【新日本】『G1』最終戦で秋の2大タイトルマッチが急浮上!後藤と石森がそれぞれの標的に牙を剥く「次の挑戦者は、この俺だ!」
新日本プロレスの“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 36』は8月16日(日)、東京・両国国技館にて最終戦を開催した。
真夏の最強戦士を決する大舞台のセミファイナルでは、秋のタイトル戦線を急加速させる重要なタッグマッチが組まれた。
本隊の“後藤革命軍”として共闘する後藤洋央紀とIWGPジュニアヘビー級王者のYOHが、Unbound Co.のIWGPヘビー級王者・辻陽太、そして石森太二と激突した。
辻は今回の『G1』においてAブロックを1位で通過したものの、前日の準決勝で上村優也に敗れ、王者としての夏を終えている。
一方の後藤は、7月18日の札幌大会で行われた公式戦にて辻から土をつけており、両者の間には清算すべき遺恨が残されていた。
さらに、IWGPジュニアヘビー級のベルトを巻くYOHと、過去に同王座を3度戴冠している実力者・石森の顔合わせも、今後のジュニア戦線を占う上で見逃せない要素であった。

試合は、ヘビー級王者と荒武者による重厚な肉弾戦と、ジュニア戦士によるスピーディーな攻防が激しく交錯する展開となった。

序盤から後藤と辻は互いの意地をぶつけ合うようにショルダータックルやラリアットで激突。

終盤には、YOHと石森がリングの主導権を巡って目まぐるしい技の読み合いを展開する。

YOHがファルコンアローやトラースキックで追い込み、必殺のDIRECT DRIVEを狙った瞬間、石森が持ち前のインサイドワークを発揮。

ラ・ミスティカ式Bone Lockで絡みつき、そこから一気にブラディークロスへと繋いで、現ジュニア王者から完璧な3カウントを奪い取った。

試合後、バックステージに現れた石森は、王者からの直接勝利という実績を盾に、堂々と次期挑戦権を主張した。

「今リング上で起きたこと、お前ら、見てたよな? 俺は、この『G1 CLIMAX』期間中、Unboundメンバーの活躍を見ていただけではなく、ただ試合してたわけでもねえんだよ。オイ、YOH! お前が目の前に現れてくるのを待ってたよ。IWGPジュニア、次は、この俺だ。ということで! これはまさしく神の恵み、そう、グレイスだ!」
虎視眈々と狙っていた王座への挑戦。ユニットメンバーの活躍に刺激を受けつつ、自らも結果を残したベテランの言葉には絶対的な自信が満ちていた。

これに対し、敗れたYOHは顔をカメラに近づけ、不気味なささやき声から突如として絶叫に変わる独特のテンションで迎撃を宣言した。
「最高じゃねえか、石森、カマーン!」

一方、ヘビー級の至宝を巡る争いも明確な形となった。
IWGPヘビー級王者の辻は、自身に黒星をつけた後藤に対し、王者としてのプライドをむき出しにして逆指名を行なった。

「なぁ、後藤さんよぉ。アンタにとってのチャンピオンは、いつ何時、誰の挑戦でも受けるのが、チャンピオンなんだろ? いいぜ、後藤さんよぉ。アンタがやりてえなら、俺はアンタとやってやる。どこでやるんだ? 聞かせてくれよ」
挑戦から逃げることなく、正面から受けて立つ覚悟。

これを受けた後藤も、新日本プロレスの至宝を腰に巻くための並々ならぬ決意を語った。
「辻、いまリング上でハッキリ言ったよ。『いつでもどこでも、挑戦を受けてやる』って。今回の『G1』でこの俺に負けたこと、なかったことにしなかったことは、褒めてやる。今の新日本プロレス、お前がチャンピオンだ。この新日本プロレス、一人で背負う。そういう想いがないのなら、この俺が一人で新日本を背負ってやる。次の挑戦者は、この俺だ!」
王者が一人で団体を背負う覚悟がないのなら、自らがその重責を担う。
荒武者の言葉には、長年新日本マットの最前線で闘い続けてきた男の意地が込められていた。

真夏の祭典が終わると同時に、IWGPヘビー級およびIWGPジュニアヘビー級の2大タイトルマッチの機運が一気に高まった。
秋の両国決戦へ向け、新たな闘いの火蓋が切って落とされた。
<写真提供:新日本プロレス>
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