【ガンプロ】渡瀬瑞基がカリスマ葛西純へ“約束”の挑戦!10周年で初デスマッチに覚悟「蛍光灯があっても俺が勝つ」
10年前、キャリア1年の若武者が、プロレス界のカリスマと交わした一つの“約束”。それは、いつしか彼のレスラー人生を貫く、決して消えない道標となった。
ガンバレ☆プロレスの魂、渡瀬瑞基。そのファイトスタイルは、あまりにも愚直で、全身全霊。相手の技をその身で受け止め、己の痛みを魂の熱量へと変え、観る者の心を激しく揺さぶる。
来る8月26日、聖地・後楽園ホール。デビュー10周年という大きな節目に、渡瀬が自らの意志で選んだ戦場は、あまりにも過酷な「蛍光灯デスマッチ」。そして、その対角線に立つのは、あの日の約束の相手、“デスマッチのカリスマ”葛西純。
なぜ渡瀬は、痛みの向こう側へ行こうとするのか。その胸の内にある、約束の重み、ボロボロの身体で戦い続けた10年間の軌跡、そしてプロレスへの純粋な眼差し。その全てを、渡瀬は静かに、しかし熱く語り始めた。
渡瀬瑞基デビュー10周年記念大会『サマーフィルムにのって2025』
日時:2025年8月26日(火) 開場17:45 / 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
【決定対戦カード】
▼渡瀬瑞基デビュー10周年記念試合<蛍光灯デスマッチ>
渡瀬瑞基
vs
葛西純(プロレスリングFREEDOMS)

■10年越しの約束。「デスマッチがやりたい、とは少し違う」
――デビュー10周年記念大会、後楽園ホールでの開催、おめでとうございます。まずは、この記念すべき大会を前にした、現在の心境をお聞かせください。
渡瀬:ありがとうございます。えー、まずは、ガンプロという団体が、自分のために、この大きな神輿を担いでくれるっていうのが、すごくありがたいですね。自分がガンプロに入ってからの年数は、他の選手よりはまだ少ないですけど、それでも、こうやって記念大会を開いてくれる。それは、自分が今までガンプロのために体を張ってきた結果なのかなと、ありがたく受け止めています。だからこそ、この大会で、さらに大きな恩返しができるように、やっていきたいですね。
――そして、その記念試合の相手は葛西純選手。しかも、ご自身にとって初となる「蛍光灯デスマッチ」という形式です。以前からデスマッチへの挑戦を公言されていましたが、ついに念願が叶いましたね。
渡瀬:うーん……まあ、その、「デスマッチがやりたい」っていうのとは、またちょっと違うというか。
――と、言いますと?
渡瀬:「なぜ、デスマッチなのか」っていうのが、自分の中にはっきりとあるんです。自分は、人との“約束”とかを、すごく大事にしちゃうタイプの人間でして。デビューして1年くらいの頃、一度だけ葛西さんとシングルマッチが組まれたことがあったんです。その時、まだキャリア1年のペーペーでしたけど、「次に葛西純と戦えるのがいつになるか分からない。せっかくなら、デスマッチで挑戦したい」と、会社に直訴したんです。でも、当然「ダメだ」と。「キャリア1年の選手に、そんなことはさせられない」って。それでも、どうしてもと食い下がったんですけど、結局認められなくて、直前にハードコアマッチに変わったんです。
――キャリア1年でのハードコアマッチも、相当な覚悟が必要だったと思いますが。
渡瀬:初めてのハードコアで、もう、ボッコボコにされました。でも、その試合の後、葛西さんが、自分に約束をしてくれたんです。「お前はまだ若い。もっと強くなれ。それでもまだ俺に挑戦する勇気があるなら、お前のデスマッチデビュー戦は、この俺が務めてやる」って。
その約束を、ずっと、いつか果たそう、いつか果たそうと思って、ここまで来ました。だから、今回の10周年の後楽園で、自分にできる一番お客さんの興味を引けて、自分が一番燃えて、そして、ガンプロが一個次のステージに行くためのカードは何だろうって考えた時、もう、すぐに「あの時の約束だ」「相手は葛西純しかいない」って、そう思いましたね。

■葛西純という名の“点”。そして、蛍光灯を選んだ理由
――では、ご自身の中で、初めてデスマッチに挑む際は、葛西選手と、と心に決めていたのですね。
渡瀬:もう、他に選択肢はなかったです。もちろん、これまでも会社に「挑戦したい」と言ったことはありますし、チャンスがなくはなかった。でも、「相手が、葛西純じゃない」っていう、ただそれだけの理由で、その話は流れてきました。そのくらい、自分の中でのこだわりというか、「あの約束を守りたい」っていう気持ちが、ずっと強かったんです。
――渡瀬選手にとって、葛西純選手は、それほどまでに特別な存在である、と。
渡瀬:そうですね。さっきも言いましたけど、自分は一度交わした言葉とか、約束に、すごくこだわっちゃうんです。プロレスラーとしてデビューして、先輩レスラーから、そういう未来に繋がるような言葉をかけてもらったのは、葛西さんが初めてだったんじゃないかな。よく、プロレスは「点と点が線で繋がる」って言うけど、自分のプロレス人生に、最初の“点”を与えてくれたのが、葛西さんだった。だから、ずっとこだわりのある選手でしたね。
――その約束を果たす舞台として、数あるデスマッチ形式の中から「蛍光灯」を選んだ理由は、何かあるのでしょうか。
渡瀬:「デスマッチといえば?」って聞かれたら、やっぱり蛍光灯じゃないですかね。一番分かりやすく、最初に頭に浮かんでくるもの。そして、自分がファンとして見ていて、一番痛そうだなって思うし、一番「すげえな」って思う。だからこそ、自分が初めてチャレンジするなら、これしかないな、と。
――プロレスラーの中でも、デスマッチは「やりたい」と思う選手と、「絶対に無理だ」という選手に分かれると思います。渡瀬選手は、もともと「やりたい」方だったのですか?
渡瀬:いや、そんなこともないですよ。
――そうなんですか!?
渡瀬:多分、あの時の葛西さんの言葉が、呪いじゃないですけど、ずっと心に残っていて。この10年間、自分の中で、その約束をやらなくちゃいけない理由として、無意識に正当化してきたんじゃないですかね。本当は怖い。でも、やらなくちゃいけない。その気持ちが、今の自分をここに立たせているんだと思います。














