【編集長コラム】「石川修司、征矢学らレスラーが祝福」

プロレスに関わる者として、何とも嬉しいことが2度も起きた。

みんなで試合を観戦し、選手をゲストに呼んでの飲み会開催という通称「柴田会」を、20年近く続けているが、この度、めでたく2組目のカップルが誕生し、先日、披露宴を開いた。

今回、めでたく結ばれたのは、HARIKENの名前で活躍しているキャラクターデザイナーの針生謙一さん。新婦のM美さんとは、選手の祝勝会で、たまたま向かいの席に座ったのが出会いだった。

HARIKENさんは、スタン・ハンセンのTシャツをはじめ、石川修司のステッカーなど、プロレス関連のグッズを展開するほか、日本はもとより、台湾やシンガポールなど海外でも大人気。忙しく飛び回っているので、まさか結婚するとは本当に驚いた。

挙式、披露宴には、大日本プロレスから登坂栄児社長、フランク篤、フリーの石川、W-1の征矢学が列席。「プロレステーブル」は、ひときわ目を引き、記念写真を求める参加者が何人もいた。

「おめでたい席に呼んで頂き、光栄です」とメガネ姿の石川。「プロレスがご縁で結婚なんて、素晴らしい。嬉しいですね」とWILDネクタイの征矢。リング上では見せない穏やかな笑顔で、2人を見守っていた。

残念ながら試合等で欠席のレスラーからは、祝電が届いた。

「エクレアのような甘い新婚生活を」と、鈴木秀樹。

「幸せのタッグチャンピオンを目指して、ピッサリお幸せに」と、岡林裕二。

「辛いという字に一本足すと、幸せになります。お互いがその1本になれますように」とは、東京・文京区議会議員も務める西村修。

三者三様、イメージ通りの祝電だったが、柴田会メンバーからのお祝いメッセージも相次ぎ、ほのぼのしたハッピーな空間に、こちらも嬉しくなった。

実は新郎のHARIKENさんは、「柴田会」1組目の新郎とは仙台の同郷で、こちらとも柴田会で再会している。これまた不思議なご縁だ。

1組目のお二人は、何度か挨拶を交わしていたものの、顔見知り程度の間柄だった。ところが、大日本プロレス・後楽園ホール大会後の柴田会で、たまたま隣の席に座り、初めて親しく言葉を交わしたという。

当時、仙台から東京に出向中の新郎と、北海道出身の新婦の会話を盛り上げたのが、この日のゲストだった当時、平成極道コンビの稲葉雅人だった。

稲葉は「2人、手をつないでみたら」と言い出し「付き合っちゃいなよ」と、熱心に勧めていた。「酒の席でのこと」と思っていたのだが、何とそのちょうど1年後に入籍とあいなった。

稲葉は「俺、そういうの、わかるんですよ。ピピっと来るんです。背中を押してあげれば、スムーズにいく」と、縁結びの秘訣を明かしていた。披露宴は昨年5月、仙台で催され、登坂社長、稲葉と駆けつけた。

思えば、プロレスは非日常。観戦するとドキドキして興奮する。そのドキドキが恋心へと変化するのかも知れない。いわゆる「吊り橋効果」といわれる心理だ。

2度あることは3度あるという。3組目のカップルが誕生するかも知れない。

「え、2組も? 柴田会は、縁結びの会ですね!」と宮本裕向が目を輝かせたが、私は「縁結びオヤジ」と呼ばれているらしい。

「地縁」「血縁」…いろいろなご縁があるが「プロレス縁」も、あるかも知れない。

「縁は異なもの、味なもの」ということわざがあるが、人とのつながりでご縁は大事。男女のみならず、プロレスがご縁で出会い、仲良くなる人たちがいるのは至上の喜びだ。

みなさんも、プロレスで知り合った仲間とのご縁を大切にしてほしい。

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