕戦では青木優也との対戦も控えている。
様々な強豪が集う真夏のリーグ戦に向け、「もっともっと熱くやっていこうと思っています」と兜の緒を締め直した。

一方、敗れた”ミスター斉藤”土井成樹のコメントスペースには、悔しさとともに次なる野望が渦巻いていた。
王者の桁外れのパワーを前に、「チャンピオン強えぇ。やっぱあれ106kgちゃうんか?ヘビー級ちゃうんかオイ」と冗談交じりに舌を巻きつつも、ベテランの闘志に火がついた様子を見せた。
「ジュニフェス考え直せよ。まぁでも、これで終わらへん。わかるよな」
この一敗で引き下がるつもりは毛頭ない。視線の先には、間もなく開幕するジュニフェスでの再戦がはっきりと見えている。
「ジュニフェス公式戦でもう一回、田村男児と当たるから。ここでリベンジや。そんでもってジュニフェス優勝して、もう一回、田村男児の前に立つ」
リーグ戦での雪辱、そして優勝を果たした上での王座再挑戦。明確なロードマップを提示し、「このままじゃ終わらんからな」と不敵な予告を残して会場を後にした。
王者としてジュニフェスを迎撃する田村男児と、逆襲に燃える”ミスター斉藤”土井成樹。真夏の神戸で繰り広げられた激闘は、次なる熱狂への壮大なプロローグに過ぎない。
<写真提供:全日本プロレス>
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