【マーベラス】「長与さんの言うことにイエスと言うのはやめる」彩羽匠が明かした“決別”の真意。スパーク・ラッシュがクラッシュ超えを果たす日
8月8日、マーベラス後楽園ホール大会。
Sareee vs 桃野美桜、彩羽匠 vs 暁千華の2大シングルマッチは、「どちらかが負けたらスパーク・ラッシュ解散」という前代未聞のサバイバルマッチへと変貌を遂げた。
【前編】では、急転直下の解散宣告の裏側と、若手への苛立ちを赤裸々に語った二人。
続く【後編】では、なぜ彼女たちがマーベラスの“ファミリー感”を壊そうとしているのか、そして先日の福岡大会で起きた長与千種代表との公開口論(タオル投入事件)の真相に迫る。
スパーク・ラッシュが目指す「クラッシュ・ギャルズ超え」の真意とは。
二人の包み隠さぬ本音が爆発する。

※オンラインでインタビューに応える、彩羽匠とSareee
■ マーベラスの“ファミリー感”を壊す。自分たちが「餌」になる覚悟

©マーベラスプロレス(5.5横浜BUNTAI10周年記念大会)
――「どちらかが負けたら解散」ということは、自分だけでなく相方の勝敗にタッグの存続が懸かっている「運命共同体」の闘いになります。この過酷な条件は、タッグの絆にどう影響を与えていると感じますか?
彩羽:ジャガーさんの興行でシングルマッチをやった時から、二人の気持ちは一つになっていました。「ライバルを作らなきゃ」と焦っていた時期もありましたが、自分たちから動いてリスクを与えていかないと何も変わらない。今のマーベラスって、お客さんから見ても「ファミリー感」や「仲間意識」が強いと思うんです。それを良しとする人もいるでしょうけど、10年を超えて、このまま仲良しこよしでやっていても上には行けない。だからこそ、私たちが率先して闘争心を掻き立てて、敵になってやる。おいしい「餌」を撒くから、食えるもんなら食ってみろよっていうスタンスですね。
Sareee:私はもう、心から匠さんを信頼しているので「負けるわけがない」と思っています。1%でも負ける可能性があるならこんなリスクは背負いません。99%負けないという自信があるからこその余裕の表れです。ただ、桃野と暁の二人には、私たちを本気で潰しに、終わらせる勢いで来てほしい。そうじゃないと面白くないですからね。
――お二人にとって、現在「スパーク・ラッシュ」というタッグチームはどのような存在になっていますか?
彩羽:間違いなく、マーベラスを次のステージへ引き上げるための起爆剤です。Sareeeさんが隣にいてくれるからこそできることがたくさんある。長与(千種)さんから「まだまだだ」と言われた時から、反抗期じゃないですけど「かき乱してやろう」という気持ちが芽生えました。ヒールになるとかではなく、純粋にプロレスとして引っかき回してやりたい存在ですね。
■ 「黙っててください」タオル投入事件と、長与千種への反逆の真実

©マーベラスプロレス(5.5横浜BUNTAI10周年記念大会)
――長与千種代表のお名前が出ましたので、先月の福岡大会でのAAAWタッグ王座戦について伺います。彩羽選手がSareee選手の首のダメージを危惧してタオルを投入し、試合後に長与代表から公開叱責を受けました。そこで彩羽選手は「自分たちのやり方がある。黙っててください!」と初めて師匠に牙を剥きました。あの瞬間の感情の爆発について教えてください。
Sareee:私は首を痛めて欠場していて、それがたった1ヶ月でも私にとってはすごく長い時間に感じていました。匠さんには本当に支えてもらったんです。でも、私のわがままで「どうしても復帰戦でタイトルマッチをやりたい」と無理を言ってしまって。試合終盤、私は技をかけられていてタオルが投げられたことに気づかなかったんです。だから試合後の長与さんのマイクも、最初は状況が理解できなくて。「なんであんなにブチ切れてるんだろう」ってびっくりしました。でも、タオルを投げてくれた匠さんの気持ちは痛いほど分かっていたので、長与さんにそこまで言われるなんてすごく悔しかったですね。
――彩羽選手は、なぜあそこで長与代表に激しく言い返したのでしょうか?
彩羽:あんな風にお客さんの前で長与さんに反抗したのは初めてでした。実は、Sareeeさんが首を痛めた時、最初は「休まない」と言い張っていたんです。でもタッグを組んでいて明らかに動きが悪かった。「このまま無茶をしたら長期欠場になるかもしれない。休むなら今しかないです」と、説得して欠場に向かわせたのは私でした。
――首の本当の状態を一番近くで把握していたのですね。
彩羽:どの方向に曲げたら危ないかまで分かっていた。だからあのタイトルマッチの終盤、これ以上やったら首が壊れると判断して、一刻も早く止めたくてタオルを投げたんです。それに対して長与さんが「なんでタオルを投げたんだ! お前は信じていないのか! 自分がやられて一番嫌なことなんだよ!」と怒ってきた。「自分が髪切りマッチでタオルを投げられて嫌だった」という経験と、今の私たちの状況を一緒にしないでくれって思ったんです。
――過去のクラッシュ・ギャルズの経験則で語られたことに反発したと。
彩羽:もちろんクラッシュ・ギャルズは大尊敬しています。でも、私たちと状況は全く違う。「もう自分たちのやり方に口出ししないでください」と、自分でも驚くほどハッキリと言い返していました。あの瞬間、「私はクラッシュ・ギャルズと全く同じになりたいわけじゃないんだ。自分たちのやり方で勝負したいんだ」という気持ちが明確になった気がします。














