【WRESTLE-1】<近藤修司インタビュー>「トコトン追い詰めます、『解散』と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ」 4.3新木場大会でNEW ERAと完全決着戦へ!

「トコトン追い詰めます、『解散』と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ」

4.3新木場大会でNEW ERAと完全決着戦へ!

近藤修司インタビュー

「トコトン追い詰めます、『解散』と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ」4.3新木場大会でNEW ERAと完全決着戦へ!近藤修司インタビュー

今年に入って、激化しているNEW ERAとベテラン勢の抗争。そのきっかけとなっているのが、近藤修司による厳しいNEW ERA批判だ。もはやW-1に不要とばかりに批判を繰り返し、解散に追い込もうと他のベテラン勢たちと一緒に躍起になってNEW ERAに攻め込んでいる。そして、4月3日(火)に開催される新木場1stRING大会では、NEW ERAのリーダーの稲葉大樹の提案により、5vs5のキャプテンフォールイリミネーションマッチが決定。近藤もそれを呑み、他の4人のメンバーと共にNEW ERAとの決着戦に挑むこととなった。果たして、近藤のNEW ERA批判の真意とは? 話を聞いてみた。

 

 

──4月3日に新木場大会で、現在抗争をしているNEW ERAから、近藤選手たちベテラン勢と5vs5のキャプテンフォールイリミネーションマッチで決着をつけようということで、カードの発表がありました。NEW ERAからは、この試合の提案者でもある稲葉大樹選手がキャプテンとなり、土肥孝司選手、熊ゴロー選手、アンディ・ウー選手、伊藤貴則選手にメンバーが決定しています。そして、ベテラン選手には近藤選手に他の4人を連れてこいということなんですけど。

 

近藤 もうメンバーは決定しているので、こっちも発表しちゃいますよ。別に隠すことでもないので。まず、キャプテンは俺。それから、河野、征矢、カズさん、NOSAWAさん。このメンバーでいくから。

 

──そもそも近藤選手がNEW ERAに矛先を向け始めたのは、土肥熊にタッグ王座を落としたあとぐらいからで、今年に入ってからガンガン批判的なコメントを繰り返しているという印象があります。ここで標的にしたことは何か意図があるんですか?

 

近藤 僕らはNEW ERAというものに一旦負けたわけですよね。実際にW-1の現場は彼らが中心になっている。現状はそうなんですよね、誰が見ても。でも、実際に彼らがやっていることが中心としてやっていることなのか?

 

──そこに疑問があると。

 

近藤 そうです。中心になった時点で歩みが止まったという印象を受けたんですよ。僕からしたら、こっからだろうっていうのがあって、どうやってW-1を見せていくのかとか、身体を張っていくのかとか、気概が見られないんですよね。誰も何も発信もしなきゃ、おもしろくしようともしない。そこに対しての苛立ちがだんだん募ってきたということですね。

 

──UWAのベルトは東京愚連隊に奪われましたけど、W-1にあるベルトの大半はNEW ERAが持っているわけですよね。でも、近藤選手にしてみれば、引っ張っているという感じが見られない、と。

 

近藤 ベルトを持っているということはなんでも発言できるんですよ。ベルトを持っている人間こそ発言権があるわけで、そこに主張がない。

 

──だからベルトを持っている数は圧倒的にNEW ERAが多いんですけど、実際リング上を引っ張っていたのは芦野選手とEnfants Terriblesという印象が凄く強いんですよね。

 

近藤 そうそう。だから、やっぱり主張がないし、平和主義なのか知らないけど、それはプロレスじゃないから。

 

──稲葉選手が言うには、1月の後楽園大会でカズ選手たちがメインで、自分たちのタッグ王座戦がセミだったことは納得がいってない、と。そういう主張したいこともあるんだけど、リング上で見せると言っていましたね。

 

近藤 NOSAWAさんもこの間の横浜大会で言ってたみたいだけど、主張として弱い。あとはおもしろくない。プロレスってなんなのかわかってないのか、センスがないのか、特に今の時代は何をしゃべって、何を思っているかで大きく人の心が動くわけでしょ? 新日本プロレスだって、黙っている奴よりは何かを言っている奴のほうが注目を浴びて、取り上げられるっていう時代なんですよ。そんな中でいつまでも黙って、なんの主張もなく、ただただ試合をしていていいのって話ですよね。「プロレス知らないの?」って思っちゃう。

 

──近藤選手がファンの頃に見てきたプロレスと、彼らが見てきたプロレスって違うじゃないですか? NEW ERAの世代が見てきたプロレスのほうがそういう要素って強いはずですよね。

 

近藤 強い。僕らが見てきた時はしゃべらないで、ただただ試合っていう感じでしたからね。

 

──だけど自分たちがいざやるとなると、発信方法がわからないという感じなんですかね?

 

近藤 「何を言ったらファンに響くのかとか、考えてますか?」っていうところですよね。いい試合っていう定義はあるけど、いい試合ってリング上だけじゃないんで。試合が組まれる前からストーリーってあるし、そこから試合は始まってるんですよ。昨日(3月21日)もK-1見てましたけど、皇治? プロレスしてんなあって思いましたよ。

 

──武尊選手とかを挑発していたんですよね。

 

近藤 一番主張があって、一番おもしろかった。やっぱり「皇治、倒せ!」になりますもんね(笑)。ただの普通の試合があれをやったことで感情が入っちゃうんですよ。そうやって感情を出すことがプロだと思っているんで。ただただ試合をして感情を動かせるほど、お前らはプロレスうまくねえ!

 

──厳しいですね(笑)。

 

近藤 いや、素直な気持ちを言えばいいだけなんですけどね。表現者として弱いんですよ。僕にしてみればアスリートぶってんじゃねえっていう感じですね。

 

──でも、近藤選手も今は教える立場だったりするじゃないですか?

 

近藤 そうだけど、そこの部分は教えられないよね。個人のセンスになってくると思う。教えられるのはあくまで技術だけ。そこから先は、プロレスにおいてイデオロギーとはなんなのかということを自分たちで考えてもらいたい。発言する人はいろんなことを常日頃から考えているし、思った瞬間に口に出る。それこそがプロレスかなと思いますよ。

 

──だから、近藤選手たちがいまいちテーマがない中で、だったら自分で作ろう、と。それが今回のNEW ERAとの抗争なのかなと思ったんですよ。

 

近藤 そうですよね。これは僕の素ですよ。こんな話は表に出して言うことではないと思うんですけど、あえて言ってしまったのは、そんなに若くもないNEW ERAはこんなこともできないのかっていうことなんですよ。

 

──逆にNEW ERAに言っていることに対してお手本を示しているようにも見えたんですよね。自分で闘いのテーマを作るっていうのはこうやるんだって。

 

近藤 それもあるでしょうね。今までのW-1ではなかったかもしれないですよね。ウチの選手はわりと技術はみんな持っているし、小さいながらも体力もちゃんとある。でも、そこがプロレスとして欠落しているんですよ。自分を出しきれないし、言ってしまったらそれってやらなきゃいけないことになるんで。でも、こんなことは言ったもん勝ちなんで(笑)。

 

──という中で特に稲葉選手に対して風当たりが強いじゃないですか?

 

近藤 何がしたいのかわからない。1回無差別のベルト獲ったからそれで満足なのかなと思ったり、後輩の芦野にあれだけやられていて、NEW ERAとしてどう動きたいのかもわからないし。僕は芦野にあれだけやられてますけど、擁護派に近いですよ。言っていること、やっていることは後輩ながらにしてもモンスターなんですよ、僕らが作ってしまった。そこに彼の頭が乗っかって、ブレイクしたんですよね。その違いはなんなのって思いますよ。そこを考えてみろよって。身体のサイズだって変わらないし、練習量だってそんなに変わるわけじゃない。主張じゃないのって。芦野は言っちゃうんですよ。

 

──ズバリと言っちゃいますよね。

 

近藤 デビューしてちょっとしたぐらいから、言い切ってるんですよね。そこの違いはありますよね。

 

──そこは教えられる領域じゃないですよね。本人の性格の問題もあるし。

 

近藤 そうです。でも、だからと言って、稲葉もそのままじゃっていう話ですよ。変わるんだったら、ギリギリのところだよって思いますね。まあ、みんなそうですけどね、NEW ERAは。発言がまったくおもしろくないんで。

 

──逆に副社長という立場から見ると、稲葉選手には芦野選手や注目度の高いイケメン選手に並んでほしいという期待もあるんですよね?

 

近藤 並んでいておかしくないんですけどね、本来は。ただ、自分で自分を殺しちゃうところがあるんでしょうね、きっと。

 

──だから、その足かせになっているようなNEW ERAはなくなったほうがいいと。

 

近藤 そう。一人で好きにやったほうがいいんじゃないっていう感じですよね。みんなそうですよ。NEW ERAなんてやめちまえばいいんですよ。やめたほうが風景も変わるし。それなのになかなか解散という言葉を言わないので。

 

──「続けます」っていう意思を見せてますよね。

 

近藤 だから、トコトン追い詰めます、「解散」と言うまで。NEW ERAがなくなるまで追い詰めますよ。

 

──では、この4月3日の新木場大会のキャプテンフォールイリミネーションマッチで解散に追い込もうということですか?

 

近藤 そうですね。キャプテンフォールは向こうから言い出した話だし、試合形式的にも完全決着だろうから。

 

──近藤選手はもう解散すると言わせるつもりなんですよね?

 

近藤 言わせるつもりです。だから、僕がキャプテンをやります。直接追い込みます。

 

──なるほど。ちなみに4.3のメンバーには入ってないんですけど、同じNEW ERAの現クルーザー王者である吉岡選手は、近藤選手に全日本の世界ジュニアのベルトを獲ってこい、と。そうしたら体重減らしてダブルタイトルマッチをやらせろという主張をしているんですけど、それについてはどう思われますか?

 

近藤 吉岡なんかはちゃんと主張できてると思うんですよ。じゃあ、吉岡がまずバーッと抜ければいいんじゃない? それかお前がリーダーやっちゃえばいいじゃんって思いますけどね。主張して考えているのはいいと思いますよ。まあ誰が一番最初に抜け出すかですよ。NEW ERAという枠を抜けて、人を押しのけてトップに立とうという人間は誰なのか?

 

──では、今回の闘いに関して、もう一度一致団結してベテラン勢と闘おうという姿勢を見せているのはむしろよろしくないということですか?

 

近藤 よろしくないんじゃないですか? だって、僕ら先行でやっていることなんで。もう終わった闘いをもう一度掘り返しているだけなんで。考え方が間違っていますよね。自分たちで何かを考えていかないといけなかったのに。

 

──外からの圧力でどうにかしてもしょうがないと。

 

近藤 やっていることは同じじゃないですか? まあ、これだけ言われて、どう動くのか? 僕は見ていますよ。これも早い者勝ちです。稲葉が解散って言う前に誰が一抜けするのか? やっぱり一抜けが一番おいしいですからね。そこに誰が気づいているかだと思います。

 

──NEW ERAの中にはそれを狙っている人間もいるかもしれない、と。

 

近藤 僕らの圧力があってのことですけどね。まあ、今の彼らは誰もそんなこと思ってないですよ。平和にのほほんと過ごしていたい感じに見えますからね。

 

──逆に近藤選手はNEW ERAを解散させたらどうするつもりなんですか?

 

近藤 NEW ERAの誰かと組みたいですよね。土肥なんかおもしろいけどね。俺、あいつにちゃんとプロレスを教えたことないんだよね。教えることはまだまだたくさんあるから。ちゃんと言うことを聞けば、伸びしろはあると思うんですよ。まだ、何にも染まってない感じがしちゃって。

 

──NEW ERAの中では伸びしろを感じる、と。

 

近藤 現状ではね。あいつの殻を破りたいですよね。だって、土肥熊って熊のものですからね、試合とか見ていたら。結局熊頼みの試合になっているんで、熊が目立つんですよ。

 

──良かれ悪から、目立ちますよね。

 

近藤 そんな中であいつは満足しちゃっているような顔しちゃっているんで、それはどうなのって。そこに嫉妬するぐらいじゃないと。

 

──おそらく熊ゴロー選手を自分がコントロールしているという感じでやっていますよね。

 

近藤 そこが俺はあんまり好きじゃない。お前はそういうキャラじゃねえし。まあ、それもこれも解散させてからの話になるんで、新木場ではNEW ERAをトコトン追い詰めますよ!

 

 

ー 大会詳細 ー

 

【大会名】

「WRESTLE-1 TOUR 2018 CHERRY BLOSSOM」4.3東京・新木場1stRING大会

 

【日時】

2018年4月3日(火)19時00分開始/18時30分開場

 

【場所】

東京・新木場1stRING

 

【対戦カード】

▼キャプテンフォールイリミネーションマッチ 45分1本勝負

稲葉大樹&土肥孝司&熊ゴロー&アンディ・ウー&伊藤貴則 vs 近藤修司&カズ・ハヤシ&河野真幸&征矢学&NOSAWA論外

 

※フォール or ギブアップ or 反則 or オーバーザトップロープにより脱落。キャプテンが負けとなったチームが敗北となる。

 

▼タッグマッチ 30分1本勝負

吉岡世起&頓所隼(Pro-Wrestling ACE) vs アレハンドロ&大和ヒロシ

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