【今日子のプロレス今日この頃㉔】「ないしょの話」⑫「岡林裕二」
こんにちわ。今日子です(^^)
あんなに暑かった夏が過ぎ、季節はもう秋。
試合を見て、みんなと飲んで終電で帰る道。
静かな夜の遊歩道の草むらから、鈴虫や松虫の声が聞こえて来ます。
リーンリーン、コロコロ・・・秋の虫たちのオーケストラのようで面白いです。
その日の試合を思い出しながらホロ酔いで聞く虫の声。とても満ち足りた気分になります(*^_^*)
さて今回は、岡林裕二さんです。
怪我で欠場中ですが、リハビリも順調。11・11両国での復帰も決定しました!
6月に岡林さん夫妻に、結婚6年目で待望の赤ちゃんが産まれました。
実は、誕生の3日前、南千住の回向院にカールゴッチさんの墓参にご一緒しました。
あいにくの雨で結構降っていましたが、岡林さんが拝んだ途端、雨が止みました。
あら、これは何か良い事あるかもね。「何を拝んでいたの?」と聞いたところ「怪我が早く良くなるようにと、あと・・・無事に子どもが産まれるように」と、少し照れたように言う岡林さん。
「ゴッチさんは安産の神様になるかも」などと、言って笑いました。
墓参の後、共通の友人の誕生会があったのですが、岡林さんは「今日は僕は飲みません」と宣言。
立ち会い出産するつもりだと話し、お酒を飲んだら立ち会えないので、臨月に入ってからは一切飲んでいないとの事。
「え~、一杯ぐらいいいじゃん」 「乾杯だけ」 「ひと口だけ」 「今日、産まれるとは限らないでしょ」
そのうち予定日は、まだ一週間先だと知り「今日は産まれないよ!」などと何の根拠もなく、勧める人たち。
みんなが口々にどんなに勧めても「いや、飲みません!」と、ガンとして本当に一滴も口にしませんでした。
かなり強い意志を持たないと、宴会の雰囲気に流されて「ちょっとだけなら」と、なってしまうところですが、その場にいた征矢学さんはじめ参加者全員、本当に感心しました。
3日後に、無事、元気な女の子が産まれたそうです。
4000g近い大きな赤ちゃんで、しかも初産。
お医者さんからは、お産にかなり時間がかかるだろうと言われていたのに、半分の時間で出産。母子ともに健康。とても安産だったそうです。
美桂夫人へのおめでとうメールの返事は「無事、産まれました。ゴッチさんのおかげです。安産の神様かも、ですね」
ゴッチさんは「プロレスの神様」だけではなく「安産の神様」にもなりましたね。
「潤ちゃん」と名付けられたかわいい赤ちゃんは、まだ生後一か月半の時点で、ググ~ッと体を反らし、ブリッジのような体勢を取ったとか。
何とストロングな赤ちゃん! ゴッチさんの生まれ変わりかも知れませんね。
ゴッチさんのお墓を建立するにあたり、猪木さんはじめみなさんのご協力があったのですが、中でも一番、大変なご苦労をしたのは西村修さんです。
様々な人やしがらみの間に入っての調整、仲介、交渉・・・。
その複雑怪奇な過程を聞いていましたが、これはもう無理なんじゃないか、できないんじゃないかと、何度も思ったほどでした。西村さんがいなかったらお墓は建っていません。
その西村さんにも、12月にお子さんが産まれるそうです。こちらは男の子だそうです。
結婚7年目でやっと授かったそうで、喜びもひとしおでしょう。
ゴッチさんのお礼かも知れませんね。
「もう一度日本に来たい」という希望が叶わず、亡くなったゴッチさん。お骨になりましたが来日できました。
フロリダのアパートに住みついたノラ猫に、母国語のドイツ語で、それは優しく話しかけていたゴッチさんは、弟子たちの前では厳格な姿勢は崩しませんでしたが、本当は淋しがり屋だったのではないかと思います。
みなさんが墓参に来て下さるから、香華も絶えず、淋しくないですね。
お子さんは、泉下のゴッチさんからの素敵なギフトではないでしょうか。
「西村ありがとう」背筋をピンと伸ばして、きっとそう言っています。
「ストロングスタイルを追求するには人の一生では短すぎる」
生まれ変わりかも知れない。生まれ変わりでないにしても、その魂は受け継がれているでしょう。
岡林さん、西村さんのお子さんに「ストロングスタイルな心」が宿っているのは、間違いないですね。
健やかに強く育ってほしいと切に願います☆
※この時、岡林さんが注文したのは、お酒ではありません。ソフトドリンクです。
後日、無事に産まれたお祝いでは、その時の分まで飲んだくれていました(^_^メ)