【プロレスのある風景 Vol.5|榎本タイキ】
闘いの華!お気に入りのプロレス技・3選
プロレス技はその威力もさることながら、やはり他のスポーツや格闘技よりも魅せる要素がたくさんあるので華があります。昔から受け継がれているクラシックなものから身体能力の優れた選手がくり出す難易度高い空中殺法まで多種多様。
技が選手のオリジナリティを表現し、またプロレス哲学をも伝えてくれます。今回は僕が大好きな技を3つピックアップしてご紹介します。
虎王(こおう)
プロレスリング・ノア 丸藤正道選手の必殺技。ヒザ攻撃はいろんな選手が使っており、今のプロレストレンドのひとつでもあります。
いつも1つ2つオリジナリティを加える丸藤選手ならではのアイデアが詰まった二段式飛びヒザ蹴り。猛突進やジャンピングして直線的にヒザを当てる攻撃はたくさんありますが、ボクシングのアッパーカットみたくカチ上げるヒザはすごく斬新です。
最近ではチャンピオンカーニバルで因縁の対決をくり広げた秋山準選手への虎王連射が圧巻でした。
スコーピオ・ライジング
センダイガールズプロレスリング 里村明衣子選手の切り札的フィニッシュホールド。相手のヒザに乗り天高く足を抱げて踵を脳天めがけて落とす技。
昔プロレス雑誌の1ページいっぱいにこの技を放った写真が掲載され、それが僕の脳裏にずっと刻まれていました。初めて生で観られたときは「伝説の技を拝めた!」と感激したのを覚えています。
ドラゴン・スクリュー
世にあるプロレス技の中でもっとも好きなのが実はこのドラゴン・スクリューです。見た目の美しさと足を壊す破壊力は、まさに龍が絡みつき襲いかかるようなイメージ。
スキさえ見つければ瞬間的に放てるエフェクティブなところもすごくいい。使う選手によって見た目や特徴も顕著に現れて面白いです。
思わずいろんな選手のドラゴン・スクリューを比較して見てしまいます。今回は本家の藤波辰爾選手で描いてみました。
このお気に入りの技紹介、ときどき書きたいと思います。皆さんのお気に入りのプロレス技は何ですか?