【全日本】GuC「全日本プロレス初参戦ですよ、イェーイ!」鈴木秀樹や大森北斗をも巻き込むナチュラル・ヴァイブスの熱狂
プロレス界の垣根を越えた異色の化学反応が、真夏の愛媛マットを陽気な熱気で包み込んだ。
全日本プロレスは8月25日、愛媛・松山にて「熱闘!サマーアクションウォーズ2026」を開催した。
今大会は「ゼンニチJr.フェスティバル2026」のAブロック通過者が決定する重要な局面であったが、大会の火蓋を切る第1試合(6人タッグマッチ20分1本勝負)では、普段の全日本マットとは一味違うエンターテインメント性に富んだ顔合わせが実現した。

ライジングHAYATOの負傷欠場に伴う急遽の対戦カード変更により、他団体からの強力な助っ人が集結した。
DRAGONGATEからGuCが特別参戦を果たし、迎え撃つ側にはご当地団体である愛媛プロレスからイマバリタオル・マスカラスが名を連ねた。
鈴木秀樹、大森北斗、GuC組と、青柳優馬、望月成晃、イマバリタオル・マスカラス組という、まさに団体と世代が入り乱れるカオスな空間が形成された。
試合はゴングが鳴る前から異様な盛り上がりを見せた。GuCの入場テーマに乗って、パートナーの鈴木秀樹と大森北斗がノリノリでステップを踏むと、なぜか対戦相手の青柳優馬までもが軽快に体を揺らしてリズムに乗るという珍事が発生。
しかし、なごやかな空気も束の間、選手コールが終わるやいなや鈴木秀樹組が奇襲を仕掛け、激しい場外戦へと突入した。
リング上では、初参戦のGuCがミサイルキックやトペを披露して躍動すれば、愛媛のファンを背負うイマバリタオル・マスカラスも得意のプランチャで応戦し、ご当地レスラーとしての意地を見せつける。
両軍が目まぐるしく入り乱れる展開となったが、最後は実力者の鈴木秀樹が立ちはだかった。
鈴木秀樹はイマバリタオル・マスカラスを捕獲すると、ワンハンド・バックブリーカーから厳しい逆エビ固めでスタミナを奪い、伝家の宝刀であるダブルアーム・スープレックスで鮮やかに3カウントを奪取。異色のタッグマッチを力で制圧した。

試合後のバックステージは、リング上のテンションをそのまま持ち込んだような賑やかな空間となった。
敗れた青柳優馬が、DRAGONGATEから参戦した望月成晃に対して困惑気味に語りかける。

「どうなってんすか、DRAGONGATEさんは?」
ベテランの望月成晃も、自身の団体からやってきた陽気な刺客の振る舞いに苦笑いを浮かべるしかない。
「どうなってんだ、こんなんでいいの?(苦笑)。まあ、俺のテーマ曲をかけてもらったのはありがたいけども」
「ナチュラル・ヴァイブスの曲が」
「どこで仕入れたんだ」
「どうなってんだ」
2人が首をかしげているところへ、勝利を収めた鈴木秀樹、大森北斗、そしてGuCの3人がハイテンションで乱入してくる。
「イェェェー! オイ、オイ、オイ!」
勢いそのままに、GuCがカメラに向かって初参戦の喜びと翌日への意気込みをアピールした。
「ナチュラル・ヴァイブスのGuCが全日本プロレス初参戦ですよ、イェーイ! 明日もGuC参戦するから楽しみにしとけよ、イェーイ!」
嵐のように去っていく陽気なトリオを見送りながら、青柳優馬は改めて疑問を口にする。
「DRAGONGATEさん、どうなってるんですか? ちなみに『傷だらけの栄光』をかけてくれって言ったのは、ボクです」
これに対し、望月成晃は短く感謝を述べた。
「ありがとうございます」
欠場者の穴を埋めるために集結したレスラーたちが、団体の枠を超えて創り上げた予測不能な第1試合。
翌日の広島大会でも継続参戦が決定しているGuCが、全日本マットにどのようなバイブスをもたらすのか。
真夏のシリーズに、新たな見どころが一つ加わった。
<写真提供:全日本プロレス>
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