【アイスリボン】勝愛実、激闘制しICE×∞王座V7!大みそかの挑戦権は松下、トトロら4選手による争奪戦へ急転

女子プロレス団体アイスリボンは24日、横浜で「横浜リボン2025・Nov.」を開催した。

メインのICE×∞選手権試合は、王者の勝愛実が挑戦者・若菜きらりを14分14秒、イナズマバスターで下し、7度目の防衛に成功した。自力で挑戦権を掴んだ若菜の気迫あふれる猛攻に苦しむ場面もあったが、最後は絶対王者が貫禄を見せつけた。

試合後、勝は12.31後楽園ホール大会での次期挑戦者に、10月戦での勝利に実感が持てなかったとして松下楓歩を指名。しかし、これに納得しないトトロさつき、神姫楽ミサがリングに乱入し挑戦を表明した。収拾がつかない事態に、勝は不在の叶ミクを加えた4選手による次期挑戦者決定戦を提案。

大みそかのメインを懸けた争いは混迷の様相を呈した。

「横浜リボン2025・Nov.」
2025年11月24日(月・祝)11時30分開場/12時00分開始
観衆:134人(満員)

▼第5試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]〇勝愛実(14分14秒 エビ固め)若菜きらり×[挑戦者] ※イナズマバスター
※第40代王者が7度目の防衛に成功

2025年最後の横浜リボンでメインを飾るのが勝vsきらりのICE×∞王座戦。アイスリボン所属として勝が初めて試合を行ったのが、24年9月23日のラジアントホールだった。あれから1年2カ月、アイスの二冠王になった勝にとって、思い入れのある横浜の会場でのICE×∞戦で有終の美を飾りたいところ。一方のきらりは勝ち星こそなかったものの、試練の七番勝負を完走し、その勢いでトトロから初フォール勝ち。

今回、自力でICE×∞王座への挑戦権をモノにしただけに、この一戦に懸ける思いも強い。それぞれの思いを込めたタイトル戦は、握手の手を引き込んだ勝がバックドロップを狙うが、こらえたきらりが旋回式スタナーを狙う。これをこらえた勝がきらりをエプロンに落とし、リング上とエプロンでエルボーの打ち合い。勝がロープ越しのスタナーを決め飛び込むも、きらりがロープを下げて勝もエプロンに。

きらりがエプロンでカサドーラ。もつれて勝が場外に落ちると、きらりがプランチャを決め、さらに鉄柱に叩きつけてのドロップキック。先にリングに上がったきらりが場外で大の字の勝を待つという展開に。リングに上がった勝に馬乗りエルボー連打。勝が反転してもさらに反転したきらりがエルボー。勝がきらりをコーナーに振るが、きらりがフロントキックで飛び込みをかわしてのコルバタ。

きらりがドロップキック3連発。フットスタンプ3連発でカバーもカウント2。きらりが脇固めからアームブリーカー。ロープに逃れた勝の顔面にストンピング連打。ロープに飛んだきらりを勝がカウンターのエルボーで吹っ飛ばす。きらりをダブルアームで抱え上げてロープに叩きつけ、反動をつけてのフェイスバスター。さらにきらりを引き起こしてバックを取る。こらえるきらりを前方に叩きつけて勝がカバーもカウント2。

勝がスタナー。きらりがスタナー。勝がドラゴンスリーパー。ロープに足をかけたきらりの上体を寝かせ、勝がエルボードロップでカバーもカウント2。勝がリバーススプラッシュでカバーもカウント2。起き上がれないきらりを抱え上げる勝。きらりがバックに回っての丸め込みはカウント2。きらりがカサドーラもカウント2。きらりがフットスタンプからの丸め込み2連発もカウント2。きらりがダイビングフットスタンプ3連発でカバーもカウント2。

勝の上体を引き起こしたきらりがエルボー連打。きらりが神栖もカウント2。きらりが勝の肩口に飛び乗るも前方に落とした勝が飛び込みラリアット。勝がコーナーに上がるも、きらりが倒立式デッドリードライブ。きらりがスタナーからの回転エビ固めもカウント2。きらりが十字固めもカウント2。きらりがロールケーキもカウント2。きらりがバックを取るも勝がロープに逃れる。

きらりがバックを取ったまま中央に戻すも勝がエルボー、バックハンドブローで逃れジャーマンスープレックス・ホールドもカウント2。勝がお返しのフットスタンプ3連発でカバーもカウント2。勝がイナズマバスターでカウント3を奪い、7度目のベルト防衛を果たした。

〈試合後のリング上〉

勝「勝愛実の時代を終わらせるって?それを生意気と捉えるのか、物怖じしないと捉えるのか、私はそういう威勢のいいきらりが大好きよ。私が今まで築き上げてきた揺るがない自信はね、簡単に崩すことはできない。これがICE×∞だよ。」

きらり「おい勝。お前、ずいぶん強くなったんだな。でも、次お前と対戦するときは今日の結果と同じだと思うなよ。次、私がそのベルトに挑戦するまで、勝愛実が、お前がずっと防衛し続けろよ!」

※きらりがマイクを投げてリングを降りる。

勝「お前、マイク投げる恐ろしさ、わかってねえだろ。ギャラから引かれるんだぞ。私は今日の防衛戦も含めて過去7度、このベルトを守り抜いてきました。チャンピオンとしての永遠のテーマ、団体の顔ってなんだろう?絶対王者とはって、タイトルマッチごとにすごくすごく考えてきたし、アイスリボンともすごい向き合ってきました。過去の防衛戦、全部、自分の中でそれぞれ、大事な大事な気づきがあります。でも、ひとつだけ心残りがある防衛戦がありました。松下楓歩、10月の後楽園ホールであなたとタイトルマッチをしましたね。きっちりスリーカウントを取ったはずなのに、ベルトを防衛したはずなのに、まったくそのときのことを覚えていないんです。試合後の物販とかでも、いろんな人にいい試合だったよって言われても、素直に喜べなかった。12月31日、アイスリボンの後楽園ホールで松下楓歩とやりたい。これは楓歩のリマッチなんかじゃないよ。勝愛実のチャンピオンとしてのリベンジだ。12月31日、アイスリボン後楽園ホール大会で、ICE×∞の挑戦者に松下楓歩、あなたを指名します。」

※楓歩がリングに上がる。

楓歩「お断りします。今度はあなたからの指名じゃなくて、自分の意志で挑戦したい。私も今日、直接、あなたに伝えようと思っていました。今年最後の集大成、大晦日、アイスリボン後楽園ホール、メインイベント、ぜひよろしくお願いします。」

※「その挑戦、ちょっと待ったーっ!」とトトロがリングイン。
トトロ「私は空気なんて読まない!勝、2月にお前のベルトに挑戦してから、私の戦う一番の意義は勝愛実、お前だ!12月31日、大晦日に挑戦させろ!」

※神姫楽がリングイン。

神姫楽「待ってよ、勝!なんだよ、楓歩、楓歩って!お前のタッグパートナーはさあ…」

勝「お前、入場式で藤田あかねといちゃこらしてんじゃねえよ!見てたぞ、ちゃんと!」

神姫楽「最近さあ、タッグのベルトのこと、忘れてんじゃないのか?私だって、この(ICE×∞)ベルト、あきらめてませんからね。12月31日、私とこのベルトを懸けて対戦させてください。」

勝「ちょっと待って。今、楓歩だってやりたいって言ってくれて、ちゃんと相思相愛でしょ?」

神姫楽「やったばっかだよ!」

勝「(神姫楽に)やったばっかだよ?」

※3選手が譲らず収集がつかない状態。

勝「わかった、わかった。3人か…今日、いないけど、私、きらりと防衛して、気になってたんだよね、きらりのパートナー。いるでしょ?叶ミク?そのミクちゃんも入れて…。」

楓歩「なんで増やすんだよ!」

神姫楽「なんでミクなんだよ!」

勝「ミクを入れて4人で勝ち上がったやつとタイトルマッチをやるから。(楓歩に)勝ち上がれよ。」

※不満げな3人をスルーして勝が強引に握手回りをスタートさせる。握手回り後、再度、勝がマイクを手にし「もう勝は締められないじゃないんで。年末の対戦相手は決まってないんですけど、絶対絶対絶対防衛して、1年間守り抜きますので、これからも応援よろしくお願いします!」と語り、「プロレスでハッピー!!アイスリボーン!」で大会を締め、なお詰め寄るトトロ、神姫楽から逃げるようにリングを降り、控室へ。

〈試合後の勝愛実〉

「どのくらい私のことを追い込むことができるのかとすごく楽しみにしていたんですけど、想像をはるかに上回るくらい攻め込まれてしまって。きらりの成長は目まぐるしいんだなっていうことを身をもって実感しました。」

――序盤はきらり選手の攻撃が続いてなかなか返せなかったですよね?

「あそこまでやってくるとは思っていなかったので。私自身、リング上でいつも油断はしていないんですけど、ちょっと攻め込まれてしまうことがトータルして多かったかなって。それだけ下(の世代)が育ってきているってことなのかなって思います。きらりの場合はシングル挑戦が初めてということでプレッシャーはそれなりにあったと思いますが、それを感じさせないし、やっぱり頼もしいなと思いました。」

――次世代の主力メンバーのひとりであるという確信が持てたと。

「そうですね。私は絶対王者としてベルトを守っていますけど、自分だけが独走していても団体にとっては意味がないのかなと思っていて、やっぱり自分が上に立つことで、下も一緒に引き上げていくという。私がチャンピオンになったからには、そういうところも視野に入れていて、それが形として実ってきたかなっていう手ごたえはあります。」

――大晦日に向けて3人が挑戦者に名乗り出ました。

「ミクに関しては私の推薦なんですけど、きらミクで対戦したときに、やっぱり彼女には勢いだけでない何かを感じたので、ちゃんとサシで戦いたいなというのがあったので、ミクちゃんも入れさせてもらいました。」

――誰が上がってきてほしいですか?

「本音を言えばやっぱり楓歩なんですけど。7回防衛してきて勝ったはずなのに、記憶がなくて、スリーカウント取ったことも覚えていないので、悔しさが残るタイトルマッチということで、印象に残っていたので、やっぱりそこは年の締めくくりできっちりと清算したいなと思っていたので、楓歩の名前を挙げました。」

――大晦日、誰が相手であれ、勝てばベルトを持ったまま、チャンピオンとして年越しとなります。そこは意識しますか?

「もちろんです。今年の1月に真白からベルトを獲って、そこから7回防衛してきたということで、長期でこのベルトを守ってきて、防衛戦を重ねるごとに、このベルトへの思いはすごく深まってきているので、勝愛実のベルトとして、来年も一緒に過ごしていきたいという意識は高まっていますね。」

――今年もあとわずかですが、今のアイスリボンの流れはどう見ていますか?

「自主的に、今日のトトロも、ミサもアイスリボンではないですけど、自分で意見をいえる選手を増やしていきたいなっていうのと、内に内にって消極的になっていたら、外にも広がらないと思うんです。そこはまず団体内を活性化していけたらなって思うので、今日のきらりなんかも、すごい上からでしたけど、そういうのも含めて自分の欲を口に出せていける選手を増やしたいなって思います。」

――では大晦日に向けての抱負をお願いします。

「まだ対戦相手が決まってないんですけど、ここまでベルトを持ってきたからには年内の締めくくりをきっちり勝愛実が勝って、プロレスでハッピー!アイスリボンを叫びたいと思います。」

 

〈試合後の若菜きらり〉

「私は最初に勝つ自信しかなかったんですけど、とんでもなく強くなっていて、でも負けたと思っていないです。」

――スタートから積極的に攻めていくのは作戦でしたか?

「はい。気持ちで負けたら負けだと思ったので。気持ちでまずは勝つっていうのを胸に潜めていました。」

――改めて勝選手の強さっていうのは、どういう風に感じましたか?

「ゾンビですね。どんだけ攻撃をしても起き上がってくるスタミナが。私はあいつよりも、強くてしぶといゾンビになりたいです。」

――そのための今後の課題は?

「とにかく練習あるのみです。」

――大晦日のカードが続々決まってきてますけど、きらり選手の希望とかはありますか?

「やりたいカードはあるんですけど、それが実現するかしないかはカードが決まってからのお楽しみということで。」

――今年は七番勝負があって、今日のタイトルマッチで、大きな山を越えた感じですけど、今年を経て、来年に向けては今、どんな思いですか?

「気持ちは変わらないです。アイスのトップに立つ。これはずっと変わらないです。」

<写真提供:アイスリボン>

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