【大日本】「感謝の気持ちを忘れるな」山下りなの野望砕く!アブドーラ・小林が貫禄防衛で魂のメッセージ、8.23伊東竜二戦が電撃決定
大日本プロレスが産声を上げてから31年。
その分厚い歴史の扉が、女子プロレスラーの執念によってこじ開けられた。
2026年7月31日、東京・後楽園ホール。

BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合は、第54代王者・アブドーラ・小林に山下りなが挑むという、団体史上初となる女子選手による王座挑戦の舞台となった。


海外のデスマッチシーンでも数々の勲章を手にしてきた山下りなは、国内最高峰の頂きに手をかけるべく、大量の蛍光灯が乱立するリングへと足を踏み入れた。

試合は序盤から蛍光灯が激しく砕け散る死闘となった。

山下りなは持ち前の破天荒なファイトスタイルで王者に肉薄。

場外乱闘では藤田ミノルや竹田誠志といった面々も巻き込み、水槽に入った特大のレモン水を駆使するなど、規格外の猛攻で満員の観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。

しかし、過酷な連戦で満身創痍となりながらもリングに立つ50歳の王者は、決して崩れることはなかった。

激しい打撃戦の末、最後はアブドーラ・小林が必殺のダイビング・バカチンガーエルボードロップを投下。
16分49秒でスリーカウントを奪取し、5度目の防衛を果たした。

激闘を終えたリング中央には、勝者と敗者が座すための椅子を小林が並べた。
アブドーラ・小林は、世界初のデスマッチ認定王座たるベルトの重みを説き始めた。
先人たちが紡いできたプロレスの歴史、大日本プロレスの歩み、そして会場に足を運ぶ観客への感謝。
「今日のことを当たり前だと思うな。感謝の気持ちを忘れるな」
王者はそう語りかけると、「おしゃべりロートルおじさんからは以上だ」と照れ隠しのように締めくくり、敗者にマイクを託した。

対する山下りなは、敗北の悔しさを滲ませながらも、先人たちと王者への深い敬意を口にした。
その上で、ただ歴史をありがたがるだけでなく、自らの手で未来を切り拓く覚悟を叫ぶ。
「歴史を途絶えさせないために、我々が今を積み重ねて、もっといい歴史を作っていきたいです!」
この言葉に、場内からは割れんばかりの大歓声が沸き起こった。

山下りなが「次はもっといい景色を見せてやる」と吠えると、王者は英語と日本語を交えたマイクアピールで応じ、最後は「愛してまーす!」と絶叫。
歴史的一戦はノーサイドの温かい空気で包まれた。

しかし、その余韻を断ち切るように現れたのは、デスマッチドラゴン・伊東竜二であった。
伊東竜二は23年前の自身の初防衛戦、そして王座転落の相手がアブドーラ・小林であった事実を振り返り、「もう1回やらないですか」と直訴する。

疲労困憊の王者は一度は「パス!」と拒絶したものの、伊東竜二の熱意に押される形で承諾。
舞台は8月23日の後楽園ホール大会に決まった。
ルールは団体の31周年にちなんだ蛍光灯310本に加え、アブドーラ・小林からの逆提案により、両者の年齢にかけた「塩50kg×2」を追加。

合計100kgの塩が舞うという前代未聞のデスマッチが決定した。
伊東竜二は「過去最高に偉大なタイトルマッチにしましょう」と宣言し、熱狂の空間を締めくくった。
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