【編集長コラム】「岡林裕二 2020年はピッサリイヤーの予感」

「ピッサリ」岡林裕二の勢いが止まらない。

ZERO1「風林火山タッグトーナメント」に続いて、大日本プロレス「最侠タッグリーグ戦を制覇。令和元年を「ピッサリ」と締めくくり、来年の大爆発を予感させている。

「風林火山」を火野裕士との「ダブルゆうじ」タッグで制し「最侠」は入江茂弘との「混ぜるな危険」コンビでの優勝だった。団体の枠を超えたチームで、2団体のタッグ戦を、10日ほどの間で「連続V」は見事の一言。BJWタッグ王座への挑戦も近々、実現しそうだ。

しかも「ダブルゆうじ」のパートナー、火野から「来年元旦、世界ヘビー級王座をかけての一騎打ち」を求められ快諾。ZERO1の2020年1・1後楽園ホール大会でのシングル王座挑戦が決まった。

加えて、ホームリングの大日本プロレスでも「BJW認定ストロングヘビー級王者・橋本大地」に挑戦の名乗りを上げている。

一日2試合を戦い抜いた11・26後楽園ホール大会で腰を痛め、その後の2大会を欠場したが、最侠タッグ戦準決勝で負傷したのに、約二時間後の決勝戦で大暴れしたのだから、その底力を改めて証明したともいえる。

岡林は「この勢いのまま、ピッサリ突っ走ります!」と前向きそのもの。この明るさこそが最大の武器だ。彼の周囲には笑顔があふれている。

会場人気も高い。「岡林さんの試合を見ると、元気が出ます」と、ファンの熱狂的な支持も集めている。

「関本に追いつけ追い越せ」で頑張って来た岡林だが、確実に並んだであろうし、押しも押されぬ大日本の二枚看板となった。

昨年、第一子の女児も生まれ、公私ともに充実している。「もう、かわいくて、かわいくて。子どもが生まれる前は『子どものためにも頑張る』という先輩レスラーのコメントが、ピンと来なかったけど、今はよくわかります。守るものができると強くなりますね」と、破顔一笑。最高の笑みを浮かべる。

「暴れておいで」と言って送り出す夫人の激もあり、岡林の闘志は最高潮だ。

「プロレスラーになって良かったね、とよく言われますが、本当に自分でもそう思います。天職ですね」と、南国の太陽のような笑顔を見せた。

タッグにシングル、大日本プロレスだけでなく、他団体でも大暴れが期待されている岡林。2020年は今年以上の大活躍が間違いなし。「ピッサリイヤー」がやってくる。

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