【全日本】安齊勇馬「この一勝はめちゃくちゃ大きい」CC覇者の鈴木秀樹から勝利を奪い、シングル戦線での躍進を力強く宣言

真夏の神戸を熱狂の渦に巻き込んだ全日本プロレス「サマーアクションシリーズ2026」第4戦。7月25日、超満員札止めとなった神戸サンボーホール大会の第4試合では、ヘビー級の猛者たちが集う6人タッグマッチ(30分1本勝負)が組まれた。

斉藤レイ、鈴木秀樹、青柳優馬組と、潮﨑豪、本田竜輝、安齊勇馬組が激突し、若きエース候補の安齊勇馬が、今年のチャンピオン・カーニバル覇者である鈴木秀樹からギムレットで直接スリーカウントを奪い取るという大波乱を起こした。

試合は序盤からヒートアップする。翌日に控えた7月26日岐阜大会での全日本プロレスTV認定6人タッグ王座戦の前哨戦となる本田竜輝と青柳優馬が激しい主導権争いを展開すれば、潮﨑豪と鈴木秀樹は春の祭典の決勝を彷彿とさせる重厚な打撃戦で場内を沸かせる。

終盤、鈴木秀樹のダブルアーム・スープレックスやスリーパーホールドで絶体絶命のピンチに陥った安齊勇馬であったが、味方の援護を受けると起死回生のバックドロップからジャンピング・ニーアタックの連弾を浴びせ、最後は必殺のギムレットで難攻不落の鈴木秀樹をマットに沈めてみせた。

試合後、大きな勝利を手にした安齊勇馬の表情には確かな自信がみなぎっていた。春の覇者からの直接勝利という事実を噛み締め、次なる野望を言葉にする。

「今年チャンピオン・カーニバルを制した鈴木秀樹から、6人タッグだからといって、この勝利、一勝はめちゃくちゃ大きいでしょう。俺は必ずこのリング上、シングルで結果出して見せます」

タッグマッチとはいえ、確かな実績を持つ実力者から奪ったスリーカウントは、若きスターがシングル戦線で頂点を目指すための強力な起爆剤となるに違いない。

同じコーナーで勝利を分かち合った潮﨑豪も、全日本マットの熱量に刺激を受けていた。

「いやー、全日本プロレス面白いね。あれだけデカくて、あれだけガッツリやれる全日本プロレス大好きだね」

そう笑顔を見せつつも、視線はすでに翌日の岐阜大会で組まれた芦野祥太郎との一騎打ちへ向けられていた。

同じユニット「HAVOC」で共闘する相手との闘いについて、「お互いの戦い方はわかっている。あとはハートの問題だ」と前置きし、「明日、燃え尽きるような戦い見せてやるよ」と壮絶な死闘を予告した。

一方、敗北を喫した鈴木秀樹が「負けました」と短く現実を受け止める横で、斉藤レイは持ち前の豪快さで瞬時に気持ちを切り替えていた。

「今日は俺側が負けちまったけど、まぁそういう日もある。それより今日は、ミスターの世界ジュニアがある。ミスター、グッドラック!」

同日に行われる“ミスター斉藤”土井成樹の王座戦へエールを送ると、「よし、神戸牛と神戸ワインで乾杯だぜ」と、真夏の神戸の夜を謳歌する構えを見せた。

そしてバックステージのもう一つの焦点は、翌日に6人タッグ王座戦を控える両陣営の激しい火花であった。本田竜輝と青柳優馬が舌戦を展開しているところに、青柳亮生、さらには羆嵐、立花誠吾が次々と乱入。

一触即発の睨み合いが続く中、突如として会場の照明が落ちるハプニングが発生。

暗闇の中で「電気が消えたじゃねぇか」「壊れたんじゃないか」と口々に叫ぶドタバタ劇が繰り広げられたが、最後は本田竜輝が「お前ら3人から勝って、このベルトどんどん高めてやる」と王者の意地を叫び、挑戦者組も「俺たちがそのベルトは獲る」と一歩も引かない姿勢を示した。

実力者からの大金星、翌日への決意、そして王座戦を前にした大混乱。全日本プロレスの熱い夏は、神戸の地でさらに勢いを増していく。

<写真提供:全日本プロレス>

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