【編集長コラム】「チョコの雨が降るぜ!?」

2月14日は、バレンタインデー。一体いつ頃から、定着したイベントだろう。

かつては風物詩だった「義理チョコ」が、今では会社ごと廃止が問われたりするなど、時代によって、はやりすたりがあるのは仕方のないところか。

「義理チョコ」どころか「友チョコ」や、自分への「ご褒美チョコ」などが、まだ一般的ではなかった昭和50年代半ば(1980年前後)に、ダントツの一番人気を誇ったのが藤波辰巳(現・辰爾)だった。昭和56年(1981年)に結婚するまで、女性ファンがこぞって、色とりどりのラッピングを施したチョコレートを手渡していた。

甘いもの好きな藤波は、嬉しそうに受け取っていたが「本当は、あんこ系の方が好きだったんだ」と、当時を振り返る。

「トラック何台分」などというジャニーズのタレントには及ばないものの、それでもかなりの数をもらった藤波。ついで、ジョージ高野、高田伸彦(現・延彦)、小林邦昭らが人気だった。やはりみんな数を気にして「おまえいくつもらった?」などと気にしていたものだ。

強面のキラー・カーンの元へは、残念ながら届くことはマレだった。「何でみんな俺にはくれないんだろ、といつも思っていたんだよね」と、今でも悔しそうだ。

猪木までもが「みんな藤波ばっかり・・・」と、ぼやいていたのだから、あの頃の藤波のモテモテぶりは今や「都市伝説」である。

数年前、WRESTLE-1がチョコの数をランキングしたところ、征矢学が1位だったこともある。

昭和どころか「平成最後のバレンタインデー」となった今年の2・14。新日本プロレスでは、誰が一番もらうのだろうか? 「レインメーカー」オカダ・カズチカか「トランキーロ」内藤哲也か、「100年に一人の逸材」棚橋弘至、それとも若きSHO&YOHか?

かつて大日本プロレスでチョコ獲得数を競い合った関本大介と伊東竜二は「今年のうちの1番手、2番手は野村卓矢、青木優也かな」と予想していた。やはり若くてイケメンの人気ぶりにはお手上げのようだ。

負けず嫌いが揃ったレスラーたち。数にはどうしてもこだわるし「相手にだけは勝ちたい」というライバルへの思いも熱い。

各団体の「チョコの雨」の降り具合が、気になるところだ。

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