【新日本】「息が上がった王者は情けない」大岩陵平が『G1』前哨戦で手負いの辻陽太を痛烈批判
新日本プロレスは7月31日 (金)、香川・高松市総合体育館・第1競技場で『G1 CLIMAX 36』第9戦を開催した。
第4試合には、翌8月1日の広島大会でAブロック公式戦として激突するIWGPヘビー級王者の辻陽太(3勝2敗)と大岩陵平(3勝2敗)が、それぞれ永井大貴、ハートリー・ジャクソンをパートナーに従えて前哨戦に臨んだ。
辻の右腕には、痛々しいテーピングが巻かれていた。
これは2日前の吹田大会で行われたYuto-Iceとの凄惨な打撃戦の代償である。

大岩はその手負いの箇所を冷酷なまでに見逃さず、序盤から的確なストンピングや関節技で王者の機動力を徹底的に削いでいく。

試合中盤、若手の永井がジャクソン相手に旋回式DDTや逆エビ固めで必死の奮闘を見せる。

しかし、最後はジャクソンの圧倒的なパワーの前に屈し、強烈なデスバレーボムに沈んで3カウントを聞くこととなった。

試合後、控室へ戻った大岩の口からは、最高峰のベルトを巻く同期の王者に対して辛辣な言葉が次々と飛び出した。

「明日、広島でIWGPチャンピオンの辻陽太と公式戦です。シングルをやるのは去年の『G1』ぶりですね」
昨年の対戦直後、辻から「次は笑えないように前歯をへし折ってやる」と挑発されていたことを振り返り、当初は前歯の一点攻めを画策していたと明かす。
しかし、手負いの状態でリングに上がった王者の姿を見て、大岩は冷徹に勝機を見出した。
「チョップの打ちすぎで右腕を痛めているようで、これはもう俺にとっちゃ絶好のチャンスです」
さらに大岩の矛先は、辻の試合スタイルそのものへの痛烈な批判へと向かっていく。
「試合を見てたけど、打ち疲れでヒジを痛めて息が上がって、そんなチャンピオン、情けないと思ったっすよ。ああいう試合、自分は好きじゃないっすね」
限界まで身を削るような壮絶な打撃戦を是とせず、クレバーに勝利を追求する大岩にとって、満身創痍のチャンピオンの姿は決して理想とするものではなかった。
「だから広島のセミファイナルでは、辻陽太を俺のスタイルに引き込んで、俺のスタイルで闘わせてやる」

一方、挑戦者からの手厳しい批判を受けた辻は、至って冷静であった。
大岩の言葉を真っ向から受け流し、ただ静かに1年ぶりの再会を待ち望む。
「大岩! シングルすんのは去年の『G1』ぶりかな。おたがい、いろいろ変わっただろう。リングの上で近況報告し合おうか」
この1年で幾多の修羅場を潜り抜け、新日本の頂点に上り詰めた揺るぎない自負。
最後に残した一言が、王者の風格を物語っていた。
「俺はIWGPヘビー級チャンピオンだ」
己の身を削ってでも激闘を貫く王者と、そのスタイルを真っ向から否定し、自身のプロレスで頂点を狙う野心家。
互いのプライドとプロレス観が交錯する同世代対決は、大きな熱を帯びて広島のリングへと持ち越された。
なお、ジャクソンの猛攻を浴びた永井は、床に大の字になり「ヒデブ」と呻き声を上げるのが精一杯であった。
<写真提供:新日本プロレス>
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