【PURE-J】無差別級王者・中森華子が語る“20年の重み”と“同期の絆”。8.11後楽園『旗揚げ9周年』の後楽園で魅せる過酷な闘い「私の20年のすべてを見てもらいたい」
2026年8月11日、PURE-J女子プロレスが旗揚げ9周年記念大会『レインボーマウンテン2026~PURE-J9th Anniversary』を聖地・後楽園ホールで開催する。
メインイベントで団体の至宝「PURE-J認定無差別級王座」の防衛戦に臨むのは、絶対的エースとして団体を牽引し続ける王者・中森華子。
そして挑戦者として立ちはだかるのは、中森と同じく2006年にデビューした“同期”であり、独特の妖艶な世界観で他団体でも猛威を振るう真琴である。
デビューから20年という大きな節目を迎える両者が、聖地・後楽園のメインイベントで最高峰のベルトを懸けて激突する。
互いの酸いも甘いも知る同期対決を前に、中森華子は何を思うのか。
最多戴冠・最多防衛記録を更新し続け、もはや「ベルトが体の一部」と語る王者の矜持、真琴との数奇なタッグの記憶、そしてPURE-Jの未来を背負う覚悟を、赤裸々に語ってもらった。

◇8月11日(火・祝) 後楽園ホール 11時半
『レインボーマウンテン2026~PURE-J9th Anniversary』
▼第6試合 PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
[王者]中森華子 vs 真琴[挑戦者]
■ 「私以外に誰が巻くんだ」体の一部となった無差別のベルト

――いよいよ8月11日、PURE-Jが旗揚げ9周年のアニバーサリー大会を迎えます。大きな節目となる後楽園ホール大会で、団体の頂点である無差別級王者としてメインイベントに立ちますが、現在の率直な心境をお聞かせください。
中森:9周年……本当にあっという間でしたね。旗揚げした日のことが昨日のことのように思い出せるくらい、当時の記憶がすごく鮮明に蘇ってきています。あっという間の9年間でしたけど、今回の後楽園でメインイベントに立つにあたって、正直なところ「私以外に誰がいるんだ」って思っています。
――PURE-Jが旗揚げして以来、中森選手はエースとして常にメインの舞台に立ち続け、数々の激闘を繰り広げてきました。その自負が言葉に表れていますね。
中森:特にこの「PURE-J認定無差別級」のベルトは、私と一緒に強くなって、共に成長してきたベルトだと思っています。私の20年のプロレス人生の中でもすごく大きくて大切な存在で、もう「私のベルト」と言っても過言じゃない。最多戴冠記録も最多防衛記録も私が持っていますから。

――もはや体の一部のような存在ですね。ただ、王者として常に団体を背負い、防衛し続ける使命感は、時に重いプレッシャーになることもあったのではないでしょうか。
中森:もちろんありました。すごく落ち込む時もあったし、本当に大変だった時期もありました。「私が、私が」と気負いすぎてしまって、周りから「中森がチャンピオンのままだと景色が変わらない」と言われたこともあって……。その時は「じゃあもうダメなんだ、もう私にはこのベルトはなくていいや」と自暴自棄になったこともありました。「そんなに言うなら誰か獲ってみろよ」って。
しばらくベルトから離れていた時期もありましたし、「タッグのベルトもあるし、無差別がなくても私は私の闘いをしていけばいいんだ」と言い聞かせていた時もありました。でも、そういう葛藤の時期をすべて通り越して、やっぱり「これは私のベルトだ」と。今はもう「私以外に誰が巻くんだ」という強い気持ちでチャンピオンでいます。
――その圧倒的な実績と自信があるからこそ、中森選手のスタイルは揺るぎないものになっていると感じます。
中森:それに私、タイトルマッチの「挑戦者」としては負けたことがほぼないんですよ。防衛戦でベルトを獲られたことはあっても、自分が獲りに行く時は絶対に負けない。だからベルトを失っても、「私はいつでも取り戻せる」という気持ちが心の芯にあるので、リングに上がってしまえば不安はなかったですね。いつか絶対に取り返さなきゃいけない、それが私の使命だと思っているので。
■ 20年目の運命。同期・真琴との不思議な縁と「残酷な闘い」

――そして今回の防衛戦の相手は、2006年デビューの「同期」である真琴選手です。お互いに20年という歴史を積み重ねてきましたが、中森選手にとって真琴選手はどのような存在ですか?
中森:やっぱり「同期」ってすごく特別です。お互い全然違う道を歩んできた選手なんですけど、真琴とはJWP時代から「真華不思議(まかふしぎ)」というタッグを組んだり、たくさん助けられてきました。例えば私が去年欠場した時も、こっそりエイドをしてくれたり……。いつも近くにいるわけじゃないんですけど、やっぱり特別な存在ですね。
――デビュー当時からお互いを意識していたのでしょうか?
中森:若手の頃は同期が本当にたくさんいたんです。それに私は他団体さんに参戦することが少なかったので、若手の頃は真琴とは会場でもほとんど会っていませんでした。お互いに静かで人見知りなタイプなので、私が自分からガンガン話しかけることもなくて(笑)。でも、真琴の方から色々話しかけてくれるようになって、一番話せる同期になりました。名前を呼ぶ時は「真琴!」って呼び捨てなんですけど、喋る時はお互いに敬語交じりという、20年経ってもちょっと不思議な距離感がありますね。
――デビューから20年という大きな節目に、聖地・後楽園ホールで、しかもPURE-Jの最高峰のベルトを懸けて闘う。これは非常にエモい運命を感じます。
中森:お互いに20周年を迎える今年、私は「このタイミングしかない」と思って自分から真琴を指名しました。私の20周年記念大会(7.12板橋)の時にマイクで指名したんです。本当はその前の段階から「8月11日の後楽園では絶対に真琴とタイトルマッチをやりたい」という強い願望があったんですけど、直前に小林香萌選手との防衛戦が組まれていたので、そこをクリアするまでは絶対に口に出せなかった。香萌選手も簡単に勝てる相手じゃなかったので。だから防衛を果たして、リング上で真琴に思いを伝えられた時は本当に嬉しかったですし、彼女も「断る理由はない」と言ってくれました。

――真琴選手の現在のファイトスタイルや勢いを、王者としてどのように分析し、警戒していますか?
中森:真琴は私と比べて圧倒的に試合数が多いですし、他団体でもタイトルマッチなど様々な闘いを経験してきています。どんな選手とでも自分のペースで闘える「対応力」が本当にすごい。私が苦手とするようなコミカルなスタイルにも対応できますし、レスラーとしての幅の広さは心から尊敬しています。
でも、「蹴り」だけは絶対に負けたくないですね。お互いの最大の武器ですから。真琴の蹴りは本当に重くて強烈になっているのを感じますが、だからこそ思いっきり蹴り合いたい。そこだけは絶対に譲れません。
――お互いを知り尽くした同期だからこその闘いになりそうですね。このタイトルマッチを制するための「最大の鍵」は何になるでしょうか?
中森:同期だからお互いのことをよく知っている部分もあるし、逆に「闘ってみないと分からない」新しい部分もあると思います。でも、ベルトを懸けて闘うのはこれが初めてなので。私が勝つための鍵は「チャンピオンとしての意地」と、「自分のプロレスを最後まで貫くこと」だと思っています。
――真琴選手との関わりの中で、特に記憶に残っているエピソードはありますか?
中森:「真華不思議」でタッグを組んで、デイリースポーツ認定女子タッグのベルトに2回挑戦したんですけど……真琴とは悔しい思いしかないんです。いろんな団体で組んで、勝率も結構良かったのに、なぜかタッグのベルトだけは獲れなかった。私、今までデイリーのベルトは6人の違うパートナーと巻いているんです。なのに、こんなに長く組んでいてベルトが獲れなかったパートナーって他にいないんですよ(苦笑)。

――それは不思議ですね。お互いに別のパートナーとはタッグ王者になっているのに。
中森:そうなんです。真琴も他の選手とはタッグチャンピオンになっているのに。タッグとして絶対に悪くなかったはずなのに、何かが足りなかったんでしょうね。だからこそ、今度の無差別級のタイトルマッチで、お互いのすべてをぶつけ合いたいと思っています。
――この大一番で、後楽園ホールのファンにどのようなプロレスを見せつけたいですか?
中森:私の20年のプロレス人生のすべてを懸けて、このベルトの防衛戦に臨みます。だから、私の20年のすべてを見てもらいたい。そして、チャンピオンとしての「残酷さ」も。皆さんが一番期待している部分だと思うので、同期だろうと容赦なく潰しにいく私の闘いを見せつけます。













