【マリーゴールド】「青野未来の時代は終わりつつある」松井珠紗の辛辣予告に、36歳を迎えたエースが燃やす2連覇への執念

女子プロレス団体「マリーゴールド」が開催する真夏のシングル最強決定リーグ戦「DREAM STAR GP」が、8月28日に東京・後楽園ホールで開幕の時を迎えた。

団体の頂点を示すワールド王座を保持し、昨年の同リーグ覇者でもある青野未来にとっては、真の象徴としての真価が問われる過酷な夏となる。

しかし、リーグAの公式戦として組まれた初戦は、王者にとって険しい船出となった。

対角線に立ったのは、3年連続で開幕戦の相手を務めることになった松井珠紗である。

過去の対戦成績は互いに1勝1敗。特に昨年は、青野未来に唯一の土をつけたのがこの松井珠紗であった。

試合は15分1本勝負という限られた時間のなかで、松井珠紗の徹底したペースに持ち込まれる展開となった。

場外での激しい攻防やイス攻撃など、なりふり構わぬ猛攻を仕掛ける松井珠紗に対し、青野未来も王者の意地を見せる。

終盤にはカーフキックやテキサス・クローバーホールドで相手を追い詰め、最後は必殺のタイガードライバーを炸裂させたものの、あと一歩のところで試合終了のゴングが鳴り響いた。

結果は15分時間切れの引き分け。両者に勝ち点1が与えられる星分けとなった。

試合後、バックステージに戻った松井珠紗は、充実の表情で王者を挑発した。

「疲れたぁ。青野未来、勝つ気マンマンだったけど、結果はフルタイムドローってことで。これで言えるのは青野、ナメてんだろ、こっちのこと。でもさ、青野未来の時代は終わりつつある。それが今日のドローでの証明だよ。だから、次は、一騎打ちで去年と同じように私がお前から勝ってやるよ」

新世代の突き上げを象徴するような松井珠紗の言葉。

青野未来自身も、こうした若手の台頭による危機感を強く抱いている。

今月21日に36歳の誕生日を迎えたばかりの王者は、激動の1年をこう振り返っていた。

「DREAM STARを優勝して、赤いベルトを取って、本当にいろんな結果を残せたので、自分にとっては大きな期間になった」

充実感を口にしつつも、エースとしての現状には決して満足していない。

「先頭で引っ張ってきたという思いはあるが、まだ〝顔〟になり切れていないのも自覚している」
「若手がすごく伸びてきている中で、自分はその分もっと上に行かなければいけない」

年齢を重ねるごとに増す重圧と、下からの激しい追い上げ。

だからこそ、青野未来は今回のリーグ戦に並々ならぬ決意で臨んでいた。

初戦ドローという結果を受け、バックステージでは悔しさを隠そうとはしなかった。

「悔しい。今年のDREAM STAR GP、2連覇、もちろん目指してるんですけど、今回のリーグ戦でキーになるのが松井だと思っていて。去年唯一黒星つけられたからこそ、また…。悔しいで始めちゃいけないんですよ。時間切れ。私はまだまだできるし、いまから延長でやりたいぐらいだけど。ホントに悔しい。私は逆境に強い女なんで、ここから見ててください。必ず2連覇果たします」

自らを逆境に強いと鼓舞し、不屈の闘志を燃やす青野未来。

その視線は、マリーゴールド内の覇権にとどまらず、さらに広大な世界へと向けられている。

「マリーゴールドにも欲しいベルトはたくさんある。自分をもっと知ってもらいたいというのでよそに目を向けるのもありかな」

具体的な標的として、他団体の王座であるGHC女子王座への色気も隠さない。

「初代をかけたランブルに出たことがあり、天麗皇希、岩谷麻優が巻いて、今はMIRAIのところにあるので、そのベルトはすごく興味がある」

36歳という年齢についても、悲観する要素は微塵もない。

「全然衰えは感じない。むしろ試合数が増えてタフになっている」

「有言実行の女として、年齢を重ねるごとにどんどん記録を作っていきたい」

「青野未来の時代は終わりつつある」と宣告された開幕戦。

だが、団体の顔を目指す絶対王者の歩みは、このドローを起爆剤としてさらに加速していくことだろう。

真夏の祭典で、青野未来がどのような逆襲劇を描くのか、その覚悟が試される。

<写真提供:マリーゴールド>

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