【新日本】棚橋弘至、引退試合でファンに誓う最後の“全力ファイト”「後悔が絶対にない試合になる!そう確信できるんです」
【前編】では、現役最後の写真集『ACE/100』の撮影秘話、そして、引退試合の相手、オカダ・カズチカへの想いを語ってくれた棚橋弘至。
引退という二文字が、日に日に現実味を帯びてくる今、棚橋弘至の胸の内には、どんな感情が去来しているのか。
新日本プロレスの社長として、プロレスラーとして、二つの顔を持つ彼が、その“生き様”の全てを注ぎ込む、最後の一戦。
エースが、ファンに届けたい最後のメッセージとは。そして、「生き様を残す」ということの、本当の意味とは。
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棚橋弘至 写真集『ACE/100』
発行:小学館集英社プロダクション(ShoPro)
撮影:大野隼男
定価: 3,850円(10%税込)
発売日:2025年10月23日
https://books.shopro.co.jp/?contents=9784796874625
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■社長業と、引退ロード。「新日本プロレスのサブスクですよ」
――撮影やインタビューの中で、「引退」という現実を、強く意識した瞬間はありましたか?
棚橋: そうですね……もう2年前から引退を覚悟して戦ってきましたし、昨年の10月、両国で「あと1年2ヶ月で引退します」と、ファンの皆さんの前で発表してからは、ずっと“引退ロード”に入っていたようなものなので。この写真集の撮影中に特別強く意識した、ということはなかったです。ただ、後楽園ホールに行くと……後楽園の天井を見上げながら、「この景色をあと何回見ることになるのかな」とは思いましたね。
――藤波(辰爾)さんからは、「ドラゴンストップをかけたい」という、引退を惜しむ声も上がっていました。ご自身の中で、「まだ、やれるんじゃないか」という葛藤は、ありませんでしたか?
棚橋: 本当はいつまででもやっていたいですよ。こんなにみんなに応援されて、試合後のあの充実感、会場を盛り上げた時の達成感。これを、プロレス以外のどこで得ればいいのか。これから僕は、それをまた違う場所で見つけないといけないわけですから。
でも、タイミングとしては、一番いいタイミングだと思っています。これ以上やったら本当に動けなくなるし、「無理してるな」って思われるよりも、「まだできるのに」「まだやっててほしい」って惜しまれながら、リングを降りたい、というか。
――今後は、新日本プロレスの社長としての手腕が、より一層、問われることになります。その気持ちの切り替えは、もうできていますか?
棚橋: もうできています。社長に就任してからのこの助走期間で、しっかりと。すでに、大きな企業様へのアプローチだったり、僕が直接、トップ営業という形で色々と始まっていますので。

――「闘う社長」から、「経営する社長」へ、本格的にシフトしていく、と。
棚橋:僕の「プロレスラー・棚橋弘至」としての知名度が残っている限りは、それが会社の大きな強みになる。ファンの方も含めて、僕のことが好きな方に喜んでいただきながら、それがビジネスにも繋がっていく。
ただ、これからはそれだけじゃダメ。社長としての本当のスキル。数字を追いかける、という経営者としての部分もしっかりと身につけていかないと。今も毎日数字に追われてヒーヒー言ってますけどね(笑)。
――引退ロードと、社長業。スケジュールも、相当、過密なのでは?
棚橋: いや、もう、大変ですよ(苦笑)。引退関連の取材も山のように入ってきますし。今月は休みが1日でした。
――1日、ですか!?
棚橋: はい。でも、労働基準法とか、取締役は対象外なんですよね(笑)。もう、「新日本プロレスのサブスク」ですよ。定額で使い放題。
――それはもう体も疲れてしまいますね。
棚橋: いえ、今まで一度も疲れた事が無いので大丈夫です!
――さすが、棚橋選手(笑)。大変貴重な時間を有難うございます。














