【新日本】『G1』Bブロック、これが”強さ”の証明だ! 混沌の決勝トーナメントへ、役者は揃った!!

“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』、新日本プロレスが誇るドル箱シリーズとして行われる過酷なリーグ戦。

Aブロックが「策略」と「世代闘争」の渦に飲み込まれたとするならば、このBブロック最終戦は、あまりにも純粋で、そしてあまりにも過酷な「強さ」の証明であった。

このマットで繰り広げられたのは、己が信じるプロレス哲学を、その肉体一つでぶつけ合う、漢たちの壮絶なるサバイバルレース。

関節地獄、新世代の意地、そして孤高の破壊力。三者三様の「強さ」が、G1 CLIMAX 35の決勝トーナメントへと続く、最後の三つの椅子を奪い合ったのだ。

これは、もはや単なるリーグ戦ではない。己の存在意義を懸け、ギリギリの状況で自らの真価を問う、魂の闘争そのものである。

真夏の夜空に響き渡ったのは、勝者の咆哮か、それとも敗者の呻きか。混沌の最終決戦へ向け、ついに役者は揃った。

我々が目撃したのは、プロレスというジャンルが持つ、無限の可能性と、非情なるまでの現実であった。

【IWGP世界ヘビー級王者ザック、関節地獄の果てに見せた”格”の違い】


©新日本プロレス

Bブロック突破を懸けた一戦は、現IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.が、YOSHI-HASHIを迎え撃つという展開。

勝てば文句なしの首位通過が決まるザック。

一方、このG1で何度も奇跡を起こしてきたYOSHI-HASHIにとっても、現IWGP世界ヘビー級王者との大一番。

空気はゴングが鳴る前から張り詰めていた。


©新日本プロレス

試合は、まさにザックが作り出す異次元の空間であった。

YOSHI-HASHIの熱い打撃、そして不屈の闘志が、ザックの張り巡らせた無数の蜘蛛の巣のようなサブミッションに、ことごとく絡め取られていく。

腕、足、首、指の一本一本に至るまで、的確に、そして執拗に破壊していくその様は、もはや芸術の域。

YOSHI-HASHIが力でこじ開けようとすれば、ザックは柳のように受け流し、さらに深く、逃れられない関節地獄へと引きずり込んでいく。


©新日本プロレス

それでも、YOSHI-HASHIは諦めなかった。カルマを狙い、必死に食らいつく。

その姿は、多くのファンの胸を打っただろう。

しかし、今のザック・セイバーJr.は、あまりにも強すぎた。

最後は、変幻自在のヨーロピアンクラッチから、一瞬の隙も与えぬまま複合関節技へと移行し、YOSHI-HASHIからタップアウトを奪い取った。


©新日本プロレス

試合後バックステージでザックは言い放った。

「ザック・セイバーJr.が1位でBブロックを通過したぞ。2年連続で、一番だ。勝ち点14。俺はもしかしたら、あの『トップ・オブ・ザ・ポップス』を復活させられるほどの実力があるかもしれない。BBCに話を通そうぜ。みんな、ちゃんと見てるか?マジでちゃんと見てるのか?いくつかの失敗はあった。序盤にちょっと恥ずかしくなるような小さな失敗がね。でも俺はこの7試合で一度も負けていない。この『G1』は2年連続俺のものだ。あのクソガキどもの手に渡るのはまだまだ先だ。あいつらをベテランと呼ぶなら、俺はクソ強いベテランだ!」

その言葉は、単なる勝利宣言ではない。

Bブロックの頂点に立った男が、他の誰にも真似のできない、絶対的な「テクニック」という名の強さで、このトーナメントの完全支配を宣言した瞬間であった。

Pages 1 2 3 4

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加