【新日本】豪華レジェンドが集結!天山広吉の引退セレモニーに武藤、長州、藤波、蝶野らが登壇「まずはケガと健康を取り戻して」

新日本プロレスの真夏の祭典『G1 CLIMAX 36』が最終局面を迎え、8月15日(土)、東京・両国国技館にて第18戦が開催された。

準決勝2試合が組まれた今大会であったが、最も多くの熱視線と涙を集めたのは、約35年にわたりマット界の最前線を駆け抜けた“猛牛”天山広吉(55)の引退試合とその後のセレモニーであった。

盟友・小島聡を相手に、満身創痍の体で魂のラリアットを幾度も受け止め、自ら直訴した「時間無制限1本勝負」を最後まで闘い抜いた天山。

最後は9分22秒、ラリアットの前に3カウントを聞いたものの、試合後にはかつて決別した飯塚高史と奇跡の和解を果たすなど、その熱い生き様をリングに刻み込んだ。

死闘の余韻が残る中、厳かに引退セレモニーが執り行われた。

まずは新日本プロレスを代表して、同じ第三世代として時代を牽引した永田裕志と、棚橋弘至社長がリングに上がり花束を贈呈。

永田、そして引退試合の相手を務めた小島とともに、笑顔で記念撮影に応じる姿に、館内からは温かい拍手が送られた。

続いて、会場のスクリーンにはかつての同期・金本浩二からのビデオメッセージが映し出された。

「山本さん、第2の人生、頑張ってください」というデビュー当時の本名での呼びかけに、天山も懐かしそうな表情を浮かべた。

ここから、天山の長いプロレス人生を彩った豪華な顔ぶれが次々とリングに登場する。

nWo時代からの親交があるプロ野球・横浜DeNA前監督の三浦大輔氏、デビュー前のプロレス学校で同期だった金原弘光氏、後輩である“悪魔仮面”ケンドー・カシン、2003年のG1初優勝時の決勝の相手である秋山準(DDT)、そして前石川県知事の馳浩氏。

さらに、新日本プロレスの黄金期を築き上げたレジェンドである武藤敬司、長州力、藤波辰爾が次々と花束を手渡し、後輩の労をねぎらった。

そして最後に登場したのは、「狼群団」「nWoジャパン」「TEAM 2000」で共闘し、この日の引退試合でも解説を務めた蝶野正洋であった。

ここで思いがけないハプニングが起こる。

長州が背後から天山を羽交い締めにし、蝶野が渾身のビンタを見舞うという、闘魂三銃士時代を彷彿とさせる強烈な“餞別”が贈られたのだ。

蝶野はマイクを握ると、満身創痍で引退を決意した弟分へ向けて、愛あるメッセージを送った。

「今も不安があるかもしれないけど、見てよ、このレジェンド、ジジイになっても戦ってるんだよ。まずはケガと健康を取り戻すため、治療とリハビリを続けて頑張ってください。最後にひと言、天山、ありがとうございました」

黒のカリスマが深々と頭を下げる姿に、国技館は大きな感動に包まれた。

そして、ついに天山広吉からファンへ向けた、リング上での「ラストメッセージ」が発せられた。

「ありがとうございます。本日はG1クライマックス36にご来場くださいまして誠にありがとうございます。本日をもって私、天山広吉は現役を引退いたします」

静かに引退を宣言すると、少年時代からの夢と、プロレスラーとしての原点を振り返る。

「思い起こせば、少年のころテレビでプロレスを見て。そしてプロレスに憧れ、そしてプロレスラーになりたい一心で新日本プロレスの門を叩きました。そして、道場に入って…めっちゃつらいことあって、すぐに逃げちゃったんですけど…本当にプロレスラーになりたい夢を追いかけてきてどうしてもプロレスラーになりたい一心でまた再入門しました。そして、デビューできて今日まで必死に戦ってきました」

栄光の裏にある数々の挫折や苦悩。それを乗り越えられたのは、周囲の支えがあったからこそだと語る。

「振り返れば本当につらいことが多くて。本当に同期の選手や後輩、社員のみなさん、関係者、スタッフの方に支えられてここまで来ることができました。もちろん、ここにいるファンのみなさんのおかげでここまでできたことを本当に感謝します」

数々の名勝負を生んできた両国国技館への思いも一入だ。

「私にとってこの両国国技館は本当に思い出の深い場所なんで、この両国でみなさんに見守られながら最後の試合を終えることができて本当に幸せ者です。本当にこれまでこの新日本プロレスのリング一筋に頑張ってきましたけれども、本当に応援ありがとうございました。最後になりましたが、35年間、新日本一筋で頑張りましたけども本当に応援ありがとうございました」

ラストメッセージを終えると、7,777人の超満員の観衆から、鳴り止まない大「天山」コールが沸き起こった。

そして、プロレスラーの終幕を告げる10カウントゴングが国技館に響き渡る。

阿部誠リングアナウンサーから現役最後のコールを受け、天山は感極まってリング上に倒れ込んだ。

最後は現役選手たちの手によって胴上げされ、マイクを通さない肉声で「ありがとうございました」と叫び、その偉大なキャリアに幕を下ろした。

今後は新日本プロレスに在籍したまま芸能活動を行い、プロレスの普及に努めていくという。

35年間、新日本プロレスのリングだけを信じて突き進んだ“猛牛”。

その不屈の闘志とファンを愛する心は、これからも多くの人々の記憶に刻まれ続けるだろう。

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