【くいしんぼう仮面インタビュー➁】‟欠場という概念はない”と語る4.29デビュー20周年記念大会の見所について

4.29(月祝)東京・新宿FACEにて「くいしんぼう仮面デビュー20周年記念試合」(18:00開始)を行う、くいしんぼう仮面選手インタビューの第2弾。

各試合の見所や、出場選手の思い出などを語って頂きました。

【くいしんぼう仮面インタビュー➀】自身の20周年を振り返り、人生が変わったと語るくいしんぼう仮面誕生、そして継続できた理由を告白!も合わせてご覧ください。

――4.29の大会はご本人は出れないですが、くいしんぼう仮面選手を慕って仲間が集まったと思いますが、自身の試合はまだどうなるか分からないということでしょうか

くいしんぼう「メインのくいしんぼう仮面の試合は、確かに3.23(土)「覆面レスラー世界一決定トーナメント(笑)」で左足関節外果骨折という重傷を負ってしまい欠場中となってますけども、くいしんぼう仮面というのは欠場という概念はないんですここまで極めると(笑)釈迦とか仏ぐらいのアレなんで、それぐらいの貫目がたぶんあると思うんですよね。なので欠場という概念がまずないです。だから普通に出ます、くいしんぼう仮面の魂、概念が出ます!でもこれふざけてますけどね、普通のレスラーやったらまず延期になりますよ大会自体が(笑)」

――でもくいしんぼう仮面選手だからころ成立するんですね

くいしんぼう「そうですね、普通にチケットの依頼とか入るんですよね。僕は欠場してるんですよ、発表もしてるんですけど29日のこの席を何枚と毎日ちょこちょこと注文が入るんですよ。そこであえて欠場してますけどねととは言わないですけど」

――欠場ではなく出ますしね(笑)

くしいんぼう「出るんです!欠場という概念がまずないです」

――そこで出場する皆さんについて聞かせて下さい。まずはメインに出場のデルフィンさんですが、大阪プロレスからのお付き合いかと思いますが思い出などは

くいしんぼう「そうですね、元々デルフィンさんは高校生の時にファンだったんですよ。それこそ第1回スーパーJカップでスペル・デルフィン優勝するんちゃうかと強く思っていたぐらいで、スーパーJカップある時にこの業界に入ったんですよ。デルフィンさんが凄い好きで、1回みちのくプロレスにも履歴書を送ったこともあるし、未だに返信はないんですけど(笑)25年経った未だに返信ないんです。当時、ワキタプロダクションみたいなことやってたじゃないですか、あそこにも履歴書を送ったんですけど、ここも未だに返信がないんですけど(笑)それぐらい好きで、マスクも通販でレプリカですけど買うぐらいで、それを被って高校の体育祭に出たりとか凄いファンだったんですよ。でもプロレス業界に入ったら同じとこじゃなかったんでちょっと熱も冷めるじゃないですか、それで気が付いたらデルフィンさんの団体に入れったていう」

――巡り巡ってのご縁ですね

くいしんぼう「そうなんですよ。それで会って一緒にお仕事させて頂いたんですけど、さすがにファン目線じゃダメじゃないですか、当時はまだファイティングポーズをとってたんで(笑)だからミーハーな部分が出ないように隠してたんですけど、どうしても我慢できなくなってデルフィンさんに『昔、凄いファンで通販でマスク買って…』とかを話したら、『なに社長に媚びを売ってからに』なんてことを言われたんですけど、その翌日にコレみたいな感じで試合用のマスクをくれたんです」

――それは凄い太っ腹ですね

くいしんぼう「凄いですよね、これまた後日談で、KUSHIDA選手(現NXT)が一時期、大阪プロレスに上がっていた時に、今日デルフィンさんとの試合だみたいなことを言っていて、『実は僕、デルフィンさんのファンだったんです』と言っていたんで、デルフィンさんにそれを伝えたんですよ。そしたら翌日にKUSHIDA選手が『ありがとうございました、マスクを頂きました』っていうんで、え~何枚あげんねんって思いましたね。それぐらい器の大きいい方で」

――確かにデルフィン選手はスーパーJカップで輝いていましたよね

くいしんぼう「やっぱりみちのくプロレス勢って凄いプライド高いんですよ。僕なんか23歳で、その前に5年ぐらい素顔で活動していて(大阪プロレスに)合流したじゃないですか、完全に下に見てるんですよね(笑)まあまあレベルが低かったんで仕方ないんですけど。壁みたいなものがあって会話もないし元みちのくプロレス勢は、そういうプライドからくるもんをひしひしと感じるんですよ。でもその中で一番壁がなかったのがデルフィンさんなんです。デるフィンさんは全くなくて、近所のあんちゃんみたいな感じでフレンドリーな感じでしたね。一番話しがしやすかったです」

――やっぱり東郷さんは怖かったですか

くいしんぼう「もうそれは恐れ多いですね。なんかさすがに僕もよそから来た人間なんで威圧とかされはしなかったですがやっぱり壁がありました」

――それでも厳しいながらも、プロとしての教えを受け継いだ感じですか

くいしんぼう「まあ、でも直接よく指導してくれたのは薬師寺さんとかですね。デルフィンさんはそんなにでしたけど一回注意されたのは、僕もまだファイティングポーズをとっていた時で、面白いマスクを被ってるくせに(笑)ちょっと熱い試合とかをしていた時に、『そういう試合じゃないんだ』と求めてるものが違うぞみたいな、それぐらいですね。そんなにこと細かく指導はなかったですね」

――でも20周年のお祝いに駆けつけてくれるていう

くいしんぼう「もうホントね、元々ファンだったデルフィンさんが、しかも僕の記念すべき20周年にっていうこれだけで幸せやなって。ただまさかの欠場って(笑)」

――まさかまさかですね(笑)

くいしんぼう「まさか、ええとこやないかみたいなね(笑)」

――ここは感動の何かが見れるはずだったのに

くしいんぼう「めちゃめちゃあったんです(笑)1回デルフィンさんも沖縄行ったり、僕も残留したりで離れたりを繰り返す中で、また20周年の記念すべき大会に駆けつけてくれて試合してくれて、パートナー組んでくれてっていう1番いいシーンですよ。でも出れないんですよ(笑)神様はオレにどこまで仕打ちをするんだっていうね。まあでも欠場という概念がないんで。くしいんぼう仮面とスペル・デルフィンがタッグを組んでいるのをセコンド付ながら見てるっていう(笑)」

――くいしんぼう仮面選手の魂は色んな人に分布されていってるということですね(笑)

くいしんぼう「そうです。でもこれが獣神サンダー・ライガーさんの20周年興行とかだったら中止になってますよこれ(笑)本人欠場ってありえへんやろみたいな」

――それでも普段通りに大会が開催されるっていうのはくいしんぼう仮面っていう選手の凄さですね

くしいんぼう「まあ凄いというのか、ある意味、いい意味も悪い意味も含めて凄いですね。こんなレスラー現れないんじゃないですかね」

――現れないと思いますね

くいしんぼう「こんないい加減なレスラー現れないですよ(笑)まあまあ、ある意味これを成立させるっていうのはくいしんぼう仮面やなくては無理だなって、概念っていうてますからね(笑)」

――そんな試合の対戦相手に丸山選手がでていますが、どんなイメージですか

くいしんぼう「まあ、彼も長いですからね。彼は大阪プロレスの2年目か3年目の時に練習生で入ってきて、僕より全然後輩なんですけど。そっから十何年、まあ同じ釜の飯をくった仲間というか一緒に活動してきて、今は全日本(プロレス)にいって絡むのも少ないですけどね。まあ、丸山敦もそうですし、ミラクルマンもそうですし、菅沼さんもそうですし、やっぱりこうこのメンバーっていうのは、いい時も、悪い時も見ているである意味で戦友ですよね」

――そんな方々がリングにあがってくれるんは単純に嬉しいですよね

くいしんぼう「それはもう嬉しいですね。同窓会かなって感じです(笑)」

――この方達とはリング上で会話を凄いしてるなって感じを受けますね

くいしんぼう「もうツーと言えばカーみたいな感じですよね」

――ここまで上手くやるんだみたな感じで凄いですよね

くいしんぼう「もうなんも頭使わなくていいですね。ある意味で一番楽な感じですよね、彼らと絡むっていうのは」

――なるほど、それではセミファイナルのツバサ&ビリーケン・キッド vs SUGI&政宗 vs タコヤキーダー&アルティメット・スパイダーJr.については

くいしんぼう「これはですね、ホントに我ながら凄い良いカードを並べたなと思いますね。まあツバサ、ビリーケン・キッドっていうこの二人も大阪でずっとやってきたっていう。くいしんぼう仮面のデビュー戦ってツバサさんと組んだタッグマッチだったんですよね。そういった思い入れのある感じです」

――これは凄い動きの試合が見れそうですね

くしいんぼう「そうですね、くしんぼう仮面興行らしからぬちょっと毛色の違う。あっ、今日プロレス見に来たんや(笑)みたいなやっと我に返るようなそうな試合ですね。今日プロレスの興行やったんやみたいな(笑)」

――でもそういう試合のクオリティも含めて、くしいんぼう仮面プロデュースを楽しんでもらうみたいな感じですね

くいしんぼう「そうですね」

――第3試合マグニチュード岸和田&MIKAMI vs TORU&大谷譲二の岸和田さんなんかもいいですね

くいしんぼう「岸和田さんは、プロレスラーのトレーニングを始めて頂いた師匠みたいな存在なんでね」

――その時は厳しかったんですか

くいしんぼう「厳しい…僕の中では厳しいと思っていたんですけど、岸和田さんの中では当たり前やろ、むしろ甘いやろみたいな」

――結構その時はへばりましたか

くいしんぼう「まあ、今のレスラーがどれだけ練習しているか分からないですけど、僕の勝手なイメージですけど、効率的に筋肉が付くトレーニングをしてると思うんです。でもその当時は20年何年前なので、より不効率なトレーニングやと思うんですよね僕は(笑)ヒンズースクワットを500回毎日のようにやるじゃないですかフルレンジで(笑)そして350回ぐらいやったところで2階にある道場の事務所の電話が鳴って階段上がって出て、また戻ってきてというのをはさみつつ、終わったら今度はスピードスクワットをすぐに100回、次にジャンピングスクワット50回やるんですよ、50・40・30・20・10・20・30・40・50回って、何回やんねんていう、ヒザがボロボロになるがなって(笑)それを毎日やるんです」

――それはもう根性論で

くいしんぼう「それが岸和田さんも一緒にやるんです。オレの時はもっと練習したみたいなことを言うんで、ウソやって(笑)死ぬ死ぬ、これやばいってそんな感じですよ。それがスクワットだけですからね。その後に腹筋や拝金や腕立て伏せとか…」

――終わった後はみんなダメになってるんじゃないですか

くいしんぼう「でも慣れですね。まあ他にブリッジとかですけど、一番やってしんどいのは受け身の練習ですね。永遠とやるんであれが内臓にきますよね」

――でもプロレスラーにとって受け身が非常に重要ですもんね

くしいんぼう「そうですね」

――やっぱり大変なおもいをされたんですね

くいしんぼう「まあでもなんですかね、そういう基礎的なトレーニングを岸和田さんに教えてもらったんです」

――そして関東ではなかなかみる事のできないレイパロマ選手が出ますが

くいしんぼう「そうですね…あの…狂ってますね(笑)やっぱりその~狂った人が最近プロレス界にいないんで、彼のような狂ったレスラーを関東のお客さんに見て欲しいなと」

――やっぱり関東でなかなか見れないレスラーを出すっていいですよね

くいしんぼう「そうですね、そこら辺を僕も意識していて、差別化を図ろうかと。洋物のアーティスト来たぞみたいな(笑)」

――こうやってカードを見ていくと大阪プロレスの残り香を感じることができるみたいな

くしいんぼう「20周年という記念すべく大会なんで、ホントにレアな感じというか。僕のもちろん20周年もそうですし、くいしんぼう仮面の現在、過去、未来みたいな大会です。メインのカードは過去の僕の20年のアレなんですけど、後のメンバーを見ると阿部史典くんであったり、現在マットプロレスで絡みのある田馬場貴裕選手とか、もちろん竹田光珠選手だったりとかは2年前にこっち(関東)に来てから知り合ったレスラー達なんで」

――じゃあそういう意味の詰まったプロデュース興行を怪我はしているけれども出場するという形ですよね(笑)

くいしんぼう「まあ、怪我しようが、この世からいなくなろうが概念が残りますのでそれは関係ないですね(笑)」

――改めてになりますが、これができるとうのがくいしんぼう仮面選手の偉大さですね

くいしんぼう「それが実現できるのはくいしんぼう仮面とジャイアント馬場さんぐらいです(笑)ジャイアント馬場さんも亡くなった後にやりましたからね東京ドームで」

――やはり凄いですね。では最後にメッセージをお願いします

くいしんぼう「この20周年興行というのは、僕の20年のいわば集大成という大会になります。でもプロレスラーってその先がみたいじゃないですか。20周年良かったちゃんちゃんで終わるっていうのは僕はプロレスラーらしからぬっていうか、元々僕自身が強烈なプロレスファンなんでね、次がみたいじゃないですかやっぱり。じゃあ次はどういうことをするんだと。もちろん次のことを大会当日に発表したいなと思っています」

――これはやはり凄いことになるんですかね

くいしんぼう「そうですね、僕の死後に大事になるかもしれないですね(笑)没後に(笑)」

「くいしんぼう仮面デビュー20周年記念試合」
日時:4月29日(月/祝)開場17:30 開始18:00
会場:新宿FACE

◆メインイベント くいしんぼう仮面デビュー20周年記念試合 60分1本勝負
くいしんぼう仮面&スペル・デルフィン&ペロ vs 丸山敦(全日本プロレス)&ミラクルマン&菅沼修
※「左足関節外果骨折」で欠場中のくいしんぼう仮面がどのような形で試合に参加するのか?

◆第4試合 3WAYタッグマッチ 30分1本勝負
ツバサ&ビリーケン・キッド vs SUGI&政宗 vs タコヤキーダー&アルティメット・スパイダーJr.

◆第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
マグニチュード岸和田&MIKAMI vs TORU&大谷譲二

◆第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
レイパロマ vs 竹田光珠

◆第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
阿部史典 vs 田馬場貴裕

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