【新日本】上村優也とウルフアロンが『G1』前哨戦で視殺戦と握手!高松で激突する2つの強烈なプライド「本隊の選手とは真っ向勝負ができる」

新日本プロレスは7月29日 (水)、大阪・大和大学 大和アリーナで『新日カードランブル presents G1 CLIMAX 36』第8戦を開催した。

第2試合には、7月31日の高松大会でBブロック公式戦として対峙する上村優也(2勝2敗)とNEVER無差別級王者のウルフアロン(2勝2敗)が登場。

それぞれ安田優虎、松本達哉をパートナーに従えたタッグマッチで、決戦前の前哨戦に臨んだ。

先発で相対した上村とウルフは、序盤から互いの持ち味をぶつけ合う緊迫した攻防を展開した。

上村が徹底した左腕攻めで主導権を握ろうとすれば、ウルフは強靭な体幹で耐え抜き、伝家の一本背負いで豪快に投げ飛ばして流れを引き戻す。

中盤以降は若手同士の意地がぶつかり合う展開となったが、最後はウルフが圧倒的なパワーを見せつける。

安田の反撃をボディスラムで断ち切ると、豪快なハリケーンドライバーでマットに突き刺し、そのまま逆エビ固めで絞め上げてギブアップを奪取。

前哨戦はウルフ組に軍配が上がり、試合後には両者がリング上で視線を交わしながらしっかりと握手を交わした。

バックステージに姿を現したウルフは、前戦の大田区大会でOSKARに絞め落とされた事実と真摯に向き合っていた。

柔道時代を含めても経験のなかった「失神負け」という屈辱。しかし、そこに悲壮感はない。

「OSKARにとって、オリンピックやプロレスに対する思いがどれだけ強いのかを実感できた。その中で、あいつの力の上を行くことができなかった。負けは負けとしてしっかり認める」

異種競技の頂点を極めた男は、プロレスリングという未知の戦場の奥深さを独自の視点で分析している。

単純な力比べや数字の大小では測れないのが、プロレスの難しさであり魅力でもある。

「1より2、2より3が大きいというような、3に勝てば2にも勝てるという理屈が通用しない。プロレスはグー、チョキ、パー以外のいろんな手札が飛び交う、超高度なじゃんけんのようなものだ」

あらゆるタイプの対戦相手に対応できる「全てに勝てる一手」を模索し続ける決意を語ったウルフ。

次なる相手である上村に対しては、「本隊の選手とは真っ向勝負ができる」と大きな期待を寄せる。

意気込みを語る最中、高松大会の日程を「明日」と言い間違え、自らツッコミを入れて周囲を和ませるなど、過酷な連戦の中でも心の余裕を失ってはいない。

タッグを組んだ松本は、対戦相手の安田に対して「荒ぶる姿が見たかった」と苦言を呈しつつも、ウルフとのタッグが波に乗っている手応えを口にし、今後の戦いへ向けて自信を覗かせた。

一方、金メダリストとの大一番を控える上村の言葉には、プロレスラーとしての強烈な矜持が宿っていた。

「いい投げするな、ウルフアロン! 流石だわ。でも、明後日はあの投げから来る絞め技、関節に警戒しながら自分のペースを崩さずに高松を盛り上げたい」

相手の実力を素直に称賛しながらも、決して臆することはない。

他競技の頂点に立った男をマットに沈めることこそが、自身の夢への最短距離であると確信しているからだ。

「どんな世界一を名乗るレスラーだって、他の競技の世界一を倒してきている。俺が世界一のレスラーになるために、絶対倒さなきゃいけない相手だ」

「超高度なじゃんけん」の最適解を探し求めるオリンピック金メダリストか、それとも「世界一のプロレスラー」を目指して異競技の猛者を狩ろうとする生え抜きのホープか。

高松の地で交錯する2つのプライドが、過酷なブロック戦の行方を大きく左右する。

<写真提供:新日本プロレス>

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