【大日本プロレス登坂社長×プロレスTODAY山口総監督】<スペシャル対談②>大日本の今後・成長戦略、組織作り、G小鹿会長情報!

~メディカルローテーション~

山口:そして大日本さんというと、他団体に先駆けてというか、関本選手の一か月間のリフレッシュ休暇がありました。
これも時代の流れというか、今の時代には必要なのではないかなと思います。ただ、興行面でいうとエース格が休むというのは心配ではありませんでしたか?

登坂:うーん、そうですよね。一番心配だったのは、仮に年に1回、何年かに1回しか行かない会場で関本選手や伊東選手だったりのファンの方がいて、目当ての選手がその大会に出ないということで、さみしい思いをさせてしまうというのはいけないなと思いました。ただ、ここに関しては、また帰ってくるという気持ちを絶えず会社の年頭に置いてどの地域もやっていきたいし、その反面今日は今日で最善をつくすという気持ちでやっています。
選手がリフレッシュして、今メディカルローテーションという名前で選手に休んでもらっているんですけど、これの評価はもうしばらく後だと思っています。3年4年やってみて、あのときあれをやってよかったとか、もっとこうやればよかったというのが出てくると思います。今回やったことで、すぐに直接的に会社や選手にプラスになったとかは見えないと思いますが、腰を据えてやってみようかなと。

山口:レスラーでは不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、気持ちと体のリフレッシュとして、とてもいい制度だと思いました。
最初のうちにやる選手はとても不安かもしれませんが、これが二巡目くらいになれば選手もいいリフレッシュとして受け入れられるのではないでしょうか。

 

【最近のグレート小鹿情報】

山口:話は変わって最近のG小鹿会長の『小鹿情報』とかを聞いてみたいのですが。

登坂:『小鹿情報』ですか(笑)。さっきの時代の話で言えば、すごいんですけど『SHOWROOM』をやり始めたんですよね。

山口:いやぁ、ビックリしました!

登坂:そういうのって、僕、76歳になって出来るかなって思って。

山口:あれは、小鹿会長から「これは何だ?」ってあったんですか?

登坂:小鹿会長が動画に興味を持ち始めたんですよ(笑)。
LINEライブとかで興味を持ち始めて、それこそいろんな方と話す中で『SHOWROOM』をやってみませんかというのがいきさつなんですけど。僕が30年後の未来で今想像できないサービスやシステムをそのときに取り入れられるかって思うと、「もういいよ」ってなると思うんですよね。「もうFAXとメールだけでいいわ」ってなると思うんですけど、あの方はすごいなと。

山口:アグレッシブですよね。

登坂:アグレッシブですねー。まぁ、死にたくないんでしょうね(笑)。まだ生きていたい、生きていくためには知っていかなくてはいけない、すごいなと思います。

山口:以前御社で『SNS講習会』をやらせていただきましたが、そのときも一番手を挙げて質問していたのが小鹿会長でした。

登坂:手を挙げてましたね。そうなんですよ。長生きの秘訣のようなものを感じてますね。前は本当にろくでもないところしか見えなかったんですよね。今もほぼろくでもないんですけどね(笑)。
同年代の方達も同じようにやってらっしゃるのかもしれませが、間近でみる75歳はすごいなと思います。

山口:背筋もビシッとされてますよね。レスラーの方って受け身とかで丸くなってしまう方も多いので。

登坂:それも考え方なんですよ。日々道場来て、エアロバイクとか有酸素運動とかもされてるので日々の賜物という見方もあるし、逆の見方をすれば日本プロレスとか全日本プロレス時代にさほど厳しい試合をしてなかったのではないかという見方もありますよね(笑)。真実は・・・、真実は分かりませんよ!
僕はどちらかとは言いませんが、もしくは両方かもしれませんしね。

山口:登坂社長から出てくる小鹿会長情報は癒しですね。そういう人は多いと思いますね。あと選手も会長を少しいじったりしてますよね。

登坂:あれ見て思うんですけど、自分から言っちゃいけないんでしょうけど、いじってくれとか。歳を重ねたり、立場が上になったりしたら、いじられてなんぼだと思うんですよね。逆に第三者やお客様がきちんとしなくてはいけないでしょうが、いじられてなんぼだと思うんですよね。

 

【組織づくりについて】

山口:すごいアットホームな環境というのが、大日本プロレスには感じますね。それは組織づくりで工夫されてるということはあるんですか?

登坂:意識はしてます。意識はしてますよね、アットホームでありたいという。だからと言って何かをしているかというと、僕が小鹿会長をいじるという(笑)。
おじいちゃんをいじるお父さんみたいな。

山口:そういう部分が、おそらく会社の中での雰囲気づくりにすごく役立っているんでしょうね。

登坂:特に他のコンテンツを作られているかたもそうだと思うんですけど、少し遊びの部分が必要で、真面目にトレーニングしているだけではなく、小林選手のようにマイクパフォーマンスだったり表現者としての部分も必要なんですよね。
ガチガチに強い部分だけでは駄目なんですよね。興行などで発信する側としても、会社としてそういうところはおいておきたいなと思います。

山口:私が第三者として見ていても、本当に雰囲気がいいなと感じます。試合ではバチバチやりながらも、選手同士のコミュニケーションが取れているなという気がします。

登坂:僕も27年間プロレスに関わっていて、その時々で素晴らしい仲間や出会いがあったんですけど、今立場としては一番はじっこにいますが、俯瞰で見てもこの場に入れてよかったなと本当に思います。みんなの活躍とか躍動とか、普段を見ていても思います。

山口:ファンの方も試合内容だけではなくそういった部分も含めて好きな方は多いですよね。

登坂:そう言っていただけると嬉しいです。僕の意識の中でも他団体、新日本プロレスさん、全日本プロレスさんや多くの団体がある中で、どれよりも勝っているとは思ってないですね。うちにはうちの良さがあると思っているので、少なくともそういうお客様が楽しく帰っていただくプロレスが雰囲気づくりも含めて出来ればなといつも思っております。

山口:今は商店街やイベント会場など様々な場所でプロレスをやられて、チャレンジされてますよね。そういう新たな会場でチャレンジするといったのも面白いなと思うのですが。

登坂:会場は大事ですよね。後楽園ホールは最たるもので素晴らしい、今まで流してきた汗とかがその雰囲気をつくっているのだと思いますし、両国国技館をやると思ったときも他団体の興行を拝見させていただいたなかで、雰囲気とか、座席からの見やすさだったりを持っている会場で僕らもここでキャリアを積みたいなと思いました。

それはあくまで先人達がつくってくださった中に僕らも参加させていただいているということなので、これから未来に語れるような試合を僕達がつくっていくというのも大事だと思っているので、会場探しも常にしていきたいと思っています。
また会場によっては、秋葉原のUDXなどその土地の雰囲気や特性を表現できたり、今回はVRプロレスといった秋葉原にマッチした興行であったりが出来たらいいなと思っております。

山口:VRプロレスも面白かったですねー!

登坂:VR自体が幅の広がりも期待したいので、僕らが先駆けてコラボさせていただきVRとプロレスがどう融合できるのかまだまだ課題はあるのですが、新しいチャレンジは何をやっても楽しいとは思いますね。

山口:新しいチャレンジはやってる方も見ている方も楽しいですよね。では、まだまだいろんなコラボをしていただけるということで。

登坂:この記事を見てくださった方が、これとこれ出来るんじゃないかと思って下されば。「芋の煮っころがしとプロレス」とか、「行者にんにくとプロレス」とか(笑)
もしくは重機の会社だったり、バイオテクノロジーの会社だったり。掛け算の相手として、プロレスを考えてくだされば。
コボちゃんを書いている上田先生は、ランダムに2つのキーワードをパソコンに出すんだそうです。例えば、「野球」と「月見」だとか。そのキーワードを自分なりに漫画におとすんだそうです。
そんな感じでランダムの中に『プロレス』を入れていただければ。「自動車修理工場とプロレス」「バッティングセンターとプロレス」でもいいですし、どういう風にしたら面白いかを自分達を使ってやっていただけたらありがたいです。

山口:これからもいろんなコラボをやっていただけるということですね。

登坂:そいろんなコラボを通じて新たな大日本プロレスの魅力を探せたらなと思います。

山口:今日は経営者目線でのインタビュー有難うございました。

登坂:これからもファンの皆さんの期待に応えられる様に頑張って参ります!

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