【編集長インタビュー】DDTのHARASHIMAが「竹下に勝つ」と明言。11・3両国決戦に向け熱い思いを爆発させた

DDT 「Ultimate Party 2019~DDTグループ大集合!~」(11月3日、東京・両国国技館=試合開始午後3時)メインイベントでKO-D無差別級王者・竹下幸之介とダブルタイトル戦を争うDDT EXTERME王者・HARASHIMAが決戦にかける思いを激白した。

――いよいよ11・3両国決戦が迫ってきました。ノア、DDT、大日本プロレスと両国国技館で、3連戦です

HARASHIMA 大日本さんとは通し券もありますし、3戦すべて観戦していただけるファンもいらっしゃるんじゃないかな。最近は海外からプロレスを目的にして、日本に来られる人たちも増えています。色んなプロレス、様々なスタイルを見てほしいですね。

――DDTは80人を超える選手が出場する、まさにビッグマッチです

HARASHIMA DDTグループの全ブランドが集結するビッグイベント。全試合を楽しんでもらいたいですね。中でもボクと竹下の一戦で皆さん、熱くなってください。

――DDTの両国大会は毎回、長丁場になりますね

HARASHIMA リング上はもちろんですが、売店も各選手独自の商品もありますし、チェックするだけで面白いですよ。とにかく、最後まで見ていかないと、もったいない。実はボク、両国決戦には悔しい思い出がある。飯伏(幸太=当時DDT所属)とオカダ(・カズチカ)選手の試合(2013年8月18日)が終わったら、ボクと入江(茂弘)の闘いを前にして、帰ってしまうお客さんがいた。ファンの皆さんを責められない。自分の力不足を思い知らされて、残念でした。

――HARASHIMAさんは負けず嫌い。さぞや、悔しかったでしょうね

HARASHIMA 気合を入れなおしました。常に完璧な状態でリングにあがり、100%のファイトを披露する。プロレスラーとして、当たり前のことですが、強く心に刻み込みました。

――今回の両国大会にはケニー・オメガ選手が、DDTのリングに戻ってきます

HARASHIMA ケニーがDDTに参戦してくれるのは嬉しい限り。彼がDDT時代に、シングルで一番、激しいファイトをしていたのはボク。彼の危険な荒業を初めてくらうことも多かった。ボクにとっても思い入れの強い選手です。今回は、新日本プロレスにいたケニーを見ていたファンが、DDTの会場に初めていらっしゃるかもしれない。ぜひ、DDTの選手を見てもらいたい。最後までご覧になってください。

――KO―D無差別級王者・竹下選手と、EXTREME王者・HARASHIMA選手とのダブルタイトル戦です

HARASHIMA ダブルタイトル戦とはいえ、赤コーナーは竹下でしょう。ボクはあくまでKO-D王者・竹下に挑戦するつもりで臨みます。攻める方が、守る立場よりも勢いにのれるし、チャレンジャーとして両国のリングに上がります。

――竹下選手は名実ともにDDTをけん引していますね

HARASHIMA 彼と初めて会ったのは、彼がまだ中学生で入門テストを受けた時。抜群のポテンシャルと恵まれた体格に「選ばれし者」だな、と。しかも、彼は回り道せずに、見事に頂点にまで上り詰めた。ボクは回り道ばかりでした。トレーニングにしても体づくりにしても、もちろん、彼が努力したのだけど、環境にも恵まれている。

――時代が違いましたからね。今は全国各地にトレーニングジムがあるし、栄養面での研究も進み、プロティンなどの補助食品も充実しています

HARASHINA 加えて、竹下はよく勉強している。知識もスゴイ。トレーニング方法から補助食品など、無駄がない。ボクが3年かかったことを、彼は1年もかからずにやり遂げてきたんじゃないかな。あの年で、ここまでわかっているのは素晴らしいし、うらやましい。

――彼は17歳で入門しています。まだ、24歳です

HARASHIMA でも、回り道も絶対にプラスになっている。今のボクがあるのも、時には右往左往したから。経験、人生で背負ってきたモノは竹下に絶対、負けません。勝ちへの執念、心の強さでも彼を上回っている。身長、筋肉量、若さ、パワーなどでは彼にかなわないけど、プロレスはそれだけじゃない。自分のやってきたこと、通ってきたわだちを信じている。

――体格差・・・気になりますか?

HARASHIMA 闘いやすくはない。数か月前、彼と組み合ったとき「デカすぎる」「また、大きくなった」と、正直ビビリました。「ヤバイ」とね。でも、勝負を決する要素はいくつもあるんです。意地であり、感情であり、これまでの人生です。竹下とボクの経験値を比べてみれば、答えは明白です。

――総選挙や会場での声援などでも、HARASHIMA選手が上だと思いますが

HARASHIMA そうですかね。だとしたら、嬉しいです・・・。竹下は頭もいい。自分で考えられる男です。しかもプロレス「オタク」。プロレス愛が凄すぎる。昔から今の世界中のプロレス映像をチェックしています。レジェンドレスラーから最先端のレスラーまで、WWEから小さな団体まで、あらゆるスタイルに目を通している。プロレスの知識もかなわないかも知れないですね。

――確かに、プロレスオタクぶりは評判です

HARASHIMA 竹下は実戦でも、そのプロレス愛で、対戦相手のペース、土俵で闘うことができる。大したものです。ただ、マイクというか言葉の使い方がいま一つ。言い方ひとつなのに、彼は生意気に見えてしまうことがある。一言、多いし、言い方がかわいくない。竹下自身が「ボクがファンでも、ボクを応援しませんよ」と、言っていたことがありました。わかっているんでしょう。彼のことだから、世界を見据えて、自分でハードルを上げているのかも知れない。

――その竹下選手との大一番は、時代の分岐点になるのでは?

HARASHIMA 若い選手がのしあがってくるのは、頼もしいし、喜ばしいこと。DDTだけではなくて、他の団体でも、日本プロレス界で、世代交代の大きな波が押し寄せている。ボクと同世代の選手が一歩、引いている気もします。でも、ボクはまだまだ右肩上がりです。ラストチャンスだなんて、これっぽっちも思っていないし、まだまだできる。意地もあります。実は最近は休肝日を設けるようになったんです。

――ええ? 「お酒、大好き!」のHARASHIMAさんが、ですか?

HARASHIMA ハイ、適度のお酒はいいけど、飲みすぎは良くないですね。実際に休肝日のあとはスタミナが違ってくる。11・3両国決戦には120%に仕上げます。ニューコスチュームも間に合うはずです。DDTではもちろん、ノアさん、大日本さん、両国3連戦を通しても、一番の攻防を披露し勝ちます。是非とも、見届けてください。

酒豪のHARASHIMAが酒を控えて臨む11・3両国決戦。「まだまだ右肩上がり」と、向上心を忘れない「一生、全盛期男」の意地が「令和のミスタープロレス」を目指す竹下の足元をすくってみせるか? 見逃せない。

 

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