【新日本】『G1』福岡大会でOSKARがタップアウト負け!“世界屈指のテクニシャン”ザック・セイバーJr.の複合関節技に沈む「対戦相手全員の決勝進出を潰してやる」

新日本プロレスは8月2日(日)、福岡・福岡国際センターで真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第11戦を開催した。

第6試合のBブロック公式戦では、OSKAR(4勝2敗)とザック・セイバーJr.(1勝4敗)が激突。

タッグ戦線でも幾度となくしのぎを削ってきた両雄のシングルマッチは、己のイデオロギーと意地が色濃く反映された総力戦となった。

OSKARの圧倒的なフィジカルと、ザックの変幻自在なサブミッション。

相反するスタイルが激しく交錯する中、OSKARは手四つの力比べや豪快なパワーボムなどで主導権を握りにかかる。

一方、公式戦4連敗中で後がないザックも、容赦のない一点集中攻撃で応戦。OSKARの右腕や左足へ的確にダメージを蓄積させていく。

終盤、痛みをこらえて立ち上がったOSKARがチョップの猛打で勝負に出た瞬間、ザックの狂気が牙を剥いた。

一瞬の隙を突いてOSKARの腕を捕獲すると、巨体の両手両足をすべて複雑に折りたたむ複合関節技へ移行。

逃げ場を完全に塞がれたOSKARはたまらずタップアウトし、ザックが執念で連敗脱出となる貴重な白星を挙げた。

バックステージに座り込んだザックは、激戦の代償を隠すことなく、シニカルな独自の言語感覚で現状を語り始めた。

「勝ち点4か。そのために、肋骨を4本犠牲にしちまった。あんなに動けるヘビー級は、今までリングで対戦したことがあるかわからないな。シングルでもアイツは本当に印象的だったよ」

OSKARの底知れぬポテンシャルを手放しで称賛しつつも、自身の星取状況の厳しさは冷静に俯瞰している。

「祝杯のビールなんか飲む気にもなれない。決勝戦に進める可能性はかなり低いな。棄権者かケガ人がもっと出ない限り、準決勝に進めるとは思ってない」

自力での突破が絶望的であることを認めた上で、孤高のサブミッションマスターは今後のリーグ戦に向けた不気味なモチベーションを提示した。

「“今日の一言”を挙げるなら、“シャーデンフロイデ”だな。つまり“他人の不幸を喜ぶ”ってとこだ。俺自身は勝ち上がれないかもしれない。だが俺の人生の使命として、対戦相手全員が決勝に進む可能性を潰してやるよ」

優勝争いから脱落しかけている状況すらも楽しむかのように、他者の夢を打ち砕く「ジョーカー」としての役割を堂々と宣言した。

一方、全身の関節に深いダメージを負い、足を引きずりながら現れたOSKARは、世界屈指のテクニシャンとグラウンドで真っ向から渡り合おうとした自身の戦術を猛省した。

「世界最高のレスラーをタップアウトさせようなんてことは、考えないことにしよう。関節という関節が、全部クソみたいに痛むんだからな。だが、もう少しで勝てそうだったぞ」

敗れはしたものの、勝ち点8で依然として上位に食い込んでいる事実は変わらない。

次戦で激突するカラム・ニューマンへ話題が及ぶと、OSKARの表情は一気に怒りへと染まった。

前日の解説席でUNITED EMPIREの試合をつぶさに観察していたOSKARにとって、反則や介入に依存する無法な戦い方は到底許容できるものではなかった。

「解説席にずっといてEMPIREの試合を見たんだ。不正行為だらけだったじゃないか。この素晴らしいスポーツを汚す行為だ。俺が何千回ものスクワットや腕立て伏せをやってきたのは、イスを持ち出して人をぶん殴るためだとでも思ってんのか? 俺たちは昔ながらの正々堂々としたやり方でやるんだ」

大金を稼ぐチャンスを蹴ってでも、新日本プロレスのリングを選んだ理由。

それは、正々堂々としたストロングスタイルに対する純粋なリスペクトに他ならない。

「このスポーツは人々に意味のあるものなんだ。だからカラム、お前は荷物をまとめておけ。お前のクソッたれな肩をぶっ壊してやる!」

邪道を憎み、王道を貫く巨漢の若武者。

そして、他者の不幸を貪るために牙を研ぐ関節技の鬼。

過酷なサバイバルレースが、それぞれのプロレスラーとしての本質と信念をより一層色濃く浮き彫りにしている。

<写真提供:新日本プロレス>

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