JBエンジェルス、還暦のリングで宙を舞う! 豪華絢爛バトルロイヤルで“同窓会”V、最後はダンプ松本の顔面ケーキ葬で『KANREKI CARNIVAL』終幕

12月1日、東京・新宿FACEを超満員札止めにした『立野記代&山崎五紀60歳 JBエンジェルス結成40周年~KANREKI CARNIVAL』。

80年代に全米を席巻した伝説のタッグ、JBエンジェルスの記念すべき祝宴は、トークショーに続き、主役の2人が自らリングに上がる時間差バトルロイヤルで最高潮を迎えた。

「時間差バトルロイヤル~Legacy」と銘打たれたこの試合は、往年の全女イズムが凝縮された、まさに豪華絢爛な“同窓会”となった。

シャツとパンツというラフなスタイルでリングインした立野記代と山崎五紀。そこに1人目の入場者として現れたのは、アジャコングであった。

アジャは「みんなは知らないと思うけど、ノリさんの付き人をやらせていただいてたので…」と殊勝に一礼したが、JBの2人は容赦なくアジャを落としにかかり、アジャが「次の人助けて~!」と悲鳴を上げる波乱の幕開けとなった。

その後は1分ごとに伊藤薫、井上京子、井上貴子、大向美智子、クレーン・ユウ、下田美馬、ジャガー横田、堀田祐美子、前川久美子と、一時代を築いた名選手たちが続々とリングイン。

五十音順の入場という粋な演出の中、リング上は女子プロレスの歴史そのものといえる空間に変貌した。

 

全員が揃うと、JBエンジェルスに対し、対戦相手全員によるトレイン攻撃が開始される。

しかし、それは激しい打撃ではなく、次々と抱擁を交わす“トレインハグ”。

40周年と還暦を祝う温かな祝福の輪が広がった。

試合は和やかなムードから一転、ベテランならではの老獪さと激しさが交錯する展開へ。

京子と貴子の“W井上”による連携や、ジャガーの鋭いカカト落としなど、各選手が健在ぶりをアピール。

次々と選手がフォール、オーバー・ザ・トップロープで姿を消す中、JBエンジェルスはジャガーに対しダブルのショルダータックル、さらにダブルのブレーンバスターを見舞うなど、全盛期を彷彿とさせる軽快な連係を披露し、リングを支配した。

激闘の果て、リングに残ったのは立野と山崎の2人のみ。

互いにアームホイップで投げ合う意地を見せたが、ここで両者が両者優勝を申請。

阿吽の呼吸で「優勝はJBエンジェルス」という結末を導き出し、自らの記念興行に花を添えた。

マイクを握った山崎は、息を切らせながらも充実の表情を浮かべた。

「みなさんのお陰で優勝できました。でもこうして、ちょっとだけリングに戻ってきちゃいました。みなさんのおかげです。協力してくれた後輩、先輩、スタッフの皆さん、本当に感謝しています。ありがとうございました。引き続きご覧になって下さい」  

一度は引退し、遠く海を渡っていた山崎にとって、日本のリングでかつての仲間たちと肌を合わせる時間は、何物にも代えがたい瞬間だったに違いない。

メインイベント終了後、再びリングに上がったJBエンジェルスの2人。大会を締めくくるべくマイクを持ったが、ここで最大級のサプライズが待ち受けていた。

お祝いの特大ケーキが登場し、ローソクの火を消そうと2人が顔を近づけた瞬間である。

背後から忍び寄ったのは、第1試合で暴れ回った“極悪女王”ダンプ松本だ。ダンプは2人の後頭部を鷲掴みにすると、そのままケーキへと顔面を押し付けた。

悲鳴と共に顔を上げた立野と山崎の顔面はクリームまみれ。

クリームだらけの顔で苦笑いする立野だったが、最後はしっかりと実業家の顔を覗かせた。

「本当に本当に楽しい思い出ができました。次は私の店に飲みに来てくださいね」自身が経営する武蔵小山のドリンクBAR「GOHAN」を宣伝し、大会を締めくくった。

血と涙、友情と笑い、そして顔面ケーキ。これぞ女子プロレスという要素がすべて詰まった「KANREKI CARNIVAL」。

JBエンジェルスが刻んだ40年の歴史と、仲間たちとの絆の深さが、新宿FACEを温かな熱気で満たした一夜となった。

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