【編集長コラム】「ZERO1の王者・火野裕士 パワーの秘密」

ZERO1世界ヘビー級王者「マッスル・ボーイ」火野裕士。「和製ディック・ザ・ブルーザー」ともいえる恐るべき肉体とパワーの持ち主で、関本大介や岡林裕二とはまた違ったゴツゴツ感と威圧感を誇る勇姿は頼もしいばかり。

リングを離れると、地元・千葉を始め被災地に救援物資を運ぶなど、ボランティア活動にも勤しんでいる。リング上の豪快なファイトとは、違った面を披露しているが、その素顔は、お洒落ボーイでもある。

かつてファッション雑誌「JUNON」の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でランクインしたこともあるのだから本物。酒席をともにしたときも帽子、時計、靴、鞄まで、白でトータルコーディネートして登場し、思わず唸ってしまうほど格好良かった。

寡黙でちょっと陰のある感じも、Vシネマのスターのようでクールな火野だが、他にもとても涙もろいという意外な一面がある。

火野の誕生日が近いある日の飲み会のこと。お祝いのケーキがこっそり用意されており、宴もたけなわ、ロウソクの立ったケーキが運ばれて来た。

すると、それまでは「ゴッドファーザー」など、強いカクテルを平気な顔で、カパカパ空けていた火野の目がちょっとうるんだようだった。

参加者で「ハッピーバースデー」の大合唱。ロウソクを消す火野。「うわぁ~ヤバい。もうちょっとで、泣きそうだったわ」とポツリ。かろうじて涙をこらえていた様子だ。

実は涙もろい火野。大好きな映画を観ては泣くことが多いという。災害に襲われながらも、生活再建に立ち上がる人々に触れて泣き、映画の世界に飛び込んでは泣く。

涙活しているからこそ、リング上では涼しい顔で、非情とも言えるクールなファイトを爆発させて、相手を圧殺できるのかも知れない。

今年3月、ZERO1に入団。「火祭り」を制し、世界ヘビー級王座を獲得し、岡林裕二との「ダブルゆうじ」で「風林火山」も優勝した。令和元年のZERO1を見事にけん引してみせた。

プロレス界の今年の主役の一人だった火野は、これからも涙活でリフレッシュを繰り返し、パワーを充電しているに違いない。来年2020年もさらなる大暴れが期待できそうだ。

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