【新日本】「俺のこの腕でギブアップ獲れた」大岩陵平が『G1』で後藤洋央紀から執念の初白星
新日本プロレスは8月6日(木)、東京・後楽園ホールにて真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第12戦を開催した。
第7試合のAブロック公式戦では、後藤洋央紀(2勝4敗)と大岩陵平(3勝3敗)のシングルマッチが組まれた。
両者は本年2月の後楽園大会で対戦しており、その際は後藤が勝利を収めている。
大岩にとっては半年越しのリベンジマッチであり、すでに黒星が先行している後藤にとっては、ここで敗れれば負け越しが決まるという背水の陣であった。

試合は開始早々から、互いの意地が正面からぶつかり合うラリアットの相打ちで幕を開けた。

重厚なエルボーとショルダータックルの応酬が続く中、大岩は基本にして奥深いヘッドロックで試合のペースを握りにかかる。

百戦錬磨の後藤も簡単には崩れない。

天山スープレックスなどで攻め込む大岩に対し、裏GTRからの追走式ラリアット、さらには牛殺しからGTWへと繋ぐ波状攻撃で若き挑戦者を追い詰める。
しかし、大岩は必殺のGTRをサムソンクラッチで巧みに回避。

最後は後藤のヘッドバットをかいくぐり、再び渾身のヘッドロック(ビッグロック)で絞め上げ、ついに荒武者から意地のギブアップを奪い取った。

試合後、ノーサイドのリング上で大岩は後藤に歩み寄り、両者はがっちりと握手を交わした。

バックステージに現れた大岩は、充実した表情で喜びを爆発させた。
「ヨッシャー!ヨッシャ!これで4勝ですね」
まずは大きな白星を噛み締めると、2月の雪辱を果たした安堵の思いを口にする。
「後藤さんには個人的に今年の2月、後楽園でシングル、メインで敗れてるんで、今日こうやって借り返せて良かった。今日負けたら俺の『G1』もほぼ終わりだったんで、俺のこの腕でしっかりギブアップ獲ることができたから良かった」
崖っぷちの状況で、自らの腕力でトップレスラーからタップを奪ったことは、確かな自信へと繋がった。
さらに、試合直後にリング上で交わされた後藤とのやり取りについても明かしている。
「後藤さん、試合後、握手して言ってくれたっすね。『まだまだ俺は高い壁でいるんで』って」
ベテランからの熱いエールを受け取った大岩は、「じゃあ、これからもよろしくお願いします。俺のこと、ビシビシ鍛えてください。チームは違ってもこうやってレスリングで高め合えると思ってるんで」と、深い敬意とともにさらなる成長を誓った。
そして、大岩の視線はすでに次なる戦いへと向けられていた。
8月9日の高崎大会で激突するのは、ジェイク・リーである。プロレスリング・ノア参戦時期が重なっていた両者だが、シングル戦は今回が初となる。
「ジェイク・リー、今のおもしろい感じのジェイク・リーじゃなくて、NOAHの時にいたGLGの強くて怖いジェイク・リーと、俺はシングル闘いたいっす」
ノアで猛威を振るったユニット「GLG」の首領としての、冷酷で恐ろしいジェイク・リーの姿を引き出したいと、大胆な要求を突きつけた。

一方、若武者の執念の前に力尽きた後藤は、敗因を静かに分析した。
「力じゃねえよ。アイツの気持ちが、この『G1』に懸けるアイツの想いが、ほんの少しだけアイツが上回った」
パワーやテクニックの差ではなく、勝利への渇望でわずかに及ばなかったと素直に認める。
しかし、負け越しが決定しようとも、荒武者の闘志が消え去ることはない。
「……これで終わりじゃねえぞ。俺の『G1 CLIMAX』、こっからが後藤洋央紀の見せどころだ」
世代交代の波が激しく打ち寄せる中、若き力がベテランの壁を乗り越えた後楽園の夜。
大岩陵平の躍進と後藤洋央紀の不屈の魂が、真夏のリングをさらに熱く焦がしていく。
<写真提供:新日本プロレス>
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