【JTO】6周年記念大会でデビューする“プロレスリングロボット”ラブリカ・ヒナーノ「私は愛で動く戦闘兵器。大人の希望になるため、凡人から超人へ」
2025年7月11日、プロフェッショナルレスリングJTOが設立6周年の記念大会を聖地・後楽園ホールで開催する。数々の激闘が予告される中、ひときわ異彩を放つ一人のニューカマーが、そのベールを脱ぐ。
彼女の名は、ラブリカ・ヒナーノ。自らを「プロレスリングロボット」と名乗る、謎多き新人レスラーだ。
その正体は、つい1年ほど前まで、プロレスという世界の存在すら知らなかった元・社会人の女性。なぜ彼女は、人間であることをやめ、鋼の肉体を持つロボットとしてリングに上がることを決意したのか。その奇抜なマスクに隠された物語とは。そして、デビュー戦に懸ける想いとは何か。
「私は皆さんの愛の力で動きます」――。
そう語る彼女の言葉は、単なるギミックや設定を超えた、切実な願いと決意に満ちていた。これは、一人の「凡人」がプロレスと出会い、自らの意志で「超人」へと生まれ変わる、覚醒の物語である。

■運命の2024年4月。プロレスが、私を救ってくれた
――まずは、その個性的な自己紹介からお願いできますでしょうか。
ヒナーノ:はい。プロレスリングロボット、ラブリカ・ヒナーノと申します。よろしくお願いいたします。
――「プロレスリングロボット」、ですか。つまり、今お話しているのは…。
ヒナーノ:はい、ロボットです。
――承知しました。では、その認識でお話を伺います。ロボットであるヒナーノ選手が、なぜプロレスラーという道を選んだのか。そのキッカケを教えてください。
ヒナーノ:はい。今はロボットなのですが、元々は人間でしたので、その頃のお話をさせていただいてもよろしいでしょうか。
――ぜひ、お願いします。
ヒナーノ:私が、生まれて初めてプロレスというものを知ったのが、2024年の4月なんです。
――昨年ですね。本当に、つい最近のことだ。
ヒナーノ:はい。それまでは、プロレスという競技のルールも、どんな選手がいるのかも、何も知らない状態でした。そんな私が、とある団体の両国国技館大会を観戦する機会に恵まれたんです。それが、私の人生が180度変わった瞬間でした。
――その2時間に、何があったのでしょうか。
ヒナーノ:衝撃、としか言いようがありませんでした。リング上で繰り広げられる人間離れした攻防、会場を揺るがす大歓声、選手の汗と涙…。観ている間、自分が抱えていた仕事の悩みや日常の不安、嫌なことが、本当にすべて頭から消え去って、ただ目の前の戦いに没頭することができたんです。こんなに心が解放されて、純粋に「楽しい」と思えた時間は、本当に久しぶりでした。
――プロレスが、ヒナーノさんを日常から救い出してくれた。
ヒナーノ:まさしく、その通りです。そこから夢中になって、2ヶ月間、一人のファンとしてプロレスを楽しんでいました。そんな時、ある団体が新人オーディションを開催することを知ったんです。こんなにも自分が「楽しい」と思えた世界なら、いっそ飛び込んでみよう、と。その一心で書類を送りました。
――すごい行動力ですね。
ヒナーノ:結果は、その書類選考で落ちてしまったんですけど、不思議と悔しさよりも、別の感情が湧き上がってきました。その「不合格」という事実をきっかけに、私の中で本当の火がついたんです。「よし、絶対に、本気でプロレスラーになろう」と。その決意が、私を今、この場所に導いてくれました。
――そして巡り巡ってJTOと出会い、練習生になった。その過程で「改造手術」を受け、ロボットになった、という解釈でよろしいでしょうか。
ヒナーノ:はい。JTOの素晴らしい技術力によって、私は生まれ変わりました。
――リングネームの由来を伺えますか?「ラブリカ・ヒナーノ」。非常にユニークな響きです。
ヒナーノ:はい。「ヒナーノ」は、人間だった頃の名前に由来しています。「ラブリカ」というのは、私が「皆さんの愛の力で動くプロレスリングロボット」だからです。
――愛の力、ですか。
ヒナーノ:はい。「ラブ」と、機械を意味する「メカ」。この二つを合わせて、「ラブメカ」で「ラブリカ」という名前になりました。
――なるほど! 皆さんの声援が、ヒナーノ選手のエネルギー源になるわけですね。
ヒナーノ:その通りです。皆さんの愛、声援をいただければいただくほど、私の動きは速くなり、パワーもアップします。今はまだ、性能が低くて弱いロボットかもしれません。でも、皆さんにたくさん応援してもらえるように、リングでたくさん動いて、戦って、どんどんバージョンアップしていきます。皆さんの愛の力で、もっともっと強くなっていく。そういうレスラーです。
――素晴らしいコンセプトですね。

■ブラウンの衝撃と歯車。唯一無二たれ、という自己証明
――その「改造手術」の結果が、この非常に個性的なマスクと。
ヒナーノ:はい。この見た目になったのには、私なりの決意が込められています。2024年まで、私はごく普通の社会人として生きてきました。自分自身を「凡人」だと認識していました。でも、私の目に映るプロレスラーは、誰もが輝いて見える「超人」だったんです。
――凡人から、超人へ。
ヒナーノ:その決意を形にするために、もう過去の自分とは決別しよう、と。見た目も、中身も、すべてを変えてリングに上がる。その結果が、このマスクです。
――なるほど。特にこの歯車のモチーフは、ロボットというキャラクターを象徴していますね。どこか、往年のビッグバン・ベイダー選手を彷彿とさせるような、威圧感と風格があります。
ヒナーノ:ありがとうございます。
――コスチュームも、かなりこだわっているそうですね。
ヒナーノ:はい。マスクに合わせて、ブラウンを基調としたデザインを考えています。JTOの女子選手を見渡しても、様々なカラーの選手はいますが、ブラウンをメインカラーにしている選手はまだいないと思います。プロレス界全体を見ても、女子選手でブラウンのコスチュームというのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
――確かに、あまり見かけないカラーリングです。
ヒナーノ:だからこそ、そこに私の存在価値があると思っています。見た目から「唯一無二」の存在として、まずはお客様に覚えていただきたい。そして、その見た目も含めて、私のプロレスを楽しんでいただけたら嬉しいです。
――デビュー戦当日、その全貌が明らかになるのが楽しみです。
ヒナーノ:ぜひ、楽しみにしていてください。














