【ストロングスタイルプロレス vol.2】6・20後楽園ホール大会 “猪木イズム最後の伝承者”がリアルジャパンプロレスに初参戦 「スーパー・タイガー&船木誠勝vs藤田和之&ケンドー・カシン」が決定!

初代タイガーマスクが23日、記者会見を行い、『ストロングスタイルプロレス vol.2』6・20後楽園ホール大会の対戦カードを発表。メインイベントとして「スーパー・タイガー&船木誠勝vs藤田和之&ケンドー・カシン」が決定した。

ストロングスタイルの猛者たちがしのぎを削ってきたリアルジャパンのリングに、いよいよ“猪木イズム最後の後継者”藤田が初登場する。パートナーのカシンは2016年の4・27後楽園以来、約2年ぶりの参戦。以前は出場の条件として平井丈雅代表に生歌を強要しており、リング外の部分でも厄介な存在だ。2人は「はぐれIGFインターナショナル」所属として出場する。

 

迎え撃つのはレジェンド王者のS・タイガーと、“ブラック・タイガーJr.”として昨年の世界マスクマントーナメントを制した船木だ。他団体との戦いを熱望していたS・タイガーにとっては待望の一戦となる。藤田とは初遭遇。カシンには2016年の6・23後楽園で6人タッグマッチながら苦杯をなめており、当然、そのリベンジも見据えているだろう。藤田たちと対戦経験のある船木は心強いパートナーになる。

 

初代タイガーマスクと藤田の接点は20年以上遡らなければならない。初代タイガーマスクがアントニオ猪木とともに小川直也を指導していた際、藤田はトレーニングパートナーを務めていた。「猪木イズムというのはわかっていたので、教える必要はなかった」と当時から藤田の実力を評価していた初代タイガーマスクは、印象的な動きとして「タックル」を挙げ、「タックルを活かしてプロレスをやるのは大変なことです。地味なんですけど、速さにはビックリすると思います。そこを見てほしいですね」と手放して称えた。カシンも「ストロングスタイルの上ではオールラウンドの選手なんで。彼もアマチュアレスリングの基本がありまして、そこで猪木イズムを継承している人間ですから、うちの理想にピッタリかなと思います」と高く評価。この試合の見所を“打撃vsレスリング”と解説した。

 

S・タイガーの保持するレジェンド王座は1年以上防衛戦が行われておらず、次期挑戦者も決まっていない。王者と藤田&カシンが絡めばタイトル戦に繋がる可能性も出てくるが、初代タイガーマスクは「ぜひやらせてみたいです」とベルトを懸けた一騎打ちにも含みを持たせた。また、カシンが得意とするリング外での仕掛けについては「リング外の面倒なことは平井さんが慣れているので。うちは対処できると思います」と平井代表に全幅の信頼を寄せた。

 

「ガチガチの試合をやるのがストロングスタイルと思われていますけど、そうではないんですよ。男と男が戦って、そこからどんな展開ができるかと。そのハラハラドキドキがストロングスタイルだと思うんですよね。そのほうが観客にとっても面白いんです。そこに期待したいですね。単なるガチガチの試合をやっても、誰も振り向きもしないと思いますから。そのリミッターを越えるところがやっぱり楽しみです」と大きな期待を示した初代タイガーマスク。昨年1年間をかけて“原点回帰”を果たしたストロングスタイルのリングが、この試合から新しいステージに突入しそうだ。

 

<リアルジャパン会見コメント>

■初代タイガーマスク(冒頭あいさつ)

「本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。次回大会はストロングスタイル復活ということで、スーパー・タイガー&船木選手対藤田選手&ケンドー・カシン選手。この試合を組むということになりました。いい試合に必ずなると思いますので、皆様ご期待して、今大会においでください。また、我々は追い風にさらされてます。まず新間寿が殿堂入りしたということと、新間寿がかねてよりずっと目をかけていた魅星ちゃんがこのたびデビューすることになりました。それを全面的に応援して、これからリアルジャパンの大会を盛り上げていきたいと思います」

 

■質疑応答

――初参戦となる藤田選手の印象は?

 

初代タイガー「印象はあのタックルですね。タックルを活かしてプロレスをやっているというのはこれまた大変なことです。地味なんですけど、速さにはビックリすると思います。そこを見てほしいですね。タックル対スーパー・タイガーの蹴りが合ったら大変なことになっちゃいますので、その攻防というのを楽しみにしたいと思います」

 

――以前、小川直也選手を指導していた際に、藤田選手も練習パートナーとして行動をともにしていたと思うが、直接指導したことはある?

 

初代タイガー「そういうのはあまりなかったですね。仲のいい友達でした。猪木イズムというのはわかっていたので、それは教える必要はなかった感じです」

 

――カシン選手の印象は?

 

初代タイガー「カシン選手はストロングスタイルの上ではオールラウンドの選手なんで。彼もアマチュアレスリングの基本がありまして、そこで猪木イズムを継承している人間ですから、うちの理想にピッタリかなと思います。それと、カシン選手がスーパー・タイガーの、あるいは船木選手の打撃技にどう対処していくか、どうこなしていくかも見物ですし、それをぶち破っていく2人の姿も見てみたいと思います」

 

――スーパー・タイガー選手が保持するレジェンド王座の防衛戦がしばらく行われていないが、藤田選手やカシン選手が次の挑戦者になる可能性もある?

 

初代タイガー「やらせてみたいですね。ぜひやらせてみたいです」

 

――藤田&カシン組のどういう部分からストロングスタイルを感じる?

 

初代タイガー「やはり基本技ですね。基本技を徹底してやってくるというのは一番大切なことだと思いますんで。それプラス、プロレスというものをやらなくちゃいけないところ。それがどういう風に進化しているかというのが楽しみですね。基本だけじゃダメだと思います、プロレスは」

 

――最近の藤田選手の試合は見ている?

 

初代タイガー「いや、見てないです」

 

――試合を見たのはかなり前にさかのぼる感じ?

 

初代タイガー「そうですね」

 

――その頃はどんな印象?

 

初代タイガー「やはりさっきもいったようなタックルから動きで。反対に言えば、タックルしかないみたいな選手でしたけど、それを打破して今があると思いますので、それを見るのが楽しみです。あとパワーも問題なくありますからね」

 

――この2人だとリング外などいろんな部分で面倒なことをやってくる可能性があると思うが?

 

初代タイガー「リング外の面倒なことっていうのは平井さんが慣れているので。うちは対処できると思います。また平井が歌うかもしれませんので、よろしくお願いします」

 

――平井代表は慣れている?

 

平井「今回の試合はストロングスタイルということで、藤田選手と組みますケンドー・カシン選手は今回戦うことのみでこちらに向かっていらっしゃると思います」

 

――猪木さんのストロングスタイルの中には反則気味の嫌らしい部分が含まれていた。藤田選手はそういう部分での暴走ファイトを見せてくれるのを期待しているが?

 

初代タイガー「いやいや、いいこと言いますね。ガチガチの試合をやるのがストロングスタイルと思われていますけど、そうではないんですよ。男と男が戦って、それでなんの展開ができるかと。そのハラハラドキドキがストロングスタイルだと思うんですよね。そのほうが観客にとっても面白いんですよね。そこに期待したいです。単なるガチガチの試合をやっても、誰も振り向きもしないと思いますけど、そのリミッターを越えるところがやっぱり楽しみです。そこで脱皮できるかどうかですよね」

 

 

<初代タイガーマスク 本日デビュー記念日【1981年4月23日蔵前国技館】について>

■質疑応答

――今日、デビューから38年経つが、改めて当時の思いを振り返ると?

 

初代タイガー「まず新間さんからイギリスに電話がかかってきて。『映画を撮るから帰ってこい』と言われて。『タイガーマスクの映画だ』と言われて、『ちょっとタイガーマスクの映画では帰れません』みたいな話をしていて。新間さんから毎日のように電話がかかってきたんですね。ちょうどウェンブリーアリーナでのマーク・ロコ選手とのタイトルマッチが重なっていたものですから帰れなかったんですけど、最後は『1試合だけやることになった。猪木の顔を潰すことになるから絶対帰ってこい』と。その言葉に弱いんで。新間さんは殺し文句を知っているんですね。それで、帰ることになりまして。1試合だけだと思って、ホテルで渡されたのが例のマスクなんですけど、シーツにマジックで書いたマスクなんですが、新間さんは僕に毎日電話して呼んでいる都合上、『素晴らしいマスクじゃないか』って言うんですね。僕はわからなかったから、『素晴らしいかな、これ』と思ってたんですけど、被ってみたら視野が全然ないマスクで。試合当日、マントが届いたんですけど、新間さんと物置小屋に閉じ込められてて。そこでまた新間さんがマントを開いて、『素晴らしいじゃないか、このマント』って。ちょうどこの紙しかないようなマントなんですけど。で、試合場に入る時に、お客さんから野次が飛んでいるのが凄くよく聞こえるんですけど、新間さんがリングサイドにいらっしゃってて、『お前、リングに上がったら、そのマントをすぐ取れ』って怒られちゃって。早くイギリスに帰りたいなあっていう試合だったですね。試合が始まったら、ダイナマイト(・キッド)があまりにも凄いんでビックリして。お客さんの反応はイギリスに比べたらなかったんで、『これはしょっぱい試合なのかな?』と思ったんですね。ところが、ダイナマイトの反応が物凄いんで、こっちも必死です。それでああいういい試合になったんですね。初めてのダイナマイトとの試合だったんですけど。そういうマイナス面とプラス面はわからないような試合だったんですね。それを38年間経った今でもみんな覚えててくれてて、未だに言ってくれる。新間さんの業績というのは凄いんじゃないかなと思いますね」

 

――タイガーマスクという名前について初めて聞いたのはイギリスだった?

 

初代タイガー「その時です」

 

――あくまでも映画の撮影のためと?

 

初代タイガー「最初は映画って言われたんですけど。テレビでしたっけ?」

 

――それで試合をするとは思ってなかった?

 

初代タイガー「試合の2週間ぐらい前まで思ってなかったですね。最後のほうで1試合やることになったからっていうふうに。で、ウェンブリーアリーナのほうの試合をキャンセルさせてもらって、プロモーターを説得して帰ってきたんですね」

 

――タイガーマスクとしての試合なのか。それとも佐山サトルなのか、サミー・リーなのか。どういう気持ちで試合に臨んだ?

 

初代タイガー「タイガーマスクは意識できなかったですね。サミー・リーがラウンド制ではなくて、必死に日本流の試合をやっていたみたいな感じです。あまりにもダイナマイトの圧力が凄いんで、それにタジタジだったというイメージがありますけどね。こっちが余裕を持っているという感じで印象に残っているかもしれませんけど、僕は必死でした。余裕を見せるということもプロレスの技術だと思うんで」

 

――自分がタイガーマスクだと意識したのはいつ頃?

 

初代タイガー「意識したのは3、4試合経った頃からですかね。あまりにもお客さんのフィーバーが凄いんで、『これはイギリスに帰れないんじゃないかな?』と思いました。僕は新日本プロレスに入った時も新間さんにお世話になっているんですね。新間さんに連絡して、新間さんが入れてくれたようなものなんですけど。で、今度はタイガーマスクも新間さんなんですよね。運命を感じます」

 

――1試合目が終わった時点では「これでイギリスに帰ろう」という気持ちだった?

 

初代タイガー「観客の反応がイギリスと比べるとなかったんですね。みんなビックリしたとあとで言われたんですけども、日本は大人しいんですね。イギリスはバックキックをしただけで総立ちになるような状態だったんですけど、それがなかったんで、『なんだ、普通の試合をやったんだな』と思っていて。それにしてもダイナマイトの圧力が凄すぎるなとは思ったんですけど。で、早くイギリスに帰ろうと思って、控え室に入ったら、記者の方が凄かったんです。ウワーッと来られたんで、『あれ? いい試合だったのかな?』と自分でそう思い始めたんですね」

 

――イギリスに帰れないと聞いた時はどんな気持ちだった?

 

初代タイガー「戻れないかどうかはまだわからなかったです、その時は。『もうちょっといろ』みたいな話をしてたとは思うんですけど。あの頃、新日本プロレスはいろんなところで注目されてました。桁が違うってことですよね。あの当時、入門したくて、プロレスラーになりたくて、新間さんに手紙を送ったりとか、毎日電話したりとか、いろいろしてたけど、それが魅星ちゃんと重なるんです。魅星ちゃんも一生懸命頑張って、入門して、デビューまでこぎつけて。これは凄いと思います。だから、将来楽しみです。その気持ちを忘れないでね。38年も経ってこれだけ反応があって。この間もサイン会を開催したんですけど、ファンの人が『やっと会えた』って泣いてくれたりしてくれて。凄い責任を感じますね。本当にありがたい人生です」

 

――海外から届いたファンレターにもデビュー戦の話が書いてあったが

 

初代タイガー「ありがたいですね。今はYouTubeとかが普及しているので、未だに若い人が…。この間、DVDを見てファンになったという子がいましたね。ありがたいです。よくタイガーマスクとは佐山さんにとってなんですかって聞かれるんですけど、新日本プロレスの結晶だと思っているんですね。先ほど猪木さんのストロングスタイルと言われましたけど、それで育ってきたんで。若手時代の一番大切な時期に新日本プロレスで育ったというのは非常に大きな僕の肥やしになっていると思いますので。それを誇りたいと思います」

 

――デビュー戦の時の「佐山」という野次は聞こえた?

 

初代タイガー「聞こえました。なんていうんですかね、みんなわかってても応援してくれるというのはありがたいですね。当時、僕はタイガーマスクのイメージがまったくわからなくて、サミー・リーをやるしかなかったんですけど、新間さんの新間ワールドの中にはイメージが何かあったんでしょうね。あれを新日本でやるというのは考えられないことだと思いました」

 

――梶原一騎先生はどんな人だった?

 

初代タイガー「梶原一騎先生は優しかったイメージしかないです。凄い優しかったです。僕だけお小遣いくれますしね。『タイガーよく来たな』って目を細めて言ってくれるんで、優しかったですね。いい思い出です。ファンの夢は潰せないですね。プロレスファンは暖かいです。熱いですしね。プロレスって夢がありましたよね。これからプロレス学校というのを作ろうと思っています。高校、大学卒業の資格も取れる学校を近々作っていきますので。その時は発表が楽しみでしょうがないです。プロレスに恩返ししたいと思います」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加

関連記事