【俺達のプロレス名勝負列伝・第6回】横浜異様(関本大介&岡林裕二VS諏訪魔&征矢匠 2011.12.18大日本)

 

新旧洋邦・数々のプロレス名勝負を独自視点で取り上げていく連載「俺達のプロレス名勝負列伝」。第6回は2011年12月18日大日本プロレス・横浜文化体育館大会で行われた関本大介&岡林裕二VS諏訪魔&征矢匠のアジアタッグ選手権試合です。

2011年東京スポーツ制定プロレス大賞で最優秀タッグチーム賞を受賞したのが大日本プロレスの関本大介選手と岡林裕二選手のマッスルモンスターズでした。3月に全日本プロレスの至宝・アジアタッグ王座を獲得以来、毎回クオリティーの高い防衛戦で乗り越え、大日本の最侠タッグリーグ戦を制し、全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦では優勝は逃しますが、最後の最後まで大会を盛り上げました。そんな二人の王座防衛戦でホームである大日本のリングで実現。対戦相手となったのが世界最強タッグ決定リーグ戦開幕戦でマッスルモンスターズを破り至宝奪回のために挑戦表明した全日本の怪物エース諏訪魔選手と征矢匠選手でした。

この試合で特に際立ったのは諏訪魔選手の脅威的な強さでした。関本選手と岡林選手を相手にまるで子供扱い。ダブルチョップ、スープレックス、ラリアット、オクラホマ・スタンピードで叩きつけていきます。しかも諏訪魔選手の凄さは攻め疲れが全くなく次から次へと技が繰り出されていきます。大日本ファンからするとその振る舞いと強さは憎々しい限りでブーイングが沸き起こっていました。まさしく怪物なのです。

そして、諏訪魔選手のパートナーに選ばれた征矢匠選手は”ワイルドボンバー”征矢学選手の実弟で、まだこの時はデビューして一年にも満たないキャリアながら気持ちの強さと負けん気が評価されトップ戦線に名を連ねていました。征矢選手は新人ながら堂々と初のタイトル戦でその能力を開放していきます。

試合は岡林選手が征矢選手を得意のゴーレム・スプラッシュで3カウントを奪い防衛を果たしましたが、内容では挑戦者組が押していた試合でした。

試合後、「俺は負けていないぞ」とアピールするために、わざわざ場外の大日本ファンの前で四方に右腕を突き上げる諏訪魔選手。その姿はまたもブーイングが発生する中で、納得がいかない関本選手が突っかかっていきました。大日本のホームで試合には勝ったものの、赤っ恥をかかされて引き下がるわけにはいけませんでした。

諏訪魔選手の歩みを見て感じたのは団体対抗戦になった時異様なまでの敵愾心と強さでした。真の意味で諏訪魔選手の良さが出ていたのは、団体内での試合よりも団体対抗戦だったのかもしれません。

ちなみに諏訪魔選手のパートナーとなった征矢匠選手は2012年5月に以前負傷した顎の骨折が悪化しドクターストップがかかり引退しました。現在は地元長野でワイン製造業を携わる傍ら、信州プロレスで覆面レスラー「ローメンマン」としてリングに上がっています。

 

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