村瀬広樹のUTAMARO(ウタマロ)日記 ~プロレス武者修行 in アメリカ~ 【06】

The person who exerts himself pays off sometime.
I believe that and live now!

ハ〜ロ〜〜♪
さお、今週も始まりました世界UTAMARO滞在記。

今回は日本人とアメリカ人の価値観の違いについて書こうと思ったんだけど、急遽予定を変更して先日のとある大会の話をお送りします。

一ヵ月ぐらい前に友人のアメリカ人レスラーstevenを通して試合のオファーを受けた。その会場はノースカロライナ州の会場で、私が今住んでいるシカゴからは車で15時間。

当然飛行機移動かと思っていたら、飛行機代が出ないから車で行くことになり、前日の夕方からカローラサイズの車にヘビー級レスラー5人での移動。

小さなトランクに5人分の荷物を入れなければならないから、各自荷物は最小限に。

前に2人後部座に3人座るため、後部座の時は常に太ももと肩と腕は隣のレスラーと触れ合ってる状態。しかも今は夏だから車内はエアコンがきいているとはいえ、ヘビー級レスラー5人ではエアコン機能を果たしていない。

よって触れ合ってる部分は汗だく状態。

たまたま5人全員が運転が出来る為、2時間体制で交代して運転をした。

そんな命がけで会場に向かっている中、更に悪夢はおきた。

オファーを受けたstevenの携帯に今大会のプロモーターから連絡が入った。
聞くと何やらトラブルが発生して我々5人に今大会のファイトマネーは払えないと言われた。

その瞬間、車内が一時硬水状態となった。

5人で緊急会議を行ったが既に15時間運転して、会場近くにいた為、試合を断って帰る事もできず我々は試合をした。

プロとしてリングではもちろん熱く激しい戦いをしたがファイトマネーはゼロ。

なんなら道中のガソリン代や食事代を5人で割って払っているのでマイナスだ。

だから我々5人はいつも以上に売店に立ちグッズを売った。築地市場のように。

だが中々神様は我々に向いてはくれずグッズも売れず、暗い顔のまま我々5人は会場を後にしてまた15時間かけて車で帰った。

アメリカではこういうトラブルはよくあるらしい。

よくあっていいトラブルか⁉︎

狭い空間に15時間移動で身体がガチガチに痛い中での試合をして、そこからまた休みなしに15時間運転して帰る。

そしてファイトマネーはゼロ。

こんな経験は日本では絶対に出来ない。
今日までのアメリカ生活で一番厳しい2日間だった。

スーパーポジティブなUTAMARO様は、こんな経験を何度も積んで益々強くなっている。

いつかそんなUTAMARO様を日本の皆んなにも見せてあげたいな。

オ〜〜っと!
そろそろ餌の時間だ。
また満月の夜にでも…

 

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