【プロレスと私 時々日常】ドラゴンゲート 絆深まる土井吉対決。『DANGEROUS GATE 2018』大田区大会の感想レポート

プロレス女子イラストレーターのはしもとあやねです。
今回は24日に行われた『DANGEROUS GATE 2018』大田区総合体育館大会の感想レポートです。
土井吉のドリームゲート戦をはじめとする注目のカードが集まったドラゴンゲート秋のビッグマッチ!
こちらの記事ではベルト戦を振り返ります!

キッド笑顔の再戴冠!
しかしR・E・Dはまだまだ止まらない。

KOG、ワールド記念ホールでのブレイブゲート戦と、今年に入って幾度となく行われていた元師弟対決。
キッド選手は先日の神戸大会にて初お披露目したブラックのコスチュームとMaxiMuMシャツ。
変わって、王者Eita選手は有刺鉄線ボードをもって入場しました。
有刺鉄線ボードを使ってキッド選手を追いつめようとするEita選手でしたがキッド選手は持ち前の瞬発力で寸前のところで回避。
ウルトラウラカンラナを踏ん張ってキャッチしたEita選手を逆に利用して有刺鉄線ボードにEita選手を投げつけました!
大ダメージを負ったEita選手にウルトラウラカンラナを使い3カウント!
ドラゴンキッド選手が36代王者となりました!
前回ワールド記念ホールでのブレイブゲート戦と比べ、セコンドについた石田選手とも喜びを分かち合い、キッド選手に笑顔が戻ったのがとても印象的でした。


王者陥落となったEita選手ですが、ブレイブ戦直前に発表された新ユニット「R・E・D(Real Extreme Diffusion)」としての動きは止まりません。
10月後楽園大会にて、鷹木・ハルク組にKAZMA SAKAMOTO選手に続く「X」を投入を宣言するなど今後の動きにも注目です。

 

王者組にぶつかるシュン・スカイウォーカー。さらなるスカイウォークに期待。

ツインゲート王者、YAMATO・ハルク組に挑むのは、望月道場の師範と弟子という師弟タッグでもあり、全日本プロレスタッグリーグで2位タイの成績を収めた望月・シュンスカイウォーカー組。

デビュー2年目のシュン選手ですが、今年のKOGへの挑戦や、先日の後楽園でもウィリーマック選手のもつハウス・オブ・ハードコア&ハリウッド・ヘリテージのベルトにも挑戦するなどかなり勢いのある若手選手!
長身を生かした華麗な技はもちろん、視野の広さや決してあきらめようとしないハートに圧倒されました。

YAMATO選手とシュン選手のマッチアップ時に、YAMATO選手がシュン選手の成長を試すように煽り、楽しそうに笑みを浮かべるシーンがとても印象的でした。
ギャラリアを返したシュン選手のガッツ、素晴らしいです。
その後ラグナロク×ファーストフラッシュのコンビ技を食らってしまいますがここは師範望月選手がカット。

終盤はハルク選手とシュン選手のマッチアップですが、ここで奥の手F.T.Xを決めます。
そして最後にファーストフラッシュを決めカウント3!
王者組が2度目の王座防衛となりました。

試合後、シュン選手の健闘を讃えYAMATO選手とハルク選手はシュン選手の両手を掲げようとしますがその手を振り払い退場しました。
この悔しさをバネに今後もどのようなスカイウォークを見せてくれるのかとても楽しみです。

 

5年ぶりの土井吉対決。激選のドリームゲート戦。

MaxiMuM同門対決であり、名タッグ同士のカードでもあるドリームゲート戦。
両者のシングルマッチはKOG2016予選以来2年ぶり、ドリームゲート戦は2013年の以来5年ぶりの対決となりました。

挑戦者土井成樹選手は、吉田vs吉野のドリームゲート戦が決まった直後に「予約」としてドリームゲートの挑戦を表明。
土井選手がドリームゲートのベルトを巻いたのは2008年戴冠時の1回のみ。
「勝ちにこだわり」もう一度ドリームゲートのベルトを巻くために挑みました。

両者とも試合序盤から相手の動きを読みあい回避していき、左腕を攻めていく攻防に解説のススム選手も「もう中盤戦を見ているようだ」と表現していました。
一手どころか三手五手先を読みあう激戦。
お互い指の感覚を確かめながらも立ち上がりぶつかっていきます。

盟友である土井選手との戦い。
これまで以上に負けたくないという気持ちが高まり、吉野選手も気合を入れなおす雄たけびを上げたり、土井選手への歓声が多くなると「俺やろ!!」と叫ぶシーンが見られました。

 

掟破りの逆ソル・ナシエンテ!
怒涛の終盤、ドリームゲート戦の結果は?!

終盤はお互いに必殺技ラッシュです。
吉野選手はマスキュラーボムを回避しミサイルキック、腕吉野、トルベジーノにソル・ナシエンテと畳みかけ勝負に出ます。
ロープの遠いリング中央でのソル・ナシエンテでしたが、土井選手はこれを振り払いバカタレスライディングキック→DOI555、さらにバカタレを決めマスキュラーボムの体勢に入ります。
これだけは食らいたくない!と抵抗する吉野選手に対し土井選手はなんと、掟破りの逆ソル・ナシエンテをガッチリ決めます!
つかまる時間がかなり長く倒れ込んでしまう吉野選手ですが何とかロープエスケープです。

そこから吉野選手はまた立ち上がり、2発のトルベジーノを仕掛けますが2発目を土井選手は再度マスキュラーボムの態勢で捉えます。
しかし吉野選手はこれを脱出。
後方に倒れ込む形のオリジナル版ソル・ナシエンテで土井選手の左腕を捕らえます。
必死に耐える土井選手ですが、吉野選手は足をかけてソル・ナシエンテ改に移行。
耐えきれずギブアップとなり、27分4秒。
吉野選手が王者防衛に成功しました。

 

裏切りなしの真っ向勝負で深まる土井吉の「絆」。


試合後吉野選手は「土井成樹、やっぱあんたは凄いわ」と賞賛。
最初に予約として挑戦表明した際は、土井選手の心の中が見えなかった吉野選手。
仙台大会での『俺は生涯DRAGON GATEや』という土井選手の言葉を聞き覚悟を決め、そして尊敬の意味も込めてタイトル戦にのぞんだことを語りました。

しかし過去に2回経験、試合前のVTRで「もしかしたら(裏切りを)お客さんが期待してるのでは…?」と土井選手が発言したこともあり、一番不安だった要素はなによりも土井選手の「裏切り」だった様子の吉野選手。
正々堂々戦ってくれた土井選手に「本当にありがとう!」と感謝の言葉を送ります。
これに応じ握手と抱擁を交わしてくれた土井選手に吉野選手も安堵の表情。

次期挑戦者はBen-K。
「お前みたいなヤツは一瞬で弾き返したる。」

ドリーム戦後乱入してきたのは、新ユニットR・E・D。
吉野選手を足蹴にする清水選手からマイクがあり「ここにいるBen-Kがドリームゲートに挑戦する」と宣言がありました。
それに対し吉野選手は「この最高峰に挑戦するヤツが一言もマイクできへんのか。自分の口からドリームゲートに挑戦させてくれってその一言が言われへんのか?」と煽り「お前みたいなヤツは一瞬で弾き返したる。」と宣言しました。
MaxiMuMを裏切り、悪の道を進むBen-K選手。
後楽園大会では、土井吉とBIGBenのタッグマッチが決定しています。

 

盟友同士。現世代と次世代。
「絆」を感じた興行。

今年のデンジャラスゲートは様々な「絆」を感じた素晴らしい大会でした。
斎了フジイ組の想いを託した次世代へつなぐ絆、
鷹木・ハルク、土井吉の盟友の絆…。
誰かに思いをぶつけたり、託し、それをリング上で体現してくれる選手たちを見て心を揺さぶられました。

是非追いかけ配信や放送を見てチェックしていただきたいです!

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