【大阪プロレス】ゼウス社長が熱烈宣言!14年ぶりの東京進出と最強決定戦『天王山2026』 団体を率いる覚悟と、見据える“究極の未来”とは?

④ 大阪プロレスの現在地

――ゼウス社長が就任されてから、大阪プロレスは怒涛の勢いで復活を遂げてきました。東京から見ていても、そのバイタリティと営業力には驚かされるばかりです。ゼウス社長ご自身は、現在の大阪プロレスをどのように評価していますか? また、過去の大阪プロレスと比較して「ここは確実に進化した」と感じる部分を教えてください。

ゼウス:正直なところ、僕たちが目指している究極の目標からすれば、まだ「道半ば」だと思っています。僕の中には、明確に描いている目標がいくつかあるんです。その1つが「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)でプロレスをやりたい」という夢です。

――USJでプロレスですか! それは壮大なビジョンですね。

ゼウス:かつてアメリカのTNAが、フロリダのユニバーサル・スタジオ内に「インパクト・ゾーン」という会場を持っていて、そこでテレビマッチを収録していた時期があったんです。だから、ユニバーサル・スタジオの中にプロレスの会場を作ることは、決して不可能ではないと信じています。もちろん、いきなり常設会場を作るのは難しいので、まずはUSJの中で大阪プロレスのイベントを開催するところから始めたい。そこまで到達できたら「ここまで来れた」と胸を張れるかもしれませんが、今はまだその途中です。

――目標の高さが伺えます。では、現状で手応えを感じている部分はどこでしょうか?

ゼウス:これは胸を張って言えるんですが、「日本一、プロレスを見たことがない方にプロレスを見ていただけている団体」になっているという自負があります。

――それは、無料イベントや地域のお祭りなどでの興行が多いからですか?

ゼウス:そうです。ショッピングセンターでのイベントや、大阪城公園、万博記念公園など、人が多く集まるお祭りでの試合を年間通じて数多く行っています。プロレスファンではない不特定多数の方々が、足を止めて試合を見てくれる。おそらく、新日本プロレスさんよりも、そういった「初めてプロレスを見るお客さん」の数は多いんじゃないかと思います。僕たちが「プロレス界の窓口」になっていて、うちの試合を見てプロレスを好きになり、そこから新日本プロレスさんや他団体さん、デスマッチを見に行くようになる方もたくさんいます。そういう窓口になれていることは、大きな進化だと感じています。

――地域との密着度も、過去に類を見ないレベルに達していますよね。

ゼウス:僕が社長になって決めた3つのテーマがあるんです。「1.日本一のエンターテインメント」「2.日本一子どものファンの多い団体」「3.社会貢献」です。社会貢献に関しては、大阪や日本をプロレスで盛り上げるというだけでなく、具体的に選手たちでゴミ拾いをしたり、行政と「包括連携協定」を結んだりしています。現在、大阪市北区、生野区、城東区、大正区、此花区、奈良県五條市、大阪府松原市と協定を結んでおり、地域を盛り上げる活動をさせていただいています。今後は中央区とも結ぶ予定です。慈善事業的な地域貢献やプロレスの普及活動については、昔の大阪プロレスよりもはるかに進化したと確信しています。

――逆に、まだ課題だと感じている部分はありますか?

ゼウス:純粋な「コアなファンの数」ですね。僕がデビューした当時の大阪プロレスは、大阪府立体育会館の第一競技場に5000人を集め、大阪城ホールに1万人以上を動員するほどのメガインディーでした。今は年末のビッグマッチで2,500人から2,800人ほどの規模です。単純計算で、全盛期の3分の1ほどの動員力なんです。
30代、40代、50代の関西人なら「大阪プロレス」の名前を知っている方は多いですが、今の10代、20代の若い世代にはまだ浸透しきっていません。だからこそ、世代を超えて「誰もが知っている団体」にまで引き上げたいんです。今回のように東京へ出ていくことも、全国に向けて発信していくための重要なステップだと考えています。

 

⑤ 9月から限定出場となることについて

――ゼウス社長ご自身について伺います。9月大会からレスラーとしての出場を限定し、社長業への比重を重くするという方針が発表されました。ファンとしては寂しい思いもありますが、自らがリングに上がる機会を減らしてまで、経営や団体運営に力を注ぐ決断をした理由は何でしょうか?

ゼウス:一番の理由は、この「大阪プロレス」という団体を、行けるところまで、もっともっと上の次元へ連れていきたいからです。僕自身がリングの中心に立ち、エースとしてスターであり続けることも、団体の1つのブランドとしては重要かもしれません。リングの上で相手の良さを引き出し、光らせることはレスラーとしてもできます。しかし、僕が経営やプロモーション、スポンサー営業など「団体の土台を強くすること」に全力を注げば、所属選手全員をもっと光り輝かせることができる。僕一人がスターでいるよりも、「みんながスターになれる団体」を作りたいと強く思ったんです。

――1人の絶対的なエースに頼るのではなく、選手全員の価値を底上げしていくと。現在のエンターテインメント業界全体のトレンドでもありますね。

ゼウス 社長に就任した当初、色々な方から「まずは圧倒的な1人のスターを作らなきゃダメだ」とアドバイスを受けました。でも、歴史を振り返ると、1人だけのスターに依存している団体は、その選手がいなくなった瞬間に崩れてしまうことが多いんです。例えば、今の新日本プロレスさんを見てください。オカダ・カズチカ選手や内藤哲也選手といった絶対的なトップスターたちが退団し、棚橋弘至社長も今年1月に現役を引退されました。一昔前の団体なら崩壊していてもおかしくない状況ですが、それでも新日本プロレスが揺るがないのは、他にもメインを張れる新しいスター選手が次々と育っているからです。そういう「人気のある選手がたくさんいる団体」を作らなければ、本当の意味でのメジャーにはなれません。

――そのビジョンは、現在の大阪プロレスで形になりつつありますか?

ゼウス:かなりできていると思います。ずば抜けてブレイクしている選手が1人いるというよりは、どの選手にも平均して熱心なファンがついていて、みんなが人気者になっている状態です。これは「スターがいない」のではなく、「みんながスターになれている」証拠だと思っています。この状況をさらに強固にするために、僕は社長業にフルコミットする時期が来たと判断しました。

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