【新日本】鷹木信悟が『G1』で因縁の後藤洋央紀を撃破!1年前の大阪城での屈辱を同じ大阪で晴らす「守るべきものができた人間は強い」
新日本プロレスは7月29日 (水)、大阪・大和大学 大和アリーナで『G1 CLIMAX 36』第8戦を開催した。
セミファイナル(第8試合)のAブロック公式戦では、後藤洋央紀(2勝2敗)と鷹木信悟(1勝3敗)が激突した。
両者の直近のシングルマッチは、昨年の6月15日に行われた大阪城ホール大会でのIWGP世界ヘビー級王座戦である。
当時、王座だけでなく愛する家族や盤石なユニットを持っていた後藤に対し、鷹木は「俺には何もない」と強烈な嫉妬心を剥き出しにしていた。しかし、あれから1年。
鷹木は新ユニット「Unbound Co.」を結成し、さらには生涯の伴侶を得て自らも「守るべき家族」を持った。
同じ大阪の地で、かつて自身が渇望したものを手にした鷹木が、因縁のライバルへの雪辱に挑む熱いシチュエーションとなった。

試合は序盤から、長年鎬を削り合ってきた同世代ならではの重厚な肉弾戦となる。

後藤が強烈なヘッドバットや牛殺し、昇天・改といった荒技で追い詰めれば、鷹木も相手のお株を奪う鷹木式GTRで応戦。

互いの意地がぶつかり合う一進一退の攻防の末、最後は鷹木が渾身のパンピングボンバー固めで後藤のスタミナを削り、必殺のラスト・オブ・ザ・ドラゴンで激闘に終止符を打った。
試合後、鷹木は大の字に倒れる後藤の右手を強く握り、深々と一礼してリングを降りた。
バックステージにパイプ椅子を持ち込んでどっかりと腰を下ろした鷹木は、勝利の余韻に浸るどころか、新日本プロレスへの猛烈な怒りを爆発させた。
「ふざけんじゃねえぞ、新日本プロレス! 俺は頭きてんだ。昨年の上半期の総決算、大阪城ホールのメインで組まれた2人の闘いが、今回はメインから落とされたんだ」
この日のメインイベントは、辻陽太とYuto-Iceという新世代同士の対決であった。ベテランの域に達しつつある鷹木にとって、会社の未来への期待値が若手へ向いている現状は、闘争心に火をつける十分な着火剤となったのだ。
「陽太に対しても、Iceに対しても、負けてたまるかって。俺ももう22年やってっけど、反骨心の塊だよ。嫉妬しかねえよ。ここで負けてたまるか」
怒りを原動力に変える鷹木だが、長年の宿敵から挙げた1勝の価値は計り知れない。
「G1としては何とか残ったと思えるかもしれないけど、俺としてはそれ以上に大きい1勝だと思ってる。昨年の大阪の借りは、大阪で返したんだ」
そして、次なる壮大なビジョンも力強く語った。
「必ず後藤! もう1度やるぞ。できれば最高のシチュエーションは、俺はIWGPヘビーのタイトル獲って、お前を挑戦者に迎えるんだ。しかも大阪でな。待ってるぜ。鷹木信悟、元気ハツラツ43歳。このまま終わってたまるか。こっからが俺の真骨頂見してやるんだ!」
一方、敗れた後藤もまた、充実の時期を迎えたライバルの強さを素直に認めていた。
「元気なオッサンだよ。あんなオッサンがいると、俺もまだまだやらなきゃなっていう気持ちになってくるぜ」
自身がかつて経験したように、家族や仲間といった背負うものが増えるほど、レスラーは底知れぬ力を発揮する。後藤はその真理を、身をもって体感していた。
「確実に、あいつは強くなってる。結婚して、守るべきものができた。そうすることによって、人はどんどん強くなるんだ。この借りは、必ず返す。また闘えることを、楽しみにしてるぜ」
嫉妬や反骨心をエネルギーに変え、泥臭く這い上がる鷹木信悟。
そして、その生き様を真正面から受け止める後藤洋央紀。
守るべきものを得てさらに強さを増した二人の名勝負数え唄は、ここ大阪の地でまた一つ、新たな歴史を刻んだ。
<写真提供:新日本プロレス>
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