【編集長インタビュー】「女子プロレスの”華”」木村花が「ハイブリッド」レスラー宣言

――小さいころから「レスラーになる」と?

木村 母と一緒にプロレス観戦したり、母を応援していたころは、そう思っていたんですが、中学生の頃から、色んなことに興味が出てきて、バイトしながら「ダンス」を習っていた時期もありました。「色んなことに挑戦してみたいな」っていう思いがあった中で、母にプロレスラーになることを勧められて。それで自分の中で「やる」と決めた次の週から練習が始まったんです。

――プロレス総合学院を卒業し、18歳でデビューされてから多くの団体に参戦されました。その後、現在ではスターダム、仙台女子プロレスといった団体を主戦場にしています。

木村 ありがたいことです。団体によって雰囲気は違うし、男子団体とも違います。色んな興行を体感できているので楽しいです。男子の団体は女性ファンが多いですね。男性ファンに応援していただけるのは、もちろん嬉しいです。よく来ていただく方たちの顔と名前を憶えています。本当に感謝しています。加えて、女性ファンから声援をいただけると自信になります。

――ファンの男女の割合は、いかがですか?

木村 私の感覚ですけど、男性8割、女性2割でしょうか。女性ファンにもっと増えてほしいです。そうすると、家族連れとか、カップルとか、ファン層が広がっていくと思うんです。かつての女子プロレスは、色んな方たちに会場に来ていただいていた。頑張って女性ファンの厳しい目にも応えられるようになりたいです。

――現在はスターダムで「大江戸隊」として大暴れしています。黒を基調にしたコスチュームで悪いこともさらりと、やってのけていますね

木村 はい、大江戸隊でのファイトは「素でやっているね」と、周りからは言われます。ほかのコスチュームについては試合のスタイルで変えていて、今は3種類のコスチュームを使用しています。ACEでは「母のお古」のモノ、大江戸隊は「黒と赤」、仙女さんなどの他の団体では「白とピンク」なんです。私としては「白とピンク」が好きで「ありのままの自分」かな、と思っています。

――目標はお母さまですか?

木村 母も「スゴイ」とは思いますが、憧れの選手は里村(明衣子)さんとか、アジャ(コング)様とか、浜田文子さんです。でも、私は「あの方たちのようにはなれないだろうなぁ」って感じていますね。というよりむしろ「なろう」と思わないようにしています。すごくリスペクトしていますけど、私は自分の特徴、できることを活かし、オリジナル、ハイブリッドな存在を目指していければと思います。

――「木村花」という選手を極めるということですか?

木村 「プロレス界」と「プロレス以外の世界」をつなげる選手になれたら、と考えています。今、パンクラスのラウンドガールをやらせてもらったり、少しだけグラビアをやりました。将来は「格闘界」「芸能界」など色んな、ありとあらゆる世界と「プロレス界」の架け橋になれたら嬉しいです。

――「Pro-Wrestling ACE-Vol.7-」~プロレス総合学院4期生卒業試合~(10月9日=月・祝)では、志田光選手との一騎打ちです

木村 初めての志田選手とのシングルマッチ、すごく楽しみです。ミサイルキックで吹っ飛ばします!

――その先に続く目標はありますか?

木村 スターダムさんではシングルのベルトはまだ奪取できないので、白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)、赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム)をいつか獲りたいと思います。

デビュー1年半、20歳にしてしっかりと未来を見つめている木村。高まる期待をも、持ち前の明るさできっちりと受けとめている。近い将来、女子プロレス界の中心に「木村花」がいることは、間違いない。

 

(撮影:二瓶隆弘)

 

「Pro-Wrestling ACE ― Vol.7 ―」~プロレス総合学院4期生卒業試合~
【日時】2017年10月9日(月・祝)17時30分開始/17時開場
【場所】GENスポーツパレス4F WRESLE-1道場
東京都新宿区百人町2丁目2-23-25
【入館料情報】
¥3,500(税込み)、当日¥4,000(税込み)
※当日のみ小中学生¥1,000(要学生証提示)
※全席自由及び立ち見可となります。

▼特別試合 10分1本勝負
木村花vs志田光(MAKAI)

【チケット販売所】
・㈱GENスポーツエンターテインメント 03-5937-1515
・WRESTLE-1 Official Web SHOP http://shop.w-1.co.jp/
・ローソンチケット(TEL:0570-000-732(※10~20時))
・イープラス http://eplus.jp/

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