【新日本】上村優也がライオンズシャイナー連発でHENAREを撃破し『G1』4勝目!「極限まで追い込まれたが勝つしかない」

新日本プロレスは8月8日(土)、神奈川・横浜武道館において真夏の最強戦士決定戦『G1 CLIMAX 36』第13戦を開催した。

第7試合のBブロック公式戦では、上村優也(3勝3敗)と、IWGPタッグ、NEVER6人タッグ、そしてニュージーランドヘビー級の3冠を誇るHENARE(4勝2敗)が激突した。

両雄の『G1』でのシングルマッチは、2024年の山口大会以来2年ぶりとなる。

当時はHENAREが必殺のStreets of Rageで勝利を収めており、上村にとっては2年越しの雪辱を懸けた、絶対に負けられない大一番であった。

試合は、序盤から力と技が激しく交錯する熱戦となった。

上村が徹底した左腕攻めやアームドラッグで機動力を発揮すれば、HENAREは規格外のパワーと逆水平チョップで若武者をねじ伏せにかかる。

中盤以降は、一歩も引かない打撃戦へと発展し、HENAREの強烈なヘッドバットでダウンを奪われる場面もあったが、上村の心は決して折れなかった。

終盤、HENAREの猛攻を耐え抜いた上村は、乾坤一擲のカンヌキスープレックスを炸裂させる。さらにコーナー最上段から必殺のライオンズシャイナーを投下。

驚異的なタフネスで粘る王者に対し、ダメ押しの追撃となる2発目のライオンズシャイナーを完璧に決め、2年前の借りを完全返済するとともに、ブロック突破へ望みをつなぐ大きな4勝目を手にした。

死闘を終え、バックステージに現れた上村の表情には、安堵と同時に、さらなる高みを見据える鋭い眼光が宿っていた。強靭な肉体を持つ武闘派との戦いを振り返り、偽らざる本音を漏らす。

「今日の試合も極限のとこまで追い込まれたけど、もう俺は勝つしかないから」

あと一歩で敗北という淵まで追い詰められながらも、勝利への執念が上回った。その原動力は、これまでのプロレス人生で味わってきた幾多の挫折と悔しさである。

「勝って、もうこれ以上悔しい思いしたくないから。また次の試合から120パーセントで両国に向けて突っ走ります」

聖地・両国国技館での決勝トーナメント進出を見据え、限界突破の「120パーセント」を誓うと、最後は「オッシャー!」と力強く吠え、自らを鼓舞した。

一方、2年前のリベンジを許す形となったHENAREであったが、その言葉に悲壮感はなかった。

むしろ、目の前で覚醒した若武者の成長を心から称える、清々しい姿を見せた。開口一番、流暢な日本語で相手の異名を称賛する。

「アツイカラ、キョーハ、“HEAT STORM”、キモチイイヨ」

続けて、自らの限界を引き出した上村の執念を、独特の言い回しで高く評価した。

「お前のHEAT STORMを感じたぞ。復讐に勝るものはない。長い時間を経て、ついに果たした甘い復讐だ。今日、それを実感した。お前は俺を限界まで追い込んだ。時間の限界ではなく、心の限界だ」

単なる肉体の削り合いではなく、魂と魂のぶつかり合いであったことを告白する。そして、ファンの期待を一身に背負い始めた上村の現在の立ち位置を真っ向から認め、熱いエールを送った。

「ウエムラよ。この2年間で初めて、ファンがお前について話していることを自分の身体で感じた。お前はHEAT STORMだ。俺は“るつぼ”だ。お前を俺の“るつぼ”に入れて燃やし尽くす。そしてお前を純化してやる」

自身の試練を乗り越え、さらに洗練されたレスラーへと昇華した上村。

HENAREは「今夜、お前は俺の熱を感じただろう。次の試合では、お前は純化している。次も、ウエムラ、やってやろうぜ」と、未来の再戦を熱望した。

復讐をバネに殻を破った上村優也と、敗れてなお相手を光り輝かせたHENARE。

真夏の横浜武道館で交わされた熱き魂の交歓は、プロレスの奥深さを存分に見せつける名勝負であった。

<写真提供:新日本プロレス>

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