宮澤聡のサイン収集列伝 39枚目~スタン・ハンセン選手編~
プロレスカードにサインを集めている私ですが、中には「プロレスカードにサインは書かない」という選手の方が中にはいます。
理由として多いのは「転売防止」です。
カードじゃなくても転売はされるとは思うのですが、とにかくカードはダメ!という選手が何人かいます。
そんな中、ちょっと違う理由でカードには書かないと決めている方がいます。
スタン・ハンセンさんです。
その理由は「カードという小さい物には書けないよ」ということなのです。
確かに、現役時代「ブレーキの壊れたダンプカー」と呼ばれたハンセン選手が小さなカードにサインをしない、というのは納得できます。色紙とかパンフレットなどに太いペンでデカデカとサインを書く!これがハンセン流なのでしょう!
しかし、私がそれを知ったのはある日のサイン会でのことでした。
その日は全日本プロレスのチケットを購入した人へのサイン会でした。この時、ハンセンさんは既に引退し、PWF会長として来日をしているタイミングでのサイン会でした。
よく、最近のサイン会などの告知には「購入したグッズにのみサインをお入れします」や「こちらが用意したポートレートのみにサインをお入れします」など、ルールが記載されているのが基本です。
逆にルールを取っ払って「持ち込みの品物一点にサインをお入れします」と記載してあるイベントもあります。
しかし、この時のハンセンさんのサイン会には特に何も記載がありませんでした。
私は既にプロレスカードにサインを集めていたために、もちろんプロレスカードを持参しました。
整理券番号がかなり早く、確か3人目とかだったと思います。
私の順番が来て、カードをハンセンさんに出すと、困ったような顔で何かを伝えてきます。
英語なのでよく分からなかったのですが、スタッフの方いわく「カードは小さくて書けないよ」とのこと。
あー、そうなんですねー、と思ってみても、他にサインを入れてもらうものを持って来ていません。色紙も何も。
「これしか持って来てないのですが…どうしよう…」
後ろには長蛇の列。あんまり時間かけるのも悪いけど、せっかくチケット買ったのに、「じゃあ、いいです」なんて絶対嫌だ!
なんて、あたふたしていたら
ハンセンさんがカードをすっと受け取り、バババッとサインを書いてくれました。
まぁ、完全に「分かったよ。しょーがないなぁ」みたいな感じで(笑)
無事にサインをもらい、会場を出たところに和田京平さんがいらっしゃいました。
京平さんから「何にサインもらったの?」と聞かれたので、「カードです」と言うと、目を丸くして「え!?ハンセン、カードにサインした!?」と驚かれました。
京平さんが言うには「スタッフが頼んでも書いてくれないんだよ」とのこと。
超レアだそうです!!
後から聞いたら、私の後にもこのイベント中にカードにサインを求めた方がいたみたいですが、やはりハンセンさんがお断りしたそうで、急遽色紙か何かを用意して対応したと聞きました。
整理券番号が早かったからもらえた奇跡の1枚。
その後、何回かハンセンさんに遭遇してダメ元でカードを出してみていますが、一回ももらえていません。
その時のそのサインカードがこちら!
もうちょっとで、はみ出す!という具合の迫力あるサインですね(笑)
これは一生の宝物です!!
サイン後の写真。
後ろのモニターのハンセンさんに絞められる鶴田さんがいい感じで、右後ろには細かった頃のタイガー木原さん(笑)、そして若い自分が妙に気持ち悪いですね…。