【新日本】成田蓮が『G1』で無法ファイトの極み!上村優也の正攻法をH.O.Tの結託で完膚なきまでに叩き潰す「俺が闘いたい成田蓮はあんな蓮じゃない!」

新日本プロレスは8月2日(日)、福岡・福岡国際センターで真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第11戦を開催した。

セミファイナルとなる第7試合のBブロック公式戦では、共に3勝2敗で並ぶ上村優也と成田蓮の同世代対決が実現した。

前日の前哨戦後、H.O.Tの無法ファイトに手を染める成田に対し、上村は「明日はお前の目を覚ましてやる」と悲壮な決意を語っていた。

上村にとって成田は自身のデビュー戦の相手であり、若手時代から幾度となく肌を合わせながら一度も勝てていない高い壁である。

かつて新日本の伝統を背負うと嘱望された同期を悪の道から引き戻すため、上村は正統派ストロングスタイルでの「初勝利」を誓ってリングに上がった。

ゴングが鳴ると、上村は静かなグラウンドの攻防を仕掛け、成田から純粋なレスリングを引き出そうと試みる。

しかし、漆黒に染まった成田は正攻法を冷酷に拒絶した。

セコンドのディック東郷と結託し、場外でのイス攻撃や鉄柱を使った非情な左膝への一点集中攻撃を開始。

上村の持ち味である機動力を徹底的に削いでいく。

それでも上村は不屈の闘志を燃やした。

中盤、意地のアームドラッグから反撃の糸口を掴むと、東郷や金丸義信の介入を同士討ちとプランチャで蹴散らし、必殺のカンヌキスープレックスで成田を追い詰める。

しかし、勝負を決すべくコーナー最上段からライオンズシャイナーを発射したところで、膝のダメージが響き成田に回避されてしまう。

すかさず成田は膝十字固めからクロス式膝十字固めへ移行。

金丸がレフェリーの注意を引きつける中、東郷がセントーンを投下するという極悪非道な連係が決まり、最後は成田が容赦なく上村の左膝を絞り上げてタップアウトを強奪した。

上村の悲願であった成田超えは、悪の連携の前にまたしても水泡に帰した。

試合後、完勝を収めた成田は前日の前哨戦と同様にノーコメントを貫き、不気味な沈黙を保ったまま控室へと消えていった。

一方、徹底した膝攻めにより自力で歩くこともままならない上村は、若手の中原に肩を借りてインタビュースペースに辿り着いた。

屈辱のタップアウト負けを喫し、同期の目を覚まさせるどころか返り討ちに遭う形となったが、その眼に宿る炎は全く衰えていなかった。

「アァ……成田ーッ! アンタのあの姿が今の成田なんだったら、俺は否定はしない」

激痛に顔を歪めながらも、まずはH.O.Tとして結果を残している同期の現在地を一つの事実として受け止める。

しかし、上村が本当に求めているのは、反則と介入に依存するヒールとしての成田ではない。かつて道場で共に汗を流し、ストロングスタイルを競い合った「本当の成田蓮」の姿である。

「俺の本心、俺が闘いたい成田蓮はあんな蓮じゃない! 必ず俺がアイツの本心をリング上で見せてやる!」

無法殺法に屈した悔しさを吐き出しながらも、魂の底から絞り出したのは同期への熱いエールにも似た執念の叫びであった。

何度打ちのめされようとも、何度セコンドの介入に阻まれようとも、上村は決して諦めない。

純粋なプロレスの力で成田の心の奥底にある本来の闘志を呼び覚ます日まで、上村優也の孤独なイデオロギー闘争は終わらない。

因縁深い二人の大河ドラマは、この福岡の夜を経てさらに深く、熱いものとなった。

<写真提供:新日本プロレス>

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