【ノア】内藤哲也がN-1不出場で突きつけた踏み絵「観客動員数っていう数でハッキリと表れるはずだよ」新日本との両国対決を提示
プロレスリング・ノアは8月10日、東京・後楽園ホールで『LEGACY RISE 2026』を開催した。
前夜の大会で至宝であるGHCヘビー級王座を奪取したばかりの内藤哲也は、第5試合の6人タッグマッチに出陣。
BUSHI、RYUSEIとのトリオで、清宮海斗、キッド・ライコス1号、2号組と激突した。

試合は、新王者の内藤哲也が清宮海斗を執拗な足攻めやツバ吐きで徹底的に挑発。
最後はBUSHIとの鮮やかな連係から、内藤哲也がキッド・ライコス2号をマットに沈めて3カウントを奪い取った。
試合後、この日発表された真夏の祭典『N-1 VICTORY』の出場枠に、新王者の名前がないことが判明する。
バックステージに現れた内藤哲也は、この異例の事態が自身の要求によるものであると明かし、プロレスリング・ノアを業界トップへ導くための壮大な劇薬プランを提示した。

内藤「昨日、プロレスリング・ノアの関係者の方に俺の意見を聞いてもらいましたよ。さっきN-1 VICTORYの出場選手が発表されたけど、その中に俺の名前はなかった。つまり俺の意見が採用されたってことかな。俺はこのプロレスリング・ノアを国内業界ナンバー1に押し上げたい。10月の両国と言えば、そういえば国内ナンバー1団体である新日本プロレスも国技館で大会を開催するんでしょ? 去年の感じだとG1 CLIMAX優勝者vsその時のIWGPヘビー級チャンピオンかな? 世界ヘビー級チャンピオンかな? わかんないけど、その時の団体最高峰の王座を持ってる選手が対戦したわけよ。じゃあプロレスリング・ノアもこの団体のナンバー1を決めたうえで俺に挑戦してきてくれよ。同じようなシチュエーションで両国大会をやれば、今現在の新日本プロレスとプロレスリング・ノアの差がハッキリと表れるんじゃない? 観客動員数っていう数でハッキリと表れるはずだよ。今現在の差をちゃんと見たうえで、俺はこのプロレスリング・ノアをさらに上へ、さらなる高みへ連れていきますよ。そのための俺のN-1 VICTORY不参加だから。まあ、マイナスに捉えないでよ。これはあくまでもプラスだから。プロレスリング・ノアにとってもきっとプラスになるはずだよ。じゃあ、次は清水マリンビルなんだけど、俺は出場しないから。しないから、8月23日、カルッツかわさき大会でまたお会いしましょう。アディオス!」
新日本プロレスの両国大会と、プロレスリング・ノアの10月両国大会を比較対象とし、あえて残酷な観客動員の現実を突きつけることで団体を飛躍させるという、外敵ならではの荒療治である。
一方、新王者の手のひらで転がされる屈辱を味わったのが、かつてのエース清宮海斗である。
大阪での直接対決で敗北を喫して以来、天国と地獄の差をつけられた現実に直面し、燃えたぎる復讐心をむき出しにした。
清宮「面白いじゃん、内藤哲也。まるで天国と地獄ですよね。俺は大阪であの日、あんたに負けて、あんたは気がついたら今、GHCのチャンピオンでしょ。こんなにも差がついてね、おまけに今日はN-1の出場者発表されたけど、N-1出ないんでしょ? 内藤哲也にリベンジするにはN-1 VICTORY優勝しろってことでしょ? いいじゃん、やってやりますよ。地獄でもどこでも何でも這いつくばって、あんたの目の前まで絶対たどり着いてやるんで」
地獄の底から這い上がり、覇者となって挑戦状を叩きつける覚悟だ。
また、同門である内藤哲也の圧倒的な光の影で、焦燥感を募らせる者たちもいる。
ジュニア戦線で足踏みが続くBUSHIは、現状を真摯に受け止めつつ次なる目標を定めた。
BUSHI「いやあ、今年一番悔しいな。なんてったってN-1にエントリーすることができなかったよ。たどり着けなかったからこそ、自分自身が考えさせられるかなってね。昨日、内藤がGHCヘビーを巻いて、いや、巻いてたっけ? 巻いてはないか。GHCヘビーのベルトを手にして、そして俺は何だ? 大阪でGHCジュニアのベルトを獲ることができなかった。でも今、ベルトを巻いてない俺とRYUSEIがある可能性を見出すならば、ジュニアタッグだろうな。不可能ではない以上、必ずたどり着いてみせるよ」
同調するRYUSEIもまた、勝利という結果以上の意義を追求し、貪欲な成長を誓っている。
RYUSEI「今日6人タッグで勝ちました。勝ったけど、僕はプロレスは勝ち負けだけが大事ではないと思ってるので。いつもボコボコにされて負けている試合こそ、今の僕には大事だと思います。なので、勝ったけど、ちょっと考えさせられる試合になりました。ただ、勝って結果を出してタイトルを獲った内藤さんを間近で見て、僕も悔しいし、僕とBUSHIさんが競争して、そこに食い込んでいけるように、僕も早く成長していけるように、またイチから頑張りたいと思います」
さらに、この日を最後に日本を離れるキッド・ライコス1号と2号は、心残りを抱えながらも感謝の意を述べて帰路についた。
2号「期待していた、思っていた終わり方じゃなかったけど、今回の滞在はこれが最後になります」
ライコス1号「凄く楽しい日々でした。いつになるのかわからないけど、また次回があるように願っています。また次があるのであれば、同じ間違いを犯さないように次に期待したいと思っています。今回の滞在、本当にありがとうございました」
王者不在という異例の事態で幕を開ける今年の『N-1 VICTORY』。
新王者が用意した過酷な試練を乗り越え、両国のメインイベントに立つのは果たして誰になるのか。
プロレスリング・ノアの熱い夏が、いよいよ本格的に動き出す。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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