【マリーゴールド】ツインスター前哨戦で露呈した王者組の不協和音。天麗皇希が意地の勝利も、挑戦者・山﨑裕花が後藤智香を粉砕し「控室でやれ」と猛毒アピール
女子プロレス「マリーゴールド」のリングでタッグ王座「ツインスター」を巡る戦いに、不穏な空気が漂い始めた。
8月9日の大田区総合体育館大会で行われるタイトルマッチに向けた前哨戦は、王者組と挑戦者組の明暗がくっきりと分かれる結果となった。

王者組「tWin toWer」の天麗皇希は、挑戦者組「狂EGO」の心希とシングルマッチで激突した。

試合は心希が機動力を生かした打撃で攻め込む場面も見られたが、最後は天麗皇希がアメジスト・バタフライを決めて9分33秒で勝利を収めた。

しかし、王者組にとっては手放しで喜べる状況ではなかった。
この試合の前に組まれていたもう一つの前哨戦で、天麗皇希のパートナーである後藤智香が、山﨑裕花から痛恨のギブアップ負けを喫していたのである。
前哨戦はこれで1勝1敗。王者としての威厳を示すはずが、逆に挑戦者組の勢いを許す形となった。

試合直後のリング上、マイクを握った天麗皇希は、セコンドについていた後藤智香に向けて激しい言葉を投げかけた。
「ツインスター前哨戦、天麗皇希が取ったぞ! ツインスター前哨戦。これで一発目になるのかな? 1勝1敗。会見でも言ったけど、チャンピオンとして、先輩として絶対に負けちゃいけなかった。ゴチカ・・・負けた。ゴチカ負けた。それはまごうことなき事実だよ。でも、私たちは、タッグのチャンピオンだから。2人で1つだから。そして、『2人で1つなんだよ』って、『下むいてんじゃねぇよ』ってツインスター挑戦する前に活をいれてくれたのはゴチカだよ! そのおかげで今日勝てた。そう皇希は思ってる! 気持ちで負けたくなかった! だから、ゴチカも気持ちで負けんなよ?」

叱咤された後藤智香は、動揺を隠せないまま強気な言葉を並べた。
「気持ちで負けてねぇよ。負けてない、負けない大丈夫だ。負けてない、負けてない。試合は負けちゃってもけど・・・負けてないよ。全然一個も負けてない。大丈夫、絶対に大丈夫だから」

王者組の不協和音を見逃さなかったのが、山﨑裕花である。
マイクを奪い取ると、容赦ない言葉でチャンピオンを切り捨てた。
「つべこべつべこべうるさいんちゃう? オマエら、ちょっとギクシャクしてる? そんな会話、エエ大人になったらリング上でせんと。控室でやれよ。今日の前哨戦、1勝1敗やったけど、ウチらベルト挑戦まで残り10日。もっともっと進化しますんで。アナタたちよりももっともっとはるか上に行くので。絶対に・・・絶対に絶対に絶対に! ベルト取ったるからな! なぁ心希?」
心希もこれに「あぁ!」と呼応し、リング上は若き挑戦者組の独壇場と化した。

バックステージに戻っても、両陣営のコントラストは鮮明であった。天麗皇希はチャンピオンとしての重圧と覚悟を語った。
「後楽園ホール、そしてツインスターの前哨戦。私個人的にもシングルめちゃくちゃ久しぶりだったので、ちょっと緊張するというか。いつもと違うなという感じをすごく感じていて。だけど、会見でも言ったとおり、チャンピオンとして、そして心希・裕花の先輩として、確かに心希はめちゃくちゃ勢いあると思う。でも、私個人的に・・・智香はまだわからないけど。私はこのベルトを持って、覚悟も、それから責任も、この団体のことも全く背負っていると思って今闘っているんで、今日負けなかったことが。その覚悟の証明になったんじゃないかなって」
敗北のショックを引きずる後藤智香は、残りの前哨戦での雪辱を誓った。
「確かに、試合は負け。そして負けたのがギブアップ。自分から負けていう選択を取ったのは・・・確かに自分あるよ。『智香は分からない』じゃないよ。ガッチリあるから、同じ気持ちだから。確かにベルトを取ったことで浮かれてた部分あったのかもしれない。でも、リングで進めてくれた皇希の『勝つ』ちゃんと響てるし。私だってマリコ引っ張っていく覚悟も自信もあるから! ちゃんとここで地に足につけて。あと10日? あと3試合あるんだよね? 全部私は山﨑裕花とぶつかるから。しっかりと完膚なきまでに叩きのめすから! 大丈夫、大丈夫、大丈夫。絶対に大丈夫。守るから。何も心配ないよ。大丈夫!」
天麗皇希は「全部良い結果で大田区迎えて。また私の地元大田区でしっかりこのベルト掲げて笑顔で帰るのは私たちtWin toWerなんで。それだけ皆さん見届けてください」と強気に締めくくった。
対する挑戦者組の山﨑裕花は、後藤智香への完全勝利を誇示した。
「この後楽園大会、ありがとうございました。ツインスター前哨戦、後藤智香とシングルで絶好のチャンス。ゴチカからギブアップで勝ったぞ! オイ、裕花がキャリア浅いからって、体が、背が小さいからって、ちょっと油断してたんちゃうんか? オマエ、その気持ちが負けてるって言ってるんやぞ! これからも前哨戦続くけど、ツインスターを取るその日まで、裕花が全勝で行ったるからな! マジで覚悟しておくよ?」
天麗皇希に敗れた心希も、王座奪取への闘志を燃やす。
「後楽園ホール大会ありがとうございました。今日、やっと前哨戦、そしてそれぞれシングルメッチャ燃えてたし、ウチも『やっちゃるぞ』って気持ちで挑んだけど、最後3取られたのは私です。でもあと10日、誰よりも頑張って狂EGOで成長して、絶対そのベルトを取ってやります!」
挑戦者組の計り知れない勢いと、王者組に生じたわずかな綻び。
8月9日の大田区大会、ツインスターのベルトを手にするのは果たしてどちらのタッグか。

<写真提供:マリーゴールド>
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