【今日子のプロレス今日この頃㉝】ないしょの話㉑「鈴木鼓太郎」
こんにちわ!今日子です(^^)
紫外線の季節ですね。私は日焼けが苦手。赤くなってヒリヒリします。おまけにアザが出来やすく、夏は薄着なので手足がアザだらけ。夏風邪を引いて病院に行ったら、お医者さんにDVを疑われ、あれこれ聞かれた事も何度かあります。
渕正信さんや矢野通さんは色白ですが、お2人に美白の秘訣を伺ったところ「何もしてない」そうですが、羨ましいですね。モスマンさんの「太陽ケア」というリングネームを見る度に、美白化粧品みたいだなと思ってしまいます。
今日は、鈴木鼓太郎さんです。
鼓太郎さんもお肌がきれいですね。でも今、眉間に傷があるので痛々しいですが、まるで「天下御免の向こう傷」の旗本退屈男のよう。昔の武士は、背中の傷はダメですが、正面からの傷は男らしさ、勇ましさの象徴と捉えていたようです。
ある年の全日お正月興行で、佐藤恵一さんと共に、酔客にずいぶんヤジられていた事があります。「出戻り野郎!」とか「お前なんかいらない!」とか。お屠蘇で酔ったのか、男性グループのそれはひどいヤジでした。
ヤジの連鎖で、他のお客さんもヤジる状態。ブーイングならともかく、明確な言葉のヤジ。そんな中、試合するなんて本当に気の毒でした。
その後、売店に立った鼓太郎さんに、少し離れたところから「売店なんか、立ってんじゃねーよ!」などという言葉が。まだ言うか。リングを下りてまでヤジられるなんて・・・(ToT)
あんまり気の毒で、思わず駆け寄って「ずいぶんヤジられていたけど、大丈夫ですか? 今、出たり入ったりは当たり前だし、社長も取締役も出戻りじゃないですか。生え抜きは渕さんと諏訪魔さんと若手だけでしょ。気にしないで頑張って下さい!」と、声をかけてしまいました。
それまで何度かお会いした事はありましたが、そんな事を言うなんて自分でも驚きましたし、一緒にいた友人もビックリしていました。でもそれ程ひどいヤジだったのです。
鼓太郎さんは「ああ、いや、別に。大丈夫ですよ!」と、気丈におっしゃいましたが、その薄い笑顔は淋しそうでした。
別の機会に「意地が悪いとか、若手をいじめたとか、よくそういう事を言われるんですが、それは自分じゃないです」と、具体的にお話して下さった事もあります。
他の選手の事なので詳しくは書きませんが、話を聞くと「ああ、そうだろうな」と納得する事も多く「風評被害?」と思いました。
私が、壁の金具に髪をひっかけてしまった時、丁寧にからまりを取って下さいました。髪の毛数本が引っかかったのですが、すごく痛かったんです。痛点が小さい方が痛かったりするんですよね。
自分でうまく取れなくて、痛いままモタモタしていたのですが、鼓太郎さんが取ってくれました。他にも人がいたし、私が助けを求めた訳でもないので、知らん顔しても良い状況にあるにも関わらず、取ってくれました。
身内でもない女の髪の毛を触るなんて「嫌だったのではないか」と思うのですが、それでも手を差し伸べてくれたのです。
いじめをする、意地の悪い人がする行動ではないと思いました。
「僕170・5センチなんですよ」と鼓太郎さんは言います。「170ではなく 『・5(テンゴ)』がポイント」と笑いますが、リング上ではもっと大きく見えますね。「175センチ位あるか」と思っていました。
お顔が小さくてバランスが良いからか、スタイリッシュだからか。リング上で大きく見えるというのは、良い事だと思います。
「実寸で言った方が、それでもプロレスできるんだ、とレスラーを目指す人の希望になるかなと思って」と、はにかんでお話されていました。
コアなファンも多く、何と自分の子どもに「鼓太郎」と、字まで同じに名付けた人もいます。
身体能力も高く、常にコンディションも良く、シングルプレーヤーとしても、タッグでもパートナーとの連携も素晴らしいですね。
鼓太郎さんは、どこのリングにも対応できる、オールラウンドプレーヤーだと思います。
入場時も格好良く、振り返る仕草も「見返り美人」みたいでナイスです。
「三沢さんと出会えた事は、本当に運が良かったと思う。宝くじに当たったようなもの。一生の財産」とキッパリ言う鼓太郎さん。服装にも、三沢カラーの緑を取り入れたりしています。
没後10年経っても、そんな事を言ってくれる後輩がいるなんて三沢さんも幸せですね。
三沢さんにつけてもらったというリングネームは大のお気に入りで「本名も鼓太郎にしようか」と、真剣に思った事もあったそうですが「親に反対されました」と照れ笑い。
これからも、いろいろなリングで素敵なファイトを見せて下さい☆