【新日本】辻陽太とYuto-Iceが『G1』で極限の我慢比べ!果てしなきチョップ連打から最後は執念のKO劇「これは俺らだからできた闘いだ」
新日本プロレスは7月29日 (水)、大阪・大和大学 大和アリーナで『G1 CLIMAX 36』第8戦を開催した。
第9試合のメインイベントでは、Aブロック公式戦としてIWGPヘビー級王者の辻陽太とYuto-Iceが激突した(ともに2勝2敗)。
Iceのデビュー戦(上村優也戦)での負傷欠場や辻の海外遠征などもあり、今回が待望の初シングルマッチ。

新時代を牽引する頂点王者と、魂のバチバチファイトでファンを魅了する規格外の男による対峙は、G1屈指の極限の死闘となった。
試合は序盤から異様な光景に包まれる。Iceが自らの胸を差し出し、「きかねえよ、バカ! もっと打ち込んでこい!」と挑発すると、辻がそれに呼応して逆水平チョップの乱れ打ちを敢行。
場外の客席、花道、そしてエプロン。場所を変えながらも、辻が執拗にチョップを打ち込み、Iceが耐え抜くという凄絶な我慢比べが果てしなく続いた。

中盤以降はIceの重いキックと辻のチョップによる壮絶な打撃戦に突入。
「オマエ、本気で笑ったことあるのか?」とIceが精神的な揺さぶりをかければ、辻も意地のショートレンジラリアットでなぎ倒す。

25分が経過し、IceのCruellaと辻のジーンブラスターが激しく交錯する中、最後は辻が渾身のファイヤーブラスターを炸裂させた。

両者ともに立ち上がれないダブルダウンの緊迫したカウントが進む中、辻が執念でロープを掴んでカウント9で立ち上がり、死闘の末にKO勝利を掴み取った。

試合後、満身創痍でリングに倒れ込んだままマイクを握った辻は、激闘を繰り広げたIceへの深いリスペクトを口にした。
「Iceのレスラーとしてのプライド、覚悟を感じたぜ。ありがとな。もう右手の感覚がまったくない。おそらくオマエの胸はもう、何も感じないだろう。俺の右手のほうが痛いんじゃないか」

極限のチョップ合戦を振り返り、G1という過酷な舞台で常に己に問いかける「覚悟」について熱く語る。
「このG1で俺は、毎回自分のベストを超えるつもりで戦っている。今日は自分の限界を超えられるか。相手の技を受け切れるか。俺たちはプロレスラーだ。だからこそ、プロレスラーにしかできないことがある。それは相手の技を最後まで受け切ること。何度倒れようが、何度打たれようが立ち上がること。それが俺たちにできる唯一のことなのかもしれない」

フラフラの意識の中で、自身の入場曲である『ワイルドファイヤー』が背中を押してくれる曲だと語り、「これだけ聴いて帰ってください。DJ、Now On Fire」と締めくくった。その後、辻はリング下に倒れ込むIceに手を差し伸べて肩を貸し、大歓声の中、共に花道を引き揚げた。
バックステージにも共に姿を現し、床に並んで腰を下ろした両者。
激闘を終え、Iceが潔く敗北を認める。
「完敗だ。やっぱ強えな、辻。さすがタイトル持っとるだけあるな。これは俺らだからできた闘いなんじゃねえのか。俺はまだ降りてねえぞ」
対する辻も、結果的にKO勝利を収めたものの、精神面での敗北を痛感していた。
「Ice、試合には俺が勝ったかもしんないけど、試合中、俺は逃げた。お前にチョップを打ち続けることから逃げた。気持ちの面ではお前の勝ちだな。悔しいけどな。今度は正真正銘叩きのめしてやるよ」
その言葉を受けたIceは立ち上がり、最後は彼らしい奔放な言葉でライバルとの再戦を誓った。
「OK。まあプロレスハイだ。ハイ感じたか、お前? 次、やる時は俺がテメエから獲ったるわ。肉、キャバクラ、クラブ、寿司な。バーカ!」
軽口を叩いて先に控室へ向かうIceの背中に、辻は「お前の要望に応えてやる。覚悟はいいか?」と力強く応えた。
死闘の末に生まれた強固な絆。Aブロックの過酷なサバイバルにおいて、辻とIceが刻んだ壮絶な肉弾戦は、新世代のプロレス熱を象徴する一戦として語り継がれるだろう。
<写真提供:新日本プロレス>
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