宮澤聡のサイン収集列伝24枚目~高山善廣選手編~

高山善廣選手が怪我で苦しんでいる。

鈴木みのる選手の会見より前から、噂があったり、そんな気がしていたが、改めて会見で現状が語られると、本当にショックだった。

様々な団体を渡り歩き、特にその団体がピンチの時に現れては敵役になり、団体を盛り上げてくれる救世主のような存在だ。

あの伝説のドン・フライ戦もまた、直前で欠場になったマーク・コールマンに代わってフライ戦を急遽受諾し、更にセミまで盛り上がり切らなかった会場を、あの見たこともないような殴り合いで爆発させた。その時も救世主だった。

高山選手に何度も助けられた。

今度は我々が助ける番だ。

私の後輩が昨年、芸人をやめて作家に転身した。
作家に転身した彼は、プロレスが大好きだったことから、プロレスとお笑いのコラボイベントを計画した。
それが「レッスルプラネット」というイベントだ。
彼が芸人時代に幾度となく出演したライブ会場が中野にあるtwlという会場なのだが、とても小さな会場だ。
私も芸人を始めたての頃、何度も出演した劇場だ。
そこに高山善廣選手を呼ぶというのが「レッスルプラネット」の第一弾だった。

(昨年のレッスルプラネットのフライヤー)

格闘技好き芸人のアマレス兄弟、エル・カブキの二組がお笑いのネタをやり、それを最前列で高山選手が見る。
その後に高山選手のトークライブに突入するライブだった。
正直、プロレス界の帝王には、申し訳ないような小さな会場だし、そんな特殊なライブに出演してくれるのか?と心配だったわけだが、高山選手は出演してくれた。

私は当日、トーク部分などでの出演予定だったが、高山選手とは面識はなく、到着するまで緊張して仕方なかった。
というのも、今まで会場などで入り待ちや出待ちをした際の高山選手は、なかなか怖くて近づきがたかった。
あの大きな身体で睨みをきかしながら来るもんだから、サインとか求められるとか以前の問題だ。近づけない。
鈴木みのる選手が以前「高山は凄いよ。携帯で勝手に写真撮ったやつがいて、そいつの携帯取り上げて真っ二つに折ったからね(笑)俺もさすがにそこまで出来ないよ」というようなことをインタビューで語っていたこともあり、高山選手のイメージ、キャラクター通りのエピソードだから、ずっと怖いイメージを持っていた。

そもそも主催者を始め、出演者一同、誰も当日まで高山選手と面識がない、はじめまして、の状態だった。
そんな中、オファーを受けて来ていただいたわけだが、中野の小さな劇場の楽屋に高山選手が入ってきた瞬間、一同に緊張が走った。
しかし、高山選手はすぐに「ポケモンGO」の話を始めた。一気に楽屋が和んだ。
そして、ライブ中も終始楽しそうにしてくれて、私は優しい帝王に触れた。
私は出演者として、存分の特権を使わなければと思い、ライブ終了後にサインをいただき、写真を撮っていただいた。

芸人やってて本当に良かったと思えた瞬間だった。

今回、鈴木みのる選手からの呼び掛けでプロレス界全体で高山選手の支援が始まった。
高山選手に会えたことで、やってて良かったと思った芸人の立場で、高山選手のために何かやれたらと思っている。
まだ何も決まってはいないが、少しでも高山選手のお役に立ちたい。
まずは募金からだ!

【銀行振込】
三菱東京UFJ銀行 代々木上原支店(店番号)137
口座番号:普通預金 0240842
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア

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