【全日本】田村男児「ヘビーだけじゃない、ジュニアも熱いんだよ!」大森北斗の執念を真っ向から受け止め、世界ジュニア王者がリーグ制覇へ視界良好
退路を断って新天地に飛び込んだ男の執念を、現王者が真正面から受け止め、そして粉砕した。
2026年8月23日、全日本プロレスの「熱闘!サマーアクションウォーズ2026」福岡・地場産くるめ大会。
メインイベントの第7試合で行われた「ゼンニチJr.フェスティバル2026」Bブロック公式戦(30分1本勝負)は、世界ジュニアヘビー級王者の田村男児が大森北斗からパワーボムで3カウントを奪取した。
ヘビー級からジュニアヘビー級への再転向という大きな決断を下し、並々ならぬ覚悟で真夏の祭典に臨んでいた大森北斗。
しかし、現王者の壁は高く、厚かった。
試合は序盤から大森北斗が髪をつかむなどの挑発的なファイトでペースを握ろうとするも、田村男児は王者としての落ち着きを失わない。
中盤にはエプロン上での攻防から田村男児が戦慄のデスバレーボムを敢行。
終盤はエルボーの打ち合いから大森北斗がドラゴン・スープレックスを繰り出すなど意地を見せたが、最後は田村男児が強烈なラリアットで動きを止め、必殺のパワーボムで熱戦に終止符を打った。

この結果、田村男児は勝ち点を5に伸ばし、優勝戦線に踏みとどまった。

試合後、マイクを握った王者は、かつて切磋琢磨し、体重を落としてまでジュニアのリングに飛び込んできた対戦相手の思いを称賛した。
「勝ったぞー!大森北斗の覚悟は伝わったよ。ありがとう。いままで切磋琢磨してきただろ、ありがとうな!まだまだやっていくから、これからも楽しみにしていてください」
生え抜き同士の激闘を経て、田村男児は観客に向けて力強く訴えかける。
全日本プロレスの魅力は決して重量級だけではないという、絶対的な自負である。
「ヘビーよりジュニアの方が熱いってこと、みんなわかってもらえましたか!?全日本はな、ヘビーだけじゃない、ジュニアも熱いんだよ!」
バックステージに戻っても、王者の言葉には熱がこもっていた。
大森北斗の決断と試合で見せた闘志を改めて評価しつつ、立ち止まることなく闘い続ける覚悟を口にする。
「大森北斗がヘビーからジュニアに来て、体重も落として、そういう覚悟も見えたし。今日、久しぶりにリング上でシングルやって、そういう思いも試合を通して見えたから。まだまだこれからもやって来いよ」
王者の視線はすでに、次戦となる広島での公式戦最終戦、そして8月29日の大田区総合体育館での決勝戦へと向けられている。
「俺は公式戦最後だから。そこで全部取って、決勝進出。8月29日、大田区行ってやる」

一方、この敗戦によって勝ち点4にとどまった大森北斗は、現在勝ち点7で首位を走る望月成晃を上回る可能性が消滅。
事実上のリーグ戦脱落という残酷な現実を突きつけられた。バックステージでは、自嘲気味に絶望の言葉を吐き出した。
「こんなの出てねえのと一緒だろ、普通によ。今日で絶望的だよ。俺はいったいなにをしにジュニフェスに出たんだよ」
背水の陣で挑んだリーグ戦での終戦。しかし、闘いが完全に終わったわけではない。公式戦の最後には青木優也との一戦が控えている。
「最後に青木、アイツが待ってるんだろ?アイツと決着付けてやる。それが終わってからだよ、反省ってやつは」
自らのプライドを守るため、そしてジュニア戦士としての生き様を見せるため、大森北斗は最後の戦いへと向かう。
勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれた久留米の夜。過酷なサバイバルレースは、それぞれの思惑を飲み込みながら最終局面へと突入する。
<写真提供:全日本プロレス>














