【新日本】「後藤革命とはなんだ?」王者・辻陽太が後藤洋央紀のSNS発言に苦言を呈し真意を問う

新日本プロレスの新シリーズ『Road to DESTRUCTION』が9月5日(土)、栃木・ライトキューブ宇都宮にて開幕した。

メインイベントに組まれた第7試合では、秋のビッグマッチへ向けたヘビー級とジュニアヘビー級の2大タイトル前哨戦が激突する、豪華な8人タッグマッチが繰り広げられた。

9月27日の神戸大会でIWGPヘビー級王座を争う王者・辻陽太と挑戦者・後藤洋央紀。

そして9月23日の札幌大会でIWGPジュニアヘビー級王座を懸けて激突する王者・YOHと挑戦者・石森太二。

それぞれの思惑が交錯する中、後藤とYOHはSTRONG無差別級王者のボルチン・オレッグ、マスター・ワトと本隊カルテットを結成。

辻と石森はUnbound Co.の永井大貴、そしてイギリスから飛来したロビー・エックスを加えた布陣で迎え撃った。

試合は序盤からジュニア戦士の目まぐるしい駆け引きで幕を開ける。

YOHがご当地・栃木にちなんで「ごめんね、ごめんね~!」と叫びながら低空ドロップキックを放つなど、心理戦を仕掛けていく。

中盤には、至宝を争う後藤と辻が正面から激突。後藤が村正からバックドロップを見舞えば、辻もカーブ・ストンプやボディエルボーで応戦。

後藤が裏GTRから追走式ラリアットを叩き込むなど、王座戦へ向けたバチバチの肉弾戦で館内のボルテージを引き上げた。

終盤、リングの主役を奪ったのはカザフスタンの怪物・ボルチンであった。

スピードで翻弄しようとする永井の旋回式DDTやダイビングヘッドバットをしのぎ切ると、驚異的なパワーで圧倒。

最後は豪快な餅つき式パワーボムで永井をリングに沈め、自らの手でメインイベントを締めくくった。

試合後のリング上では、大器の片鱗を見せつけたボルチンがマイクを握るも、先輩である後藤へ律儀にマイクを譲ろうとする微笑ましい場面が見られた。

「はい、すいません! 先、先、先輩からマイク、いいですか? 俺、まだまだたくさんしゃべれないから、後藤さん!」

戸惑いながら受け取った後藤は「後藤革命軍、基本的にマイクを取るのは、勝利した人間なんですけども……」と苦笑いしつつ、再びボルチンへマイクを戻す。

大歓声の中、ボルチンは満面の笑みでファンへ感謝を伝えた。

「今日は、新日本プロレスのリングで、最強の先輩と、最強の相手と試合してて、試合勝って、すごくうれしいです! 今年の『G1』で勝てなかったけど、すごくよくなってるだと思うから、まだこれからたくさんがんばって、もっと強くなって、巧くなって、もっとモンスターになって、新日本プロレスの最強のモンスターになって、がんばっていきたいです!」

そして最後はカザフスタンの言葉で「アウガ! アウガ! アウガー!!」と叫び、宇都宮大会を熱狂と共に締めくくった。

バックステージでは、前哨戦を終えた各選手が次なる闘いへ向けた決意や野心を語った。

見事な勝利を挙げたボルチンは、プロレスができる喜びを爆発させた。

「『G1』終わってから2回目の試合で、これからドンドンドンドン頑張っていきたいかなと思いますね。やっぱり試合が一番楽しい。一番幸せ。試合をやりながらもっと強くなってるかなと思ってるし、いろいろな人と闘って、いろいろな人と組んで勉強していきたいなと思います」

一方、タイトル挑戦が決定していないワトは、悔しさを押し殺しつつ逆襲を誓う。

「このシリーズ、タイトル戦線に自分の名前が挙がってないっていうことはね、凄く悔しいことだと思うんで、必ずこのシリーズ、チャンス掴んでタイトル戦線に戻ります」

久しぶりの来日を果たしたロビー・エックスは、長旅の疲れを見せず第二の故郷への帰還を喜んだ。

「俺らが望んでた結果じゃなかったな、クソッ! 今はまだあまり言うことがないけど、新日本のリングに戻って来れて最高の気分だ! 俺は戻って来た、第二の故郷に! だってな、俺は“エクストリーム”ロビー・エックスだから!」

そして、激しさを増すタイトル戦線。ジュニア王座を争う両者は、奇しくも「神」という言葉を用いて己の勝利を予言した。

YOH「俺と石森がコイツをかけて試合をするのは運命、いや神のお告げがあったからだ。これはまさしくアメ~~ジング……」

石森「今日言えることは、YOHがIWGPジュニアチャンピオンでいられるのは23日札幌まで。もう一度この俺がIWGPジュニアをまたこの腰に巻くところを見せてやる、俺が。ということで、これはまさしく神の恵み、そうグレイスだ!」

至宝・IWGPヘビー級王座を巡る後藤と辻の舌戦も、さらに熱を帯びている。後藤は短い言葉に決意を込めた。

「俺から皆様に伝えたいことは一つ。辻からあのIWGPヘビーのベルトを必ず奪ってやる」

対する王者・辻は、後藤のメディアを通じた発言に対し、厳しいトーンで疑問を投げかけた。

「ああ、後藤さんよ、東スポの記事読んだぜ。一つ言わせてくれ。アンタみたいなベテランがSNSの世界に入り浸り過ぎて考えることをやめちまったら、もう世も末だな。アンタみたいなベテランはしっかりと自分の意見を持って、何が本質なのか考えていくべきだろう? まあまあ、アンタに言わせれば俺はバカのようだからバカでもいいさ。俺はバカだから一つだけ、もう一度教えてくれ。後藤革命とはなんだ?」

荒武者の掲げる「後藤革命」の真意を問う絶対王者。

秋の頂上決戦へ向け、盤外戦も含めた心理戦が本格的に幕を開けた。

<写真提供:新日本プロレス>

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